DIARY yuutu

yuuutunna toki no nikki

銀色夏生(1960-)「さまよっている」『詩集 すみわたる夜空のような』(2005年)所収 

2017-11-13 21:30:57 | 日記
 「さまよっている」 

はてしなく 
うちよせる
岸辺に立ち 
思い 悩む

どうすれば 
いいのか
なにひとつわからない 
思いは
乱れ
どの波のうえの 
しずくの中にも
閉じ込められ
さまよっている 

《感想1》
波は終わりなくうちよせる。
まるで無限。
無限の思い、無限の悩み。
《感想2》
道を探す。
道の選択に迷うのでない。
道そのものがない。
なにひとつわからない。
《感想3》
思いは断片になり、相互につながらない。
思いが、ばらばらに閉じこめられ、砕け散り、さまよう。
《感想4》
だが君は、狂気でない。。
海を見つめる君は、正気のまま苦悩する。
君は、自分の救い(道)を見いだすだろう。

 "Wandering Around"

Waves endlessly come near again and again.
While I stand at the seashore, I think and suffer from myself.

How should I do?
I can't decide anything at all.
My thoughts are extremely confused.
They are confined into drips above each of waves.
They are wandering around.
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