魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

ブラックチョコとカベルネと

2008年04月18日 | ワイン ~2019年
本日のワインです。

2005 パヌール CS リザーヴ
  (チリ、カベルネ・ソーヴィニヨン種、赤、千円台前半)

昔、「チョコレートはカベルネに合うのだ」といってアメリカ人が
ワインを飲みながらチョコを食べている、という話を聞いた時、
甘いものと赤ワインって、ホントに合うんだろうか?
なんて考えたりしたことがありました。

あと「モルゴンはチョコの風味があるのだ」とフランス人が
言ったとか。(モルゴンはボジョレ地区の品質の高い村のひとつです)


今そのチョコ、ブラックチョコを食べながらカベルネを飲んでいる
ところです。合いもし、邪魔しない程度だったり、合わないとまでも
思いません。それはどうでもいいです。

合う合わないは、ある程度の概念、概観はあるにしろ、個人の勝手の
部分が多く、誰からも支配されることではないと強く思います。

チョコでカベルネが飲みたい!と思えば、
それはそれで「正しい」のです。(ここ突っこまないでね)

いつも疑問に思うのですが、ソムリエの試験などで、食べ物とワインの
相性に正解、不正解を作ってしまうことは「精神的ファッショ」だと
感じてしまいます。(ちょとおおげさ?)



さて、このワインですが、若く、濃く、カシス、ブラックベリー、ハーブ、
ピチピチしたフルーツが香り、味わいもこの価格としてはとても濃く、
フルーツが炸裂します。酸もタンニンは結構ありますが、細かく感じます。
果実味が豊かゆえ、骨格要素を覆い、十分なふくよかさを備え
若くてもフルーティーで、いけてるのでしょう。

実はこのワインは当店の最後の1本でした。
それが「これからが飲み頃」という状態です。(まだ仕入れようかな?)

本日、2日目となっては、しなやかさ、柔らかさも出てきました。
実に良いです。やはり「これから」なのでしょうね。
本日もブラックチョコ(カカオ88%)を食べながら飲んでおります。

「塩を舐めながら酒を飲む」と似ていますね。
「チョコを舐めながら赤ワインを飲む」のです。
ただし、甘過ぎるのは苦手なので、数切れしか食べることは
できませんけど。


最後にひとつ。
実はカベルネじゃなくてもジンファンデルでも良いはと思います。
イタリアのアマローネでもいけると思います。
自由な発想でいいですよね。

「思い(発想)は誰からも、何の定義からも支配されることはあり得ません」
自由にワイン(酒)と食べ物を楽しむことこそ、至高の快楽となるのでは
ないでしょうか・・・なんてちょっと偉そうに思いました。

コメント
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