つながりの中で
生きている
支えあいながら
生きている
だからこそ
他人の
よろこび 悲しみを
分かち合える世界が
開かれる
一人ひとりを
そのままに
決して捨てないと
よび続け
はたかきかける 仏さま
その願いに
であうとき
ともに響きあう世界が
恵まれる
【メッセージ文について】
仏教では、この世や私たちのありのままの真実を「諸行無常(しょぎょうむじょう)」や「縁起」といいます。
「諸行無常」は、この世界のすべての物事は一瞬もとどまることなく移り変わっていること、
「縁起」は、すべての物事は、一瞬一瞬に原因や条件が互いに関わりあって存在しているという真実のことです。
ところが、ありのままの真実に気づかない私たちは、つい、得体の知れないものに不安を覚えます。
ウイルスを敵視し、排除しようという想いを抱いてしまいます。
実は、そうした想いこそが、自分本位にしか生きられない私たちの姿を示しているのではないでしょうか。
阿弥陀さまは、そのような私たちに対して、哀れみ慈しみの心をもって、誰ひとり取り残されず尊い安心を与えようとはたらき続けています。
阿弥陀さまのお心に出遇(であ)うとき、憎しみや争い、対立を超えた、心豊かな世界が恵まれます。
私たちは自分一人で生きているのではなく、多くの人々の支えによって生かされています。
仏さまの温かいお心にであうとき、仏さまが私たちの喜び悲しみをともにするように、私たちも他人と喜び悲しみを分かち合うことができる慈しみの世界が開かれていきます。(本願寺)