住職の独り言

~ご縁に触れて~

深遠なる法の伝承

2017年02月21日 | 独り言

孫悟空の物語「西遊記」のモデルになった

【中国の玄奘三蔵の「大唐西域記六」】

生死の大海に誰か 舟筏(しゅうばつ)と為(な)らん。無明の長夜に誰か燈炬と為らん

【聖覚法印表白文】

誠知 無明長夜之大灯炬也 何悲智眼闇。
(まことに知りぬ、無明長夜の大いなる灯炬なり、なんぞ智眼の闇きことを悲しまん。)

生死大海之大船筏也 豈煩業障重。
(生死大海の大いなる船筏なり、あに業障の重きことを煩はんや。)

【親鸞聖人 正像末和讃】

無明長夜の灯炬なり 智眼くらしとかなしむな 生死大海の船筏なり 罪障おもしとなげかざれ

現代語訳(本願寺)

我欲にとらわれてばかりで、仏さまのような智慧と慈悲をそなえた眼(まなこ)は私たちには無いけれど、

心配しなくていいんだよ、我執に充ちた私と気づいたとき、苦海の闇で惑う私たちを、

阿弥陀さまの願いの船が、かならず私を乗せて浄土へみちびいてくださる。

まるで、暗闇にともる灯台の灯火(あかり)のように。

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