King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

ライアンゴズリング的ドラマと日本の危機

2018年07月16日 11時42分35秒 | 映画

ブロードチャーチ ~殺意の町~シーズン1 コレクターズBOX [DVD]

はここのところの一番のお気に入りです。今シーズン2を土曜日にBS12で

やっています。

 

最初は2015年wowowでやったらしいです。イギリスでも高視聴率をあげた

ドラマです。これを見ると日本のテレビ事情とか番組の貧困さを実感します。

 

昔は楽しみにしたり夢中になってみたテレビ番組が日本でもありました。

国民的ドラマとか話題になるものもあるものの、今では大河ドラマでさえぞっとする

内容の物ばかりです。増して、月9などと言われる看板番組なども見るに値するものも

ありません。

 

日本の刑事ドラマなどというと足で稼げなどというのがいまだに出てくるバカだけど

真面目に捜査するという刑事ドラマはどんな凶悪で知能犯の事件も解決してしまいます。

それに比べこのドラマは主人公の刑事は崖っぷちで自身のミスが原因で解決を逃しているという

キズを持ち、現在も健康は万全でないという病んだ設定です。

 

それなのに事件は解決して意外な犯人だったで終わったはずなのになんとシーズン2が始まって

しまうのです。

 

特にこのシーズン2では画面の色がイギリスの黒っぽい町並みと霧のイメージから明るい港の

色にあふれた画面が実に美しく、登場人物は何かしら問題を抱えつつこの事件に向き合うという

リアリティがあります。

 

現実社会では日本の警察は非常に優秀で犯罪検挙率や有罪率などどれもトップクラスですが、

それらがちゃんと捜査されているのかというと先進国との差は歴然です。司法制度などその

先進国と同様の制度を次々と導入させられていますが、その前にもっと国民は制度の開かれた

公正さと法的正義の確立にめを向けた方がよいのではないでしょうか。

 

先日の司法取引の国内初導入の報などなるほどこのために作られた制度だったのかと思いたくなる

のでした。とてもMajor Crimesの世界とは似ても似つきません。

 

そして似ても似つかないといえば、このきれいな海岸町の風景が美しいのに対して人間模様とか

人々の生きざまというか関係性が人間とは不可解で厄介な生き物だなあという本質に気づかされ

本来は美しいのに人が汚く陰鬱な町に変えたのかという考えに辿り着きます。

 

それでも物語が成立し、こんな主人公ながら真摯に失敗を取り返し、人生にも仕事にも成功しようと

努力する必死の姿勢があるから見ていられるということでしょうか。やっていることはやはり失敗で

褒められたことでなくその処理も結果も取り返そうと努力するさまも簡単に肯定はできないものの

不条理にもできることで対抗するというその行動がリアリティと人々の関心につながったのかと

うなるものがありました。


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