King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

紅葉をめぐるこころと

2012年11月07日 10時09分27秒 | 珈琲
紅葉の季節になりました。

秩父は大分見頃とよく聞きます。

しかし、当店の上の羊山の木々はまだ緑で、
庭の紅葉も青いままです。

市内は秩父夜祭あたりに紅葉が見られます。

といってもそんな見事な景色になるわけでも
なく、山に行き紅葉を見るという気持ちになった
ことがまず紅葉狩りの要諦なのです。

人口の庭園の美は冬の入り口まで現れません。

ですから京都の有名寺院のライトアップなどは
12月までやっています。

今の時期に山に分け入っていつもの山の雰囲気とは違う
燃え立つような木々の葉を見るというのは異界体験と
同じであり、庭の紅葉を見るのとは一味違います。

そんな異界に立つ気持ちに朝珈琲を飲む心に通じる
ものがあると思います。

朝飲む珈琲は、ただ苦いだけでも、上等の酸味の物でも
なく、自分を抱きとめてくれるような安心感を持つ珈琲
でなくてはなりません。

そんな心の隙を塞いでくれるようなものが飲みたいと
思ってもこちらの心持まで理解している人は少なく、
既存の大手チェーンの本日の珈琲にもそんな本日はなく、
何も知らないバイト君にうんざりとさせられるばかりと
いう経験をお持ちの人も多いでしょう。

わざわざ山に分け入って紅葉を見に行く方。

わざわざ京都まで紅葉を見に行く方。

行きたいけど時間がないという方。そんな方に今月の
ブレンド『錦秋』は飲んでみてもらいたいと思います。

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