King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

もう後半戦

2023年08月17日 11時32分05秒 | 珈琲
昨日の夜のランニングで不思議な光景を見ました。
私が走る時間は8時過ぎなので普段の買い物には遅い時間でいつも通るスーパーの前も車が数台止まるという殺風景なものです。ところが昨日は半分以上が埋まる賑わいで給水スポットに入ってみるといつもどおりお客はほぼいません。そして給水も終わり外に出るとよく知る人が自転車に備え付けの空気入れで空気をいれているのに出くわしました。
まずはその人の容姿が老いてこれほどまで劣化するものなのかというほどの痛々しい感じで老いというものの容赦ない実態をひしひしと感じるのでした。
それは自分と無縁ではなくいつかああなるのだと思うとゾッとして挨拶もお声がけもできず見送りました。
白髪で猫背でよぼよぼな容姿とは裏腹に真っ暗な商店街を道路の真ん中をすごいスピードで走っていきました。倒れたりしないかじっと見てましたがフラフラすることもなく走り去りました。
こんな夜中までお店をやられて買い物を済ませて帰ったところなのでしょうがすごいものを見てしまったという概念がしばらく去りませんでした。
商店街の店は普段お客はいませんが昨日はお盆で里帰りしたのかどの店にも数組の人が入っていました。スーパーの車はこの人たちのものなのでしょう。
また、神社まで来ると消防署跡地の公園に接地されたあの花のオブジェで記念撮影する男の二人組を見ました。もう昔のアニメに入るのに未だに聖地巡礼する人がいるのを眺めるのも不思議な思いが立ち上がるのでした。
先日テレビで帰宅者に自宅までついていってうちとその人の生活ぶりなどを写すものがありそれが所沢だったのでつい見てしまいました。20代後半でスーツ姿の男性に声をかけタクシー代を出すからうちまでついていってインタビューするといい最初は断ったものの取材対象が見つからないないようだったのでその男性から自分でよければと申し出タクシーで帰ったのでした。親と同居ということで塾講師の仕事で月9万円の収入というのを聞き日本の将来を憂えてしまいました。
塾講師は人気のある人だと高収入でテレビで活躍するような割りと実入りがいい商売で知人のなかでも人気のない古文講師ながら自宅マンションと外車を持ち冬はスキー三昧という人がいましたから比較的安定した仕事のイメージでした。いくら実家暮らしとはいえその収入では未来設計もたたないでしょう。男二人で夜中の記念撮影をする姿とそのテレビの男性が浮かんで日本に明るい将来はあるのかと考えてしまうのでした。
先日、夕方いつものスーパーにいくと宝くじ売場に100メートルにもなろうかという行列ができていました。SNSで高額当選があったと聞いてましたのでそれかと思いましたが、ただだからといってまたあたる確率は更に低いことは考えればわかりそうなのにこの暑いのに並んででも買いたいとは。
八月に入り台風とハワイの山火事のニュースしかなく、かくも災害が続く厳しい日本のようですが、実は4年ぶり3年ぶりの祭りが各地であり、行動制限もなく祭りを楽しんだ人の方がはるかに多いに違いありません。ガソリンがリッター200円とか助成とか税制措置が削減され更に円安も進み、なにかと値上がりだらけですがしっかり鰻やらぶどうなどを買い夏を満喫する人も多くいるはずです。しかし、八月は慰霊やら鎮魂やらの月でバカンスを楽しんだ自慢はSNSだけで表だって語られることはありません。しかし、祖先を思ったり戦争被害を考えたところで日々の収入が増えたり暮らし向きがよくなることはありません。
そんなことを踏まえて後半戦の夏を過ごしましょう。できれば冷房の効いた部屋で珈琲を飲みながら。
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