King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

そうなんだろうな

2011年06月20日 09時55分58秒 | 珈琲


ずっと梅雨らしい日が続いていましたが、今朝は朝から
青空です。

そして蒸し暑いです。

昨日は重苦しい天気でそれでも夜走りにいくと春の頃
とは違い、汗が出ます。

春の頃なら同じ温度でも肌に汗の層が出来るような
汗ので方はしませんでした。

その頃より温度的には低いのに、走り出して少したつと
もう汗が体中から出てそれがまとわりついた状態になり
ます。

昨日はまだ新しい靴を履いていたので、いつもより道路の
感触もよく、反発も感じて走れていました。

なのに、早く走れたと思ったらいつもよりタイムは悪く
不思議な感覚でした。

まあ、こういう気持ちよく走れたのにタイムが悪いという状況も
ままあることで、いまさらどうしたらということもないのですが、
まあ気持ちはよくないのです。

珈琲もこういう時期は思いどうりに味が出ていなかったり
します。

データー上はいつもどおり見た目の色はつやがあり香りもミルキー
なねっとりとした濃厚な香りが立ち上がる焼き上がりでも、
淹れて見ると何かいがらっぽい焼け跡の味のように中身がない
ものを感じます。

それもまあ焙煎直後はそんなものです。

一晩おくと全く味は変わります。

それでもなんかしっくりこないときは水を替えたり、ネルを
替えたり、挽き目を替えたりします。

ネルの替え時は実に難しいものがあります。

いい味を出すネルもあれば、その時期が極端に短いものもあり、
いい味を出しているのに、漉す能力が落ちて時間がかかるもの
とか全て違いがあります。

今回のネルはずっといい味を出してくれていたので中々踏ん切り
がつきませんでした。

ですが、落ちる時間はどんどん長くなり、よいよ交換を決めました。

新しいネルは珈琲で煮るという作業があります。

これによりこのネルがいい味のネルかすっきりしないものか
運命付けるのではないかと思います。

とにかく大量の水でよく洗いいいネルになるように祈ります。

味に確実なものはないのですが、しかし、何かを怠るとそれは
やはり味に出てくるのです。

日々、接しているとこちらは色々わかる事がありますが、残念
ながらお客さんには解りません。

色々解ってもらいたくて試飲をしていただきますが、こちらの意図
した事を気がついていただくことは稀です。

ただ成功したなあと思うときは、一口飲んですぐおいしいという
一言が出るときです。

それが全てであり、うまいという言葉全てをくつがえします。

それが全ての肯定に繋がり、リセットしてくれます。

最近の天候から深煎りの豆を用意することが多いのですが、
これは消し潰す作業のようなものです。

深く煎ればそれだけ味も香りも消えていくのです。

消える事により、見えてくる味もあるし、どんどん消える
だけの事もあります。

ただ、苦味は意図しなくても出てしまったり、意図して
出さないようにもでき、これはほんのすこしのことであやつれます。

苦味もいい苦味とただ苦いだけとか色々あるのですが、とがった
焙煎により作られた苦味はやはり失敗している可能性が高い
のです。

最近の自家焙煎屋さんの珈琲もそういう苦味のところが増えました。

釜が深く煎れるからとかプロバットだからとか改造で火力を増して
強火の遠火が使えるからと一見もっともな説明が聞かれますが、
消費者はもっと素直に苦いといっていいと思います。

本当にうまければ、うまいが先に言葉としてもれなくては
いけないのです。

やるべき事をひとつづつしっかりやる事。それが全て。
なんだろうなと思います。

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