King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

思考停止。でも

2023年08月05日 11時46分49秒 | 珈琲

デスインパラダイスというドラマシリーズは昔ながらの探偵が謎を解くようなドラマスタイルです。とはいえ登場するのは不器用なイギリス人警部補で何故か変人で仲間との付き合いが下手でカリブ海の島に派遣されそのまま呼び戻されないという設定です。このセントマリー島というのは最初の説明でフランス領になり、その後オランダになり今はイギリス領だから住人の1/3はフランス語を話すという説明から実際の島かと思ったら架空の島なんだそうです。
ハワイなんかと違い高級リゾート感はなく画面に出てくる島の風景は田舎臭く砂浜も白くなくただ暑いのだけが伝わるあまり魅力的な島ではないのです。密室殺人とか謎の死を警部補がその解明を関係者を部屋に集めて犯人はあなたですと謎解きをする古い探偵ドラマのスタイルなのです。これが今もシリーズが続く人気なのですが、主役の警部補は交代され最初の交代はなんと警部補自身が殺されるというショッキングな演出です。最初一話だけみてほおっておいたのですが、主役の変人警部補が他のドラマのあの人だったのかということで見ることにしたのです。そしたらその人はシーズン2で終わり殺されてしまって次にきた人はさらに魅力に乏しい不器用な男で謎もネタ的には目新しさや現実性に乏しくなり見る意味がなくなってきた感じのこの頃なのです。だから登場人物の交代や人間関係でてこ入れされている感じなのですが、世間的にはこの最後に関係者を集めて謎解きをする探偵ドラマの王道のようなスタイルがこのシリーズの肝でまだ続いているのでしょう。
さて、そんなこととは関係無くこの暑さに奇妙な注文を受けたりするのですが昨日もアイスコーヒーの豆を注文を受けました。
私は一年中ホットで飲みそれが珈琲だと思いますが、何でアイスにするのか不思議に思うのです。ただ、今売っているコロンビアの謙気発酵の豆などはホットなのに冷たい飲み物を飲んでいるかのような爽やかでクール感が特長で、この爽やかでフルーティというという要素は珈琲が持つ特性なのですが、知る人は少ないのです。近年パナマのゲイシャでその酸味の妙が注目され高く取引されることから開発された精製方法です。
しかし、危険な暑さの日本では昔からアイスコーヒーは夏場の風物詩として冷やし中華と並び親しまれて来ました。私にもこのアイスコーヒーの思い出は色々あり、喫茶店といえば大きな水だしのフラスコを思い出しますが、味としてはすっぱくなって胸焼けのするコーヒーを冷房の効いた喫茶店でミルクとシロップをいれて飲むものという感じでした。本当の珈琲の味のしてミルクも砂糖も要らないものを作ってみたりアイスコーヒーの研究は散々やってきました。結局たどり着いたのは私の理解を押し付けるのでなくお客様の求めているものをお渡しするということにつきます。
そんな意味では水だしの珈琲は私の意図するところと本来的なものを伝えるのにぴったりでした。
それでもなくならないアイスコーヒー用の豆という注文ですが、今豆が値上がりしているなかでは色が黒くて珈琲の味がしてガブガブ飲めるよう安く大量にという注文は難しいのです。
まだ昔買ったロブスタがあるのでどうにかなりますが珈琲の味本来の魅力とか伝えたいものと違うものになってしまうのでお客様の真意を確認するという作業とアイスコーヒーに何を求めているのかをただすというめんどくさい作業が入ってしまいます。
水出しの場合それが省けるのですが、豆の値上がりで1000円程度だったものが今年は1400円になり、それでも赤字で売れば売るほど苦しくなるという状況です。
お店をやっている方は相変わらずの量をコンスタントに買われますので、夏場だからホットの需要は減らないようです。常連さんは私と同様いつものホットを楽しんでいるようです。私は値上がりの少ないものや安売りで投げの豆とか人気がないけど味のいい豆とか集めてますが例えばベトナムの放出品などはたまに回ってきますがこれはピンきりで味などわからないのです。お店で見かけてもよほど信用できる豆屋さんでない限り買わない方がいいでしょう。珈琲は国別で売られていて聞いたことのないような名前とか農園名とか実に多岐にわたりうっかり手を出すような売り方になっているのです。エチオピアのイルガチェフなどコンガ村のものが最高と特定してそれをいれていたらコンガとは川の名前で更に村の名前とか農園の名前とか農協の名前とかが出てきてというのが現況で高値につり上げたり希少性に訴えたりというのは人気と名声が高まると更に精鋭化するのはよくあることです。
さて、そんななか今回また説明の難しい豆をいれることになりました。詳細は追って書きますが今から焼くのが楽しみな豆です。


コメント
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