King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

存在理由、または存在証明

2019年10月04日 13時38分57秒 | 珈琲

現在当店は移転のために色々と活動しています。

そしてその一番の困難な作業が膨大なものの移動と人生の総括のような私物の整理です。

なんかこう書いていると死んで遺物の整理をしているような感じですが、そもそも移転

しようと決意したのはそれを促すかのような出来事や私の欲求でいつでももっと簡単にアクセス

できて訪れやすい場所にするという公私にかかわらず改正点として挙げられることで

今のような路地裏の住宅地での営業と住まいとしての性能を考えた時に残りの人生を

全うするのにやはり移転しなくてはと考えたのです。

 

すると今までは割と余裕のあるものの置き場があることを理由に今まで溜めてきたがらくたを

処分もせずさらにまた溜め込むという悪弊が重なり、かなりのものの処分をはじめなくては

ならなかったのです。

 

さらにリサイクル法などというわけのわからない法律のせいでやたら物は捨てづらくなり、

変な業者が跋扈して無料回収を標榜する癖に現れると作業終了時に高額な処分料やらリサイクル料を

請求するという輩ばかりです。最近多いのはトラックなんでも積み放題パックという業者でこういうのは

他県や都内からやって来てトラックの種類ごとに料金が決まって安心ですと言いつつ、リサイクル料は

別途などといい別料金を請求してきます。

 

ごくまれに本当に家電でも家具でもただで持って行ってくれる業者もいますが、これらは売れる物だけ

だったりで本当にゴミのようなものは処分してくれません。

 

出来れば市の処分場に自分で分別して持ち込んで処理するのが一番安心で確実です。

 

この作業はまず自分の溜め込んだものの整理でこれは自分の精神史を辿るような旅でもあり、

ただ物を片付けるなどという右から左の作業ではなく、自分の気持ちもいちいち整理して

捨てていいのか持ち続けるのかの選択を迫られます。ただ、ここで告白しておくと周りの

人が勿体ないとか産業史に残るような品でもそれを陳列したとして見てへえとなるだけで

何の効果もないし、それが活躍するわけでもなく、まして中古でいくらの価値があるなどと

いわれても実際にその値段で売れるのかというと買う人がいてのことであり、私はずっと

不動産の仲介業をしてきましたから、この契約をまとめるのに相場というものが実に当てに

ならずその時のタイミングと運に左右されるというのは経験しています。

 

テレビなどでよく出る鑑定士の鑑定などというのは全くあてにならず、例えばよくある

黒の昔の電話機などテレビで6万などと鑑定していますが、実際は0円にしかならないことが

普通であり、今の家庭のジャックにそのまま接続できないので使うこともできません。

それに昭和の時代のそれらの電話機とはそもそもレンタルなので本来は電電公社に返さなくては

なりません。昔NTTとか東京電力というのはどこの町にも店舗がありましたが、最近は人が

いる窓口は非常に少なく、何の手続きもやたらと面倒です。

 

その最たるものに携帯電話があり、これも店舗はどこにでもあるもののいつも人が待っていて

病院の待合室並みに待たされます。そんなわけで電話機の契約などもうずっと更新していないので

そもそも今の契約がもうなくなるという案内は来ていてよいよスマートフォンに変更を迫られて

いますが、 携帯電話も家族割りという事で受けていたサービスもよいよ当てはまらなくなり、

より安く使うにはという選択に向き合わなくてはならなくなりました。

 

それは家庭用のネットワーク回線とコミに考えればより選びやすくなり選択も自ずと絞られて

きます。

 

ただ、ここで問題になるのが違約金と何年契約という縛りです。それと本体価格のキャッシュバックが

実際の支出額の不明をもたらし、どこにしたらいいのか全く解らないのです。

 

さて、これから先とこれまでの物の整理でつい長話をしてしまいました。

 

本当は一番の核心として古いゲーム機とソフトの話をしたかったのですが、もはやこれは愚痴でしかなく、

それをしたとて私の気も晴れずですので、この心地よい秋の陽気を楽しむことと冬を待つ今やるべきこと

などをまた語りたいと思います。

 

秋の珈琲として色々と説明しては皆さまと試飲していていつも思うのは私程皆さまは冬を期待していないと

いうことです。

 

私はその困難な時季に特別のこだわりとして温泉とスキーの旅をするという命題があり、それはまた

美味しい珈琲とも結びついているのですが、それが人々には理解されがたいことのようです。

 

今では冷房や暖房が切れると死んでしまうという時代になってきましたから、暑い寒いのはなしは

皆切実です。

 

そんな中に秋や春は一番楽しみにされ心待ちにされているかというとそうでもないようで、暑い寒いと

いっているうちに過ぎてしまう猶予期間のような感じで見ている人が多いようです。

 

そしてそんな猶予期間に積極的に活用してことをなすと忙しく過ぎてしまい、季節を楽しむとか

季節を味わうという感じがしないという事になるようです。これはひとつもっと心に余裕を持ち

自然の移ろいや季節に心を砕き、より身近に季節を感じ、季節の物を積極的に食卓に取り入れたり、

秋ならではの地に行ってみたりと行動することです。またいつも飲む珈琲の時にこの季節に思い致せば

さらにより生活に密着した季節感が感じられ日々の生活を豊かにしてくれると思います。というわけで

当店はいつもこの季節にこの味いう珈琲を提供しています。今月の季節のブレンドは『秋聲』です。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする