King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

ブラジルにブラジルらしい豆を求める

2018年11月09日 10時14分03秒 | 珈琲

珈琲通の人は概してブラジルというとバカにして飲みたがらなかったり

します。

ブラジルの特長はと問うと答えられなかったり答えに詰まったりするのは

共通していてバカにしていてもその本質を知らない珈琲通だらけです。

そんな人たちにブラジルとはこうですよと教えるのは簡単で魅力とはと

語るのは当然でしょう。

 

しかし、試飲したとて答えは飲みやすいとかたいしたリアクションもなく

ブラジルを熱く語ったところで糠に釘状態です。

 

季節のブレンドにしろ季節を感じるときにこのブラジルとかマンデリンとか

その変化を十分に理解していないと表現できないものです。

 

つまりは毎月十分にその課題は果たしていると思うので、魅力を語り特長を

述べ立てることもないという事になり最近は季節のブレンドの特長さえあまり

詳しくは説明しません。

 

どんな味ですかと問われれば今の季節にこんな味を飲みたいと思って作りました。

その説明が普段季節感もなく、日々の移り変わりに心動かされることもない人が

果たして理解できるのかといえば、これは季節を肌で感じることから生まれる感覚の

共有がすなわち生きていくという共通の意識と気が付けばおのずと私はこう思うという

人も出てくるはずです。

 

例えばどこぞのパワースポットが人気たど聞きつけると最近は大挙して人が押し寄せる

ブームになっていますが、そんな人たちは自分の周りにもそういうところが至る所にあり、

そこさえまだ知らないのに何のゆかりもない地に出かけ

何のご利益がもたらされるというのかという事は知らないのです。

 

それはブラジルを知らない珈琲通とよく似た構図と言えましょう。

コメント
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