King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

ウエスティングハウスとナパーム

2017年06月01日 14時57分44秒 | 日々のこと
ここのところ毎週ミューズパークのサイクリング
ロードを走っています。

今の時期、鳴きしきる野鳥の声と色々な花や草の
香りと走る上での環境はこの上ないものがあります。

走ることと一言で言ってもその距離と走り方で普通は
アクセスできない領域に至って色々なことを考えたり
体感したりして色々の変化を齎したりします。

さて平凡に生活している我々ですが、そんな生活を
支える科学技術の恩恵を受けているのは間違いなく、
ただ化石燃料に頼って生きているだけという現状も
この前の大震災を受けそれがいいのかとか我々と
そういった技術革新が今後どんな変化をもたらすか
どうしても考えないわけにはいきません。

最近見たテレビ番組ですっかり知りきったことが実は
そういうことだったのかということがありました。

それはナパーム兵器を開発した科学者の話でした。

ナパーム兵器に関してはガソリンが関係した強力な
爆弾だというくらいの知識でしたが、それは映画
地獄の黙示録でも出てきた勝利の香りという表現で
何物も焼き尽くす地獄の炎のようにガソリンを効率
よく燃やすものだと思っていました。

しかし、それは我々日本にも使われたもので、よく聞く
焼夷弾のことでそもそもフィーザーというハーバードの
科学者が開発した有機化学によるガソリンをゲル化した
ものだといいます。

それにより戦争が終結した夢の兵器だというイメージが
ベトナム戦争では全身やけどした裸の少女が逃げ出す写真
により、非人道兵器ということで国際的に使用禁止する条約に
発展したという歴史が紹介されました。

にもかかわらず、イラク戦争では航空燃料がナパーム弾として
使用され問題になりました。

前回のこの番組ではステラの電気事業が紹介されましたが、
その時に今話題になっているウェスティングハウスの名が出て
きて東芝は何をしてしまったのかと改めて思いました。

ステラの電気事業に資金提供して交流発電システムを世に
広めたのがウエスティングハウスであり、それを買収した
東芝は本来なら有力なカードを握るプレーヤーにのし上がった
はずでした。

それがどこをどう間違ったのか、それとも歴史の歯車のせいなのか
なんとも複雑な思いをする一連の出来事です。

歴史の出来事とはそんなことなのかもしれません。

知ればこんなことと繋がっていたということがたくさんあります。

そしてそれは正確に知って忘れてはいけないことも多々あるのです。

今すごい発明だと世が沸き立つような大発明と研究も後になり、
あの時の発明がきっかけでこんな大惨事になってしまったということが
実際これからも起こることでしょう。

ここで選択ということがクローズアップされるわけですが、
そもそも我々人類の選択というのは自由意志というもので
行われているように感じますが、学説上それは幻想にすぎず
宇宙の誕生以来それはもう決まったことなのだそうです。

まあそれはそれとして知っていても間違った選択だけは
してはならないという気はします。
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NBAファイナル前夜

2017年06月01日 12時21分26秒 | バスケ
三年連続ファイナルのカードがレブロン率いる
キャバリアーズとスプラッシュブラザーズの
ウォーリアーズとなりました。

ですから、この戦いを三部作だと表現する人も
います。

初戦はウォーリアーズがとり、ビックスリーがそろった
二回目には悲願のキャバリアースの勝利となり、さて
今回どちらも万全な状態で果たしてどちらが勝つのかと
いうわけです。

それまでのドラマというかたどったものを比べれば
そんな盛り上がり方もできるというものですが、
今季のウォーリアーズはなんかもう様子が違います。

あの死闘をくり広げたかんファンレンスファイナルの
相手のエースが加わるという前代未聞の移籍があり、
これはなんでもやりすぎではという批判もありました。

当初そんなぎくしゃくもあり、すんなり加入が即勝利
と結びつかず果たしてファイナルに出れるのかという
危ぶむ声もありましたが、それは全くの杞憂でケビン
デュラントは主得点源として定着しました。

唯一チームにとって不安要素はヘッドコーチの健康不安に
よる不在でずっと代行が指揮を執っています。

それでもファイナルに入り、一回も負けることなく
いつも大差での勝利を続けています。

一方のイーストはレブロンのキャバリアーズが今回も
勝ち上がりましたが、ビックスリーが今回もそろって
調子よく万全の形で当然のごとく勝ち上がってきたと
いうことですが、私がみるとそんなに万全ではないよう
に感じます。

ウォーリアーズのケビンディユラント獲得のように極端な
戦力強化は違和感が起きるものですが、選手にとって
それだけ優勝というのが悲願であり、そのためにはなり
ふりかまわぬ移籍というのが時々あるものです。

デュラントだけでなくウエストの加入も自ら途中出場だけ
でなく、サードユニット扱いになってさえあえて高額年俸と
プライドさえ捨てさせるものがあることを物語ります。

キャバリアーズでも補強は積極的でシーズン途中に実力派の
有力選手の加入が相次ぎました。

スリーのスペシャリストである、カイルコーバーの加入や
ポイントガードの控えとしてデロンウィリアムズをとるなど
実力派、もしくはかつてのオースター級を取り即戦力としての
補強をしています。

それでも所詮それらは穴埋め的な活躍しか望まれておらず
ビックスリーが万全でそれらのワンノンワンで得点して
行くというスタイルでは控えの得点力などさして意味はない
のかもしれません。

キャバリアーズはシーズン中でもレブロンを休ませるという
試合がいくつもあり、それはただ単に休養という意味ではなく
レブロン抜きでも勝ち抜くという模索であったようです。

カンファレンスファイナルでもリーグ一位のセルティックスとの
戦いでラブのスリーが連続で決まリ楽勝かと思われた試合がその後
レブロンが不調で相手エースアイザイアトーマス不在でも負けて
しまうという試合がありました。

その後の試合もレブロンがファウルトラブルとなる中、もしかして
負けるのかという雰囲気の試合があり、レブロンが一旦沈黙すると
途端にガタガタというチームの特性を露呈します。

結局、カイリーアービングの奮起と活躍で勝利という形になり
レブロンがだめでもという演出が伏線として仕組まれたような
印象を与えました。

かつてヒート時代にもレブロンの封じ方として、徹底してビタ
付きして得点を封じるかレブロンだけは打たせて他を全く封じる
といった対処が定番として用いられ定着していました。

ビックスリー以外たいしてあてにならないという現状とチーム
事情で、今回は両チームとも万全のぶつかり合いであり、最終
決着の試合になるとなるとチームスタイルとしてキャバリアーズに
魅力が足りないようにも見えます。

現にイーストの覇者は全く無名でドラフト最下位の選手が率いる
セルティックスでした。

NBAの放送時間が少なくなった今年、オールスターで活躍した
選手はヤニスアテトクンポという全く聞いたことのない選手でした。

三年連続同じカードでの決戦となりましたが、他の試合では新興
勢力が活躍しているのです。

まあそれでも
レブロンが記録と人気を塗り替えるのか、それとも圧倒的戦力で
一度も負けずにウォーリアーズがファイナルを制するのか楽しみ
です。
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今月の季節のブレンドは

2017年06月01日 10時55分20秒 | 珈琲
季節のブレンドで一番苦労するのが今月と来月
なのです。

一年の内で一番さわやかで過ごしやすい気持ちのいい季節が
この時季ですが、さわやかという言葉は秋の季語であり、
今のすがすがしい気持ちよさは古来尊ばれてなかったのかと
訝ります。

さて、そんな梅雨前の気持ちの良い五月晴れの時にいつも
用いていたのが今のブレンドの基本となります。

昨年の早夏、一昨年の光芒と皆モカが効いたちょっとない
ブレンドでした。

今年はさらにブルボンの豊穣とした豆との組み合わせで
なんとも豊かな奥行きと味わい深さを持った味となりました。

味のイメージとしては実りの秋を感じさせる豊かさがあり、
穀物とか木の実の感覚もあるのですが全体に受けるなんとも
言えないゆったりとした安心感と最後に残る後を引く感じが
この時季の気持ちよい感じと合うと思います。

六月というと雨と梅雨というマイナスな感じを抱く人も
多く、この時季を雨の季節としてマイナーなイメージから
始める人も多いはずです。

しかし、私にはこの時季というのは特別の思い入れもあり
ないがしろにできないものがあります。

一年で唯一祝日のない月となってしまったのですが、六月は
私の誕生月でもあります。

この時季雲の合間からさす光の筋が心象風景として浮かびます。

ですから一昨年は光芒と名付けましたが、この字面はどうも
ブレンドのイメージとも眼前の風景にもマッチしません。

英語ではエンジェルラダーという詩的な言葉ですが、それも
なんか違う感じです。

そこに来て、今読んでいる『騎士団長殺し』は私にひとつの
インスピレーションを与えてくれました。

この小説はカフカとか1Q84といった奇をてらった部分が少なく
存分に等身大から繰り出されたかつてのパン屋襲撃などの作品
に通じるものを感じとてもいま楽しんでいます。

というわけで今月のブレンドは『光のイデア』です。
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