King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

なぜ雪のない万座に

2017年06月28日 23時55分10秒 | 旅行
今回の旅行は色々となぜという疑問が付きまとうのでした。

昔から親しんだ草津や軽井沢や万座というのは何度も訪れ
スキーもしています。

志賀にも抜けたり、渋峠のヒュッテも何度も行っているし
名物とされるボルシチやキノコのスープやロシアンティー
などもすべて味わっているのです。

先日聞いたラジオで、人生は短いのだから同じところへは
行かない、同じことはしないという人が常に新しいことを
するという意義を語っていました。

それに比べると今回の旅行はまたぞろ同じことをしに行った
私はどうなのでしょうか。

そして、しばらくはその泊まったホテルがかつて温泉手形で
湯めぐりしたところだと気が付かなかったのです。

名前がそもそも日進館と変わっていたこともあり、かつて万座温泉ホテルと
いうありふれて特長のない名前であり、当時入った湯のイメージとしては
九つの温泉と外湯のような遠い露天風呂と全てが素晴らしい温泉であると
記憶していました。

特に苦湯が浴感もよく印象に残り、泥濁りのお湯の色と小渕元首相もファンと
いう情報とともに記憶していました。

浴室の太い木の柱と開放的な露天風呂は間違うはずもなくかつて入った
物でした。

それなのに今回は白く濁った温泉はどれも元はひとつだったんじゃないかという
疑念とともにかつて入った感動ほどはありません。

それはひとつには今回とにかくいつも届く旅行パンフの格安プランのさらに
特定日の最安ブランで泊まったということと、安普請のトイレも付いていない和室
に泊まったという強烈な印象もあって安いことに徹して色々我慢を前提にして
しまったため、本来の良さを素直に受け取れない状況に心理的にあったという
こともあります。

平日にもかかわらず宿は三時という早い時間から温泉巡りをする人でどこも人人で
あふれていて駐車場も空きを探すのに苦労するぐらいでした。

万座くらいだと普通に日帰りでスキーする位置ですが、温泉のために一泊すると
なると周辺の観光にまずは草津とか考えますが、それこそ何度も訪れている草津に
寄りたいところはなく、それでも手前の尻焼温泉は行ったことがないので行って
見ることにしました。

山の中の風景に別にみるべきものもなくただ川に温泉が湧いているというだけだと
改めて当たり前のことを感じるだけの地でした。

もはや雪の中で入る温泉の醍醐味を知り、何度も味わう身としては普通の温泉地
は特別の感慨もないのです。

そんなこともあり、早く万座についてすぐに湯めぐりを開始し、かつて周りが
雪の中入った極楽の湯とは違う緑の中の湯を堪能しました。

この時季見るリフトの下の斜面はまるで崖であり、これが露天風呂からすぐ目の前で
よくあんなところ滑っていたなと思えるものでした。

まだ明るいうちに入る露天風呂はなんだか気恥ずかしいものの冬とは違う
すがすがしさもあり、13年ぶりに入ったと気が付かないのでした。

宿の食事はメインのないコース料理のように物足りないものでしたが、
まあ値段からすればそれでも良いという感じで、とにかく人が多く、
席に着くまでしばらく待たされたりして人気のほどか知れます。

さらにその後、宿の会長自らの歌と語りのショーがあり、そのインパクトも
ありこの旅館の魅力と人気はこの人の力なのかと考えさせられました。

温泉アイドルなど今では珍しくありませんが、温泉の力と万座の山上の楽園の
ような特別な地という感覚があり、これだけの人を引き付けているのでしょう。
コメント
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