King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

天空の心

2014年06月03日 10時35分55秒 | 珈琲
天国の門を見た人がこの映画について書いていることは
この映画が呪われた映画だとか、最近また映画祭に出品
されたとか表面的なことばかりです。

実際に見た人の感想もありますが、これもまったく物語の
提起しているものや監督があぶり出そうとしたものとは
違うもののような気がします。

天国の門とは住民たちの集うホールの名前です。

映画を語る人のブログなどに群集心理だとか集団ヒステリック
だとか映像美だとかいう人がいますが、馬車のサークル運動は
インディアンと騎兵隊の戦いで何度も撮られたシーンです。

それを原住民でも人種でもなく、移民とはいえ同じ白人が
土地を争って戦うというシーンについてもっと率直な意図が
込められているとは思わないのでしょうか。

映画界というのはなんでも自由に描いていいいようなイメージで
文化人と称する人達は自覚していますが、変なものを作れば
すぐに仲間外れになり、国外追放もあり得るのです。

映画『パピヨン』のエピソードにも明らかです。

アメリカの本物の自由で強い男としてよくイメージされて主役をやる
クリスクリトファーセンヤジェフブリッジスなど揺るぎのないイメージを
持つ男も最近では下手に使えば主役を食いかねないのでカメオ的
な使われ方か誰だかわからないような顔出しでしか出演機会が
ありません。

本当のことを言う勇気などといわれますが、皆が解っているのなら
別段それを表沙汰にすることないのではという気もします。

そこで垣間見える大衆は愚かで無知であるという作り手の態度です。

長野県志賀高原の渋峠は標高が高く、シーズンが長いことで知られ
ます。

ここを春先に訪れて滑っているとゲレンデ以外は青空しか見えないという
状況で滑ることができます。

草津から志賀に抜ける道路もそうで、道路以外空ばかり見えるドライブ
が楽しめます。

人はこのような景色に天空の何々と名付けてその特別な環境を
アピールします。

しかし、そこにおかれた人の心境をアピールした人はあまりないような
気がします。

そんな状況に置かれたときに感ずることを思って作られたものと
いうのが存在していて、そんな心を知る人が見たらつい語りなく
なるけれどそれは実体のないものを語ることになります。

まさにこれは珈琲の味についてあれこれ語るこのブログと相通じる
ものであり、その心根に根差した物そのものです。

昨日の夜仕込んでおいた水出し珈琲が今日はあります。

試飲できます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする