ポリ袋ブログ

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極北

2020年04月15日 14時16分19秒 | 書評
極北マーセル・セロー著村上春樹訳


訳者である村上春樹さんが「この小説くらい、一人でも多くの読者の感想を聞いてみたいと思ったものはない」と帯に書いていた。


この小説を読み終えるとその通りだと思った。


破壊された世界に住む主人公が旅に出る物語。
これだけならよくあるストリーで、なぜこんな世界になったのか、そして解決するために旅に出る、というのがよくある話だ。


だが、この小説はなぜ世界が破壊されたのか詳しい説明が詳しく書かれていないように感じた。


私には著者は荒廃した原因は重要ではないと思っているのではないかと考えた。


この点を持ってしても訳者が多くの人の感想を聞きたいと言う理由ではないのだろうか。


破壊された世界でも格差が生まれていた。


私が感想を述べる機会があれば格差社会について述べたい。


この本は時間を置いて再度読みたいと思う。


必ず違う感想を持つだろう。


破壊された後の世界にはポリ袋はないようだ。



 
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