ポリ袋ブログ

主にポリ袋について書いています。

世界史を変えた13の病

2020年11月29日 17時42分14秒 | 書評
政府のGoToキャンペーンもやっていることだし、この週末は久しぶりに隣県まで足を伸ばしてみようかと考えていた。
だがコロナウィルス新規感染者が急増。
これは自宅に篭った方が得策だな、と思い直し、読書して過ごす。
どうも手に取ってしまうのは感染症関連の本ばかり。



世界史を変えた13の病
ジェニファー・ライト著
鈴木涼子「訳」
2018年9月25日 第1刷

多くの犠牲者を生み文明を崩壊させた病気と人類の歴史。
として、13の病気をあげている。
・アントニヌスの疫病
・腺ペスト
・ダンシングマニア
・天然痘
・梅毒
・結核
・コレラ
・ハンセン病
・腸チフス
・スペインかぜ
・嗜眠性脳炎
・ロボトミー
・ポリオ

このうち興味を惹かれたのが第1章「アントニヌスの疫病」
理由はローマ皇帝「マルクス・アウレリウス」が登場したから。

以前、マルクス・アウレリウスの著書「自省録」が悩みを軽くしてくれた。

それ以降「自省録」は数少ない蔵書の1冊として今でも本棚に鎮座している。

マルクス・アウレリウスがローマを治めていた時代、感染症が発生し、それによりローマ軍が弱体化していった。

その疫病は、現在では天然痘ではなかったか、と推測されている。

疫病発生時の統治者の主な責務は、通りに死体を山積みしないこと。
非衛生的だし、人々がパニックを起こすからだそうだ。

確かに現在のコロナウィルス時にも通じるところがある。

この手の本を読んでいると、ワクチン開発に期待するより、自然に収束するのをジッと待つのが得策ではないかと思う。

スペインかぜにしても18ヶ月で謎の収束を迎えたようだし。


 
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食い物を旨そうに表現

2020年04月30日 10時39分00秒 | 書評
一私小説書きの日乗西村賢太著
文藝春秋


著者は苦役列車で芥川賞を受賞。


日記。


昼前後に起床、入浴してラジオを聴く。


その後に出版社やテレビ局に出かけて、打ち合わせ。


時々怒りを爆発させる。


担当者と飲み食いし、自室に戻って制作。


原稿は手書き。


読書。


夜が更け、飲酒。


その繰り返しだが最後まで読んでしまった。


心に残るのはマメに手紙を書くこと。


食ったものを羅列してあるだけだが、妙に想像をかき立てられること。


食い物を旨くみせるのは映像より言葉だと思う。


私は読書をするだけで満足するが作家になると読書が身になる。



 
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折り返しになっているプラスチックバック

2020年04月18日 15時39分19秒 | 書評
ビンの壺が割れた宿野かほる著
新潮文庫


Facebookで偶然発見した女性は、二十八年前、結婚を約束した人だった。
やがて二人の間でぎこちないやりとりがはじまるが、それは徐々に変容を見せ始め…。
先の読めない展開、待ち受ける驚愕のラスト。衝撃の問題作。
新潮文庫折り込みチラシより


こんな内容の小説


前代未聞、ネット上で賛否両論の渦が巻き起こったとあるが、その理由が、今まで往復書簡だったものががsnsに変わったことか。
それとも期間限定全文無料配信したことなのか、それとも驚愕のラストなのか。


男性が主人公のようだが、女性の変貌が面白い。




この本は富山駅ビルマリエ内の「本の清明堂」で購入したがプラスチックバックに店名が印刷されていないので市販品だろうか。




手持ち部分が折り返しになっていて相当経費がかかっている袋だ。

 
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極北

2020年04月15日 14時16分19秒 | 書評
極北マーセル・セロー著村上春樹訳


訳者である村上春樹さんが「この小説くらい、一人でも多くの読者の感想を聞いてみたいと思ったものはない」と帯に書いていた。


この小説を読み終えるとその通りだと思った。


破壊された世界に住む主人公が旅に出る物語。
これだけならよくあるストリーで、なぜこんな世界になったのか、そして解決するために旅に出る、というのがよくある話だ。


だが、この小説はなぜ世界が破壊されたのか詳しい説明が詳しく書かれていないように感じた。


私には著者は荒廃した原因は重要ではないと思っているのではないかと考えた。


この点を持ってしても訳者が多くの人の感想を聞きたいと言う理由ではないのだろうか。


破壊された世界でも格差が生まれていた。


私が感想を述べる機会があれば格差社会について述べたい。


この本は時間を置いて再度読みたいと思う。


必ず違う感想を持つだろう。


破壊された後の世界にはポリ袋はないようだ。



 
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文明が滅びた後もポリ袋

2020年03月26日 06時51分00秒 | 書評

この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた

ルイス・ダートネル著



戦争やパンデミック、異常気象で自分一人生き残ってしまったらどうしたら文明を再建できるのだろうか。穀物の栽培や紡績、製鉄、発電、電気通信など解説する。


項目の一つに水の確保がありそこにはポリ袋を活用するようにと記載してある。


「避難場所が見つかり、雨風から身を守れるようになったら、チェックリストの次の優先事項は、綺麗な飲み水を確保することだ。公共の上水道が使えなくなる前に、浴槽や流しには縁まで水を溜めておくべきだし、清潔なバケツだけでなく、丈夫なポリエチレンのゴミ袋も利用すべきだ」とある。


やはり緊急災害用備蓄品にポリ袋は必須だ。

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自省録

2020年03月24日 10時31分00秒 | 書評
毎年一回は必ず読み返す本がある。

それがマルクス・アウレーリウスの自省録。


もう何度も読み返しているから、色とりどりのアンダーラインがひかれ、様々な書き込みがしてある。


読み返す時は何かしら悩みを抱え、心が弱っている時だから、琴線に触れる箇所が毎回違う。


だが、必ず立ち止まるページがある。


第四巻 三
人は田舎や海岸や山にひきこもる場所を求める。
君もまたそうした所に熱烈にあこがれる習癖がある。
しかしこれはみなきわめて凡俗な考え方だ。
というのは、君はいつでも好きなときに自分自身の内にひきこもることができるのである。
実際いかなるところといえども、自分自身の魂の中にまさる平和な閑寂な隠家(かくれが)を見出すことはできないであろう。
この場合、それをじいっとながめているとたちまち心が完全に安らかになってくるようなものを自分の内に持っていれば、なおさらのことである。
そして私のいうこの安らかさとはよき秩序にほかならない。


マルクス・アウレーリウス
自省録
神谷美恵子訳
岩波文庫




現実逃避して引きこもりたくなることがしばしばある。


そんなときにこの本を開き、この箇所を読むと救われたと思う。


そして、自分のうちに籠る、だが五分と続かない。


それは何をしなければならないか、既に結論が出ているのに、それを認め実行するのが怖いからだ。


そして遠くへ行けば解決するのではないかと思い、旅行に出かけるが、無論解決には至らない。


現在、コロナウイルスが猛威をふるっている。


コロナウイルスを早期収束させるためにも


今は不要不急の外出を控え、自分自身のうちにこもって、心安らかに過ごす。


そして収束後、自分が見つけた答えが経済の回復ならそのためにお金を使えば良い。


コロナウイルス流行時だからこそおすすめの一冊。


さて、レジ袋が有料化になった頃にはコロナウイルスが収束していることを願う。


 
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夜汽車紀行を読む

2020年03月16日 09時38分41秒 | 書評
新型コロナウィルスのなんと憎いことか。あちこちでイベントが中止になるし、お店にも人が来ない。
人の往来を制限するから経済も停滞する。
中でも春の選抜高校野球が中止になったことはやるせない。
多くの球児は人生で一度きりの経験が奪われることになる。
彼らの人生でとてつもなく大きな体験になったことは間違いないが、努力が報われなかった点は経験させたくなかった。


そして、新型コロナウィルスの報道が過激さを増し、感染者のプライバシーが守れないように思う。
感染者のケアが必要なのに、感染者が悪人のような扱いを受けているように思える。


自分が勤めている会社でも感染者が出たら会社を営業停止にしなくてはならないと、半ば脅しのようなことを言ってくる。
大切なのは会社か、それとも人なのか。


このところ休日になると自宅に篭って過ごす。
最初は出かけられない閉塞感から嫌だな、と思っていたが、金曜日の仕事が終わり二日分の食料を買い込むと、自宅にピクニックに行く妙な感覚に陥り、ワクワクする気持ちが芽生えてきた。
さらに、一歩も自宅から出ないという奇妙な目標もでき、このところは楽しむことができるようになった。


料理をし、動画を観て、書道を学ぶ。
夕方になれば酒を飲む。


今まで何かをしなければいけない、という強迫観念に追われて生きてきたが、その考えが間違っていたのではないか、と思うようになってきた。
そう考えられるようなって生きるのがほんの少し楽になった。
無駄な経験はひとつも無い、と言われるが、今回のコロナウィルス流行の体験も、自分の糧にしなければいけない。
ただし、やはり本音は早急に収束し、自由に出かけらるようになり、世界経済も上向きになって欲しい。


自宅に篭るようになって読書する機会が増えた。


週末夜汽車紀行
西村健太郎著
アルファポリス出版


自宅に篭りながら旅気分を味わうのも悪くないと思い購入した。
金曜日、仕事を終えて、そのまま夜行列車に飛び乗る「週末夜汽車紀行」
会社が早く終わった夜。帰り道をほんの少しだけ遠回りする「七つの鉄道夜旅」
から構成される。


七つの鉄道夜旅に書いてあることは、田舎に住んでいると真似できないことが多いが、週末夜汽車紀行は実行できそうだ。
私が住んでいるのは新潟県だから金曜の仕事終わりに新幹線に乗れば東京まで行くことができる。
すると、翌朝からの行動範囲がグンと広がる。
コロナウイルスが収束したらこの本に倣って金曜日に出発したい。


題名に「汽車」とあるように鉄道を使った旅の話が連なっているから、文章の大半はどこそこの駅に何時何分出発、ということが羅列されている。
正直、うんざりすることもある。
それでも最後まで読み通せたのはなぜかと考えた。
一つ目は著者の文章力。
車窓が細かく繊細に書いてあり、自分が列車に乗り車窓を眺めているように擬似体験ができる。
二つ目は自分も旅といえば主に鉄道を使うこと。
そして三つ目は旅が予定通り進まないこと。
乗り遅れたり、予定を変更する意外性。
今日中に帰らなければ明日出社できない。
それでも自分の気持ちの赴くままに予定を変更する。
人生全て予定通りに進めなければいけないとと思って過ごしてきた。
それは旅行でも同じこと。
だが、自分の気持ちの赴くままに行動する。
そんな著者に嫉妬する。


この時期だからこそ読みたい本。

書店はレジ袋有料化にどう対応するのか。
やはり紙袋にするのだろうか



 
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ポリ袋とホラー小説

2018年09月01日 08時21分59秒 | 書評
加門七海著、目嚢(めぶくろ)光文社文庫

「めぶくろ」という古文書を預かったことにより、様々な異変が起こるホラー小説である。

その作品中にポリ袋が出てくる。

主人公は古い古文書を預かる。

それは湿気による染み、カビ、埃、ネズミの糞らしきものが張り付いていて、とても素手で触れたものではない。

そこで黒いゴミ袋に入れて、さらに殺虫剤を噴き込んで口をきつく縛った。

そうして炎天下が続くベランダに放置し黴やダニが死に絶えるのを待った。

しかし、夜になるとベランダから耳障りな音がする。

調べるとポリ袋がこすれる音だった。

音は二日目も続く。

三日目、もうダニも死滅している頃だと思い、ベランダに出てポリ袋の表面を触った。

それは発火しそうなほど熱かった。

ポリ袋の口をハサミで切って、火傷しそうなほど熱いポリ袋の中に手を入れた。

途端、指に触れた何かが、ざわっと動いた。

ポリ袋を鳴らして、真っ黒いヤスデが出てきた。

ポリ袋が恐怖体験のアイテムになるとは思ってもみなかった。
ベランダに放置したポリ袋の擦れる音が室内まで聞こえたのなら、やはりハイデンポリエチレン製だと考える。


つるつるしたローデンポリエチレン製の袋と比べ、半透明でシャリシャリしたハイデンポリエチレン製の方が擦れる音が大きいからだ。

HDPEならテクノパック
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GEO5地球環境概観

2016年06月11日 11時20分18秒 | 書評
ポリ袋を含むプラスチックゴミによる海洋汚染は深刻だ。

不法投棄、ポイ捨て、ゴミ処分場からの飛散など、原因は多々ある。

それに関連して、新たな水質汚染が懸念されている。

それが、マイクロプラスチックである。

***************************************

マイクロプラスチックはプラスチック製品の劣化から生じるもので、水生生物に蓄積する添加物を含んでいる可能性があり、特に海洋システムの中では、それらの濃度が、世界のプラスチック消費の増加につれて高まると予想されている。

現在ほとんど知られていないタイプの新たな汚染物質が、まちがいなく継続して特定されていくだろう。



GEO5地球環境概観 第5次報告書 上
国連環境計画 編

***************************************

ポリ袋も劣化するとぼろぼろになる。

それは、あたかも、自然に返る行為に見えるが、そうではない、ただ細かくなるだけだ。

だから、ポリ袋をポイ捨てすることは、子孫に対しての背信行為である。

→テクノパック



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レジ袋と偽善エコロジー

2016年02月19日 08時44分00秒 | 書評
偽善エコロジー
「環境生活」が地球を破壊する

武田邦彦 著
幻冬舎新書





内容は、環境に良いとされる行動を、一つ一つ、正しいか、それとも間違っているのかを検証していく。

そして、今、取り組んでいる「エコ」と呼ばれる行いの多くが、地球のためになっていないことを解説している。

無論、だからといって、大量消費を促しているわけではない。

著者は、情報を鵜呑みにするのではなく、疑い、検証してみることが重要と説いている。

さらに、充実した人生を送れば、モノが少なくて済み、結果的に、エコ生活に繋がる、とも述べている。


私は、第一章の最初がレジ袋の話だったので、迷わず購入した。

レジ袋を使用しない生活は、本当にエコな生活なのか?

著者は違うと論じている。

詳しい内容は著書を読んで欲しいが、まず、レジ袋(ポリ袋)は石油成分の内、今まで捨てていた部分を使って作っていること。

レジ袋を製造しなくなると、この成分を捨ててしまうことになる。

さらに、レジ袋よりエコバックのほうが大量に石油を消費しているという事実。

家庭生活では、ゴミ袋として多くのレジ袋をリユースする。

最終的には、市町村の有料ゴミ袋にまとめることになるが、各部屋、キッチンなどのゴミ容器に直接ゴミを入れる家庭は少ない。

ゴミ容器にレジ袋を掛けていることが多い。

レジ袋が全くなくなったら、代用のポリ袋を買うことになり、本末転倒だ。





ここからは私の私見だ。

まず、レジ袋はポリ袋の一つだ。

ポリエチレンからできた袋だから、ポリ袋である。

だが、ポリ袋という人は少ない、もっぱらビニール袋のほうが名の通りが良い。

だから、レジ袋には「この袋はポリエチレン製で焼却しても、有害な塩素ガスは発生しません」と印刷してある。

これは、レジ袋の素材が塩化ビニールだと思い込んでいるからだろう。

そして、ポリ袋は使用目的によって呼び名が変わる。

ゴミを入れる袋はゴミ袋、食品を入れると食品保存袋、開閉可能なポリ袋はチャック付き袋。

また、ポリエチレンは袋に加工されるだけではない。

袋より更に薄く伸ばして、牛乳パックに貼りあわせたり、歯磨き粉のチューブ、さらにはパイプ類、今では自動車の燃料タンクにも採用されている。

できることから始める、ということでレジ袋の削減を取り上げることには賛成だが、日常生活には、これだけ多くのポリエチレン製品が関わっていることを、知ってもらうことが先決だと思う。

現代生活は、ポリエチレン製品なしでは成り立たない。

レジ袋の次はゴミ袋を削減しよう、となったらどうなるのか。

例えば、病院なら、あっという間に感染症が発生するだろう。

日常生活なら、ゴミステーションは、衛生が保てない。

対策としては、強力な薬品を散布することになるだろうから、地球環境にはもっと負荷がかかる。

私はレジ袋を含めたポリ袋の一番の問題は、ポイ捨てだと考える。

レジ袋を餌と間違い誤食して命を落とす生物が多い。

レジ袋は自然環境では分解はしない。

一説ではレジ袋が分解するまで、地上で100年、水中で450年といわれている。

だから、今、風をはらんでさまよっているレジ袋は、皆さんが死んでも、どこかにあり続ける。

これは、非常に恐ろしいことだ。

あと数十年すると、レジ袋で覆い尽くされた世界になるかもしれない。

レジ袋を減らすということは重要だ、だが、現代生活に不可欠であることも事実だ。

さらに、そのレジ袋は自然環境にとって大変な危険物であることも自覚して欲しい。

正しく処理すれば、人間と地球の共存が可能になると思う。

→テクノパック








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