昨日は工場内の廃棄物の整理をした。
焚き物を貰ってください。のジモティーの呼びかけに反応してくれた人が来てくれたので軽トラ半分ちょっと多いくらいの焚き物を引き取って貰いました。それに軽トラ満杯のカンナ屑を積んで近所の蜜柑畠に蒔いてきた。
以前は軽トラいっぱい焚き物を積んで運び込んだら2000円くらいもらっていたのだが時代は変わった。もっと以前はお風呂屋さんなどが工場に来てカンナ屑を自分で袋に詰め込んでお金を置いていったものです。これは僕が子供の頃の話ですが。
廃材との闘いは木工所の永遠のテーマ。
ずっとカンナ屑の焼却がネックになって方向性が決まって来たこともある。
自宅の貸マンションはもともとそこに木工所があってそこで祖父の時代から木工所をやって来たのだが結構名古屋の真ん中あたり、周りはマンションが林立するようになり新築を考えるときに廃材の処理が頭をよぎりました。
鉋屑を燃やせば当然煙が発生する。果たしてそれでいいのか?
当時はまだ薪を焚く風呂屋さんがいくつかあって1日おきくらいに南京袋に詰めた屑を運んでたのだがそれでも一日中焼却炉を使い続けていた。
その重圧。当時はまだ燃やすことに関しては緩かったのだが煙はどうしても避けられなかったので重荷だったわけです。
そして堤防傍にある今の工場を首尾よく借りられたので工場移転とマンション建築へと相成りました。
今は当時のようにカンナ屑は出ない仕事になり、少しは燃やすのですがほとんどは畑にばら撒くことで回っています。
廃材は取りに来てくれる人にもらってもらう体制。
ところが富田木工所とお付き合いしてもらううちに世界が変わってゆくことを実感しました。
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廃材がお金になると言うのです。
しかも子供のお駄賃レベルじゃないお金(笑) あるキャンプ場から大量注文を受けているそうです。キャンプブームを敵客にキャッチ。素晴らしい。
世の中変わりましたね。でもまだうちはそこまでの対応はできていませんしすることもないかとは思います。
この話を息子にすると、富田さん(本当は娘婿の志水君)は木工所関係の人じゃないんじゃない? セールス販売関係出身の彼の発想は異次元であり、逆に言うと面白い時代になったものだと思います。
以前このブログに 息子が挽物職人になりたいと言ってますがどうなんでしょう? と言うお母さんからのメールをいただいたことがあるのですがその時は今現在はあまりお勧めできない旨の返事をしましたが考え方次第で時代に乗れる可能性も見えてきたのかもしれない。そんな気もします。どうされたんだろう。
こちらでも産業廃棄物の処理代が負担になって廃業する会社も多いです。新木場では大鋸屑は売れるけど鉋屑は産廃ですからね。
仕事って本業で儲けないと駄目になります。木っ端が売れても小遣い程度と考えて。新木場で大鋸屑買い漁る業者も本業で行き詰まった材木問屋です。
その前に檜の角材の余ったものを立方体にしてガラで角を丸くして一袋千円いくらで売ってたのも知ってます。すごいですよ。
お金儲けはこうやってやるものなのでしょう。
この歳になってもお勉強させてもらってます。