木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

さまよう刃

2012-08-05 23:50:16 | 映画
見る物いっぱいでこんなに忙しいのにゲオの店内を歩いてる時左目の端に瞬間入ってきたのは
「さまよう刃」
東野圭吾ではないか
読んだことある


主人公は僕と同じくらいの年齢のオヤジ
娘が中学生だったから実はもう少し若いのかもしれない
寺尾聰が演じてるんで僕より年上に思えてしまう
この映画では「長峰」と呼ばれてたから多分小説の中でも同じ名前なのだろう
長峰は数年前に妻を乳癌で亡くし娘と二人の生活を余儀なくされた
その娘に不幸が襲いかかる
不幸という文字を「ワルの少年たち」と言い換える
その少年たちのホントの目的ではなかったかもしれないが娘の絵摩は死んでしまう
ほんの直前の「今帰ってる途中」っていう笑顔の電話を最後に・・


犯人は二人
そしてそれ以外に娘を拉致した時の運転手の少年がいる
普段から犯人の二人に邪険にされている運転手の少年が長峰に密告電話をする
犯人の名前と住所、そのアパートへの入り方まで知らせ、ビデオに犯行当時の様子が残されてることまでを告げる

すべてを失った親父の気持ちは鮮烈に想像できる
当然のようにその少年のアパートに忍び込み、自分の娘の不幸の瞬間を目にしてしまった
薬を打たれ、無理やり・・
僕の心の中で、その部屋の主を殺せという叫び声が響く

何のためらいもなくそれを実行する長峰

警察に知らせれば犯人の少年に未来が与えられるのは明白
ならば自分の手で・・

一歩引けば冷静な考えも湧くかもしれないけど長峰の行動は100%支持してしまった
当たり前だ。ぶっ殺せ!

もう一人いる
そいつの居場所は簡単にはわからない

奴を求めて旅が始まった




小説読んでた時も長峰の立場に立ってたから映画が少し違う方向へ行ってたのが気になった
というものの小説の結末をはっきり覚えていたわけでもない
少し違う、違う と思いながら

少年法の矛盾はこの頃少しずつ正されつつあるようにも思う
一般的に使われる「目には目を」の論理は危険なのかもしれないが
基本的にはそれだけの「罰」があっても仕方ない
特にしでかした方は覚悟すべきことのはず
悲しみは永遠に残り、消え去ることはないから


コメント (4)
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