木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

カローラ

2011-06-05 23:14:25 | Weblog
なんでカローラと二人で話したんだろ
昨日の記事をさっき読み返してみてジワリと思いだすことがあった

舞台で一目ぼれしたカッポと付き合って半年経った頃
彼女の様子がおかしくなった
心が離れていってるような掴みどころのない不安に襲われ始めたころ
「カローラと話してくれない?」って言われた
何で彼女の友達と話さなきゃいかんのか
でもうすうすその理由を探り当てていた
自分の気持ちを自分で伝えられないんだ と思った
カローラはカッポの親友
何でも話せる相手だから僕に彼女をあきらめさせるために
その役を押し付けたんだろう
カローラはすごくいい子だった
しかも美しい
それでも僕にはカッポしかいなかったから、その人と話したいとは思ってなかった

22歳だった僕と夕方会ってスカGに乗せた 彼女は19歳
国道沿いのレストランで幼い食事をしながら話す
彼女の話が出てくる
それは僕の一番恐ろしい話だ
今から思えばまだまだ子供のカローラは一生懸命僕の気持ちを聞こうとしてる
カッポの気持ちをどう伝えようか
かっつんの心を傷つけないようにどう切り出そうかを手探りしているのがわかった
僕は彼女を思ってることを話した
だから彼女の気持ちを尊重することも
本当は会う必要のない二人がこうやってテーブルを挟んでお互いを思いやった


カローラの優しい気持ちが僕を慰めてくれたような気がした
また暗い道を走って彼女の家のそばで車を止めた
「ありがとう」
そう言ったかどうか覚えてないけど そう思ったことは確かだ
彼女も笑顔で僕を見送ってくれた


そしてここにつながる

コメント (6)
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