木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

プラネタリウム

2010-06-29 16:48:34 | タイムマシン
小さい頃・・小学三四年くらいだったかなぁ
親父と二人で名古屋市科学館へ行った
ここには当時からプラネタリウムがあった
会場が暗くなる
背もたれに体重をかけるとそれが後ろに反るんでびっくりした
今までチャンバラやってる映画館では見たことない椅子だった

やがて真ん中で解説者が話し始める
まず このプラネタリウムの機械は1千万もするんですよ という自慢からのスタートだった
でも金額自体こう言ったのかどうかはっきり覚えてない
ただとんでもなく高い値段だなぁ と思った記憶だけがある
たこ焼き3個で10円の時代だ 外の市場じゃ4個で10円だった


そして壮大な宇宙の物語が始まってすぐに僕はそれに酔った
当時の名古屋の空もそんなにきれいに星は見えなかった
ほんとはこんなにあるんだね と思った


そんな解説が中盤に差し掛かったころ 中でサイレンが鳴った
「臨時ニュースです 
 只今 地球外からやってきた侵入者によって 地球は危機に見舞われています」
また解説が普通に始まった
「なんか怖い話ですねぇ」
とかなんとか解説者の親父はすっとボケていた いや先生か・・

僕はその頃少年雑誌を読んでいて
歴史上や宇宙に関する不思議な話が大好きだった
怖いんだけど どんどんその中に引き込まれるような・・
やっぱり怖いことは起こるんだ
「続報が入りました どうも宇宙人が攻めてきたようです
 みなさん 注意しておいてください」

そんな放送なのに・・冗談じゃない
周りの観客は笑ってるじゃないか
あれ~~ なんでそんな余裕があるんだろうか
かっつん少年は不思議で不思議でしょうがなかった
注意しろって言ってるじゃん
避難のため足に力が入った

「あ~~ついに攻めてきました
 地球が危ない
 みなさん  逃げて~~~~~」

ど~~~ん と会場が音とともに光の点滅
僕は完全に避難のために腰を浮かせた
会場は笑ってる
こいつら頭おかしい って思った瞬間普通に戻った解説者は
「たのしかったですね~」
とにこにこ顔









放心状態でようやく事情を呑み込んだ
そんないたずらしてもいいの? 
大人への不信感を抱いた出来事でした


3年前に久しぶりにプラネタリウムを訪ねた
一人で(笑)
やけに恋人たちが目立った
今ここはそういう役目を担ってるんだ

名古屋市科学館のプラネタリウム
この8月で一時閉館
来年の3月に世界一の大きさの新しいのができるという

恋人たちにも子供たちにもいつまでもやさしいプラネタリウムでいてほしい   ・・んだがや(笑)

大塚 愛 ai otsuka / プラネタリウム (LOVE IS BORN ~16th Anniversary 2019~)





新しいの出来たらまた行こうっと 一人でもいいから。。


会えなくても 記憶をたどって 同じ幸せを見たいんだ
あの香りとともに 花火がぱっと開く
行きたいよ 君のところへ 小さな手をにぎりしめて
泣きたいよ それはそれは きれいなそらだった
願いを 流れ星に そっと唱えてみたけれど
泣きたいよ 届かない想いを この空に...。

  (大塚 愛)

コメント (16)
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