スウェーデン生活+その後

2010-2013年スウェーデンに在住し帰国。雑記、鳥・植物の写真
*海外情報はその当時のもの。
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After Coronaその12

2021-05-05 21:40:40 | 時事問題
新型コロナウイルス、第3波が終了したと思ったらすぐに第4波である。東京での緊急事態宣言解除は3月21日であったが、それ以外、関西圏などでの緊急事態宣言解除は2月28日であった。その後にすぐに感染は再拡大し、特に大阪府では4月中に何日も連続して1000名を超える感染者を出すこととなった。医療機関もこのコロナの「爆発力」に対応することは出来ず、関西圏の主だった病院のICUはあっという間に埋まってしまうことになった。病院も逼迫し、大阪では患者が救急車を呼んでも搬送までに24時間以上かかるケースも報道された。もはやこうなると救急ではない。4月25日から東京、大阪、兵庫、京都に対して3回目の緊急事態宣言が出されることになった。
海外に目を向けても感染拡大している国は多い。インドでは感染が急拡大し、文字通りの医療崩壊に陥った。病院に空きベッドはなく、運よく病院に運ばれても薬も酸素の投与もされず、死亡してしまうことがあったという。死者が続出し、公園や駐車場で遺体を火葬しているというから地獄絵図である。他の地域に目を向けても、南米諸国、中東諸国などでは今でも感染者数拡大が続く国が少なくない。
変異株の問題も報道されている。大阪の感染には変異株が多く関与し、この株は若年者でも重症化しやすいことが特徴なのだという。また重症化への日数が短いことも報告されている。適当に思ったことを。

1、今回の危機に当たって大阪では重症者向けベッドが足りず、大阪大学病院がICUの全ベッドをコロナ用に転用することを決定した。あまり報道されていないが、大阪大学病院は臓器移植を積極的に行っており、心臓移植、肺移植、肝臓移植などを手掛けていた。以下のページによれば、心臓移植について言えば日本国内で手術ができる11しかない施設の1つなのである。ICUをコロナに転用すれば、その間は臓器移植の手術は出来なくなる。移植の手術待ちをしている患者さんたちは、このニュースをどんな思いで聞いたのであろうか。コロナで病床を転用する、というのはこういう事なのである。こういう事はもっと報道されて良いと思う。
日本臓器移植ネットワーク「移植施設一覧」

2、既に京都大学の西浦教授からも指摘があるが、今回の変異株が「若年者でも重症化する」のであれば、今後高齢者がワクチンによって守られても、若年者の入院が続く、ということになる。国は高齢者へのワクチン接種を7月末には終わらせるとのことであるが、重症化した若年者のコロナ患者の入院がその後も続く訳で、感染が収束するまでには「長期戦」になることが確実なのである。それに応じた準備は大丈夫なのであろうか。

3、ニュースをつけるとゴールデンウィークに帰省した人たちのことを報道していた。やはりというか、大都市から地方に帰省した人は一定の率でいたようである。既に報道されているが、最近では北海道、福島県、岡山県といった地方の県でも感染の急増が確認されており、決して医療資源が潤沢とは言えない県での感染は容易に危機を招くことになるだろう。ゴールデンウイーク明けが心配である。

4、とは言っても既にコロナ流行が始まってから1年以上が過ぎ、何となく社会にも「飽き」が来てしまっているように見受けられる。また、外出自粛要請といいながら、直近に迫ったオリンピックの準備をしていることも政府のメッセージを曖昧にしてしまっている。大阪では第4波の真っ最中に、無観客とはいえ府内を聖火リレーが走ることになってしまったことは記憶に新しい。
ただ、今回の第4波は恐らくこれまででも最悪レベルの危機であり、国民へのメッセージも明確にする必要がある。政府からも国民への強いメッセージを臨みたい。

とまあ、適当に思ったところを書いてみた。まずは直近の第4波が少しでも早く落ち着くことを願うばかりである。
After Coronaその11
疲労


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