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スウェーデン生活+その後

2010-2013年スウェーデンに在住し帰国。雑記、鳥・植物の写真
*海外情報はその当時のもの。
*禁無断転載

オランダ旅行その31 アントワープ動物園

2013-05-11 19:24:40 | 旅行(オランダ・アムステルダム2013)
爬虫類館と水族館を出てから出口に向かって歩く。出口の近くに上写真のプラネタリウムもあったのであるが、こちらは閉館中であり、すぐ隣のサル館に入った。しかし先のエジプト風建物と言い、実に建物が年代物である。下一番左がサル館の内部。
サルもまたかなりの希少種を集めている様である。左から3枚目がCelebes crested macaqueといい、インドネシアなどに分布するサルでこれまた絶滅危惧種である。4枚目も絶滅危惧種で名前はGolden-headed lion tamarin、ブラジルの本当にごく一部の地域にしか生息していないサルである。この世界には絶滅が危惧される生物がかくも多いものである。
しかしこれら絶滅危惧種の中でちょっと疑問符を感じてしまったのがサル館の外で発見したコンゴクジャク(Afropavo congensis、下一番右写真)である。こちらアフリカのコンゴに生息している(いた?)クジャクで、生物学的にはかなり貴重な種らしい。現地では殆ど絶滅に近い状況らしく、この動物園でも「現地ではもはや殆ど野生で見かけることはなくなり、本種の学術的研究の殆どはこの動物園のクジャクから行われたものである」と誇らしげに書いてあったのである。別に学術的研究にケチをつける気は毛頭ないのであるが、そのコンゴを長い間植民地化し、その後の同国の政治的混乱の原因の一端を担っているのは他ならぬベルギーである。ちょっと複雑な気分にならざるを得ない。
Wikipedia「Celebes crested macaque」
Wikipedia「Golden-headed lion tamarin」
Wikipedia「コンゴクジャク」
何はともあれ楽しめたのは確かである。広さではミュンヘンには及ばないものの、恐らく子供連れの方などは楽しめるのではないかと思う。出口付近には無料のメリーゴーランドなどもある。観光ガイドなどには載っていない場所かも知れないが、お勧めできる場所であることは確かである。


オランダ旅行その30 アントワープ動物園

2013-05-11 17:34:27 | 旅行(オランダ・アムステルダム2013)
しかし外を歩くと寒い事この上無いので、屋内展示に入ってみる。爬虫類と水族館である。水族館はペンギンなどであったが(これはこれで面白かったが)、爬虫類は蛙のコレクションが随分な数あった。その蛙もかなりの希少種が多い様である。
下左から3・4枚目はイチゴヤドクガエル(Dendrobates pumilio)と言い、毒を持っている蛙である。しかし小さい。ケージを見ても最初どこにいるのか見当がつかなかった。5枚目はGolden mantella(日本名不明)というらしい。そして6枚目はGiant Ditch Frog(これも日本名不明)というらしいのだが、こちら過去10年のうちに生息数の80%が消滅した(肉が美味で、食用にされてしまうらしい)とかで、絶滅危惧種なのだそうである。他にも絶滅危惧種との認定がついた蛙は多かった。蛙の世界といえど奥深いものである。
Wikipedia「イチゴヤドクガエル」
Wikipedia「Golden mantella」
Wikipedia「Giant Ditch Frog」


オランダ旅行その29 アントワープ動物園

2013-05-10 23:42:40 | 旅行(オランダ・アムステルダム2013)
アントワープとくれば前述のダイヤモンド、そして日本の皆様のイメージは何と言っても「フランダースの犬」であろう。あのアニメの舞台はアントワープである。また古くから良港がある重要戦略拠点であり、戦史に詳しい方であれば「バルジ作戦」、ヒトラーが最後の賭けに出たアルデンヌ攻勢の最終攻撃目標がアントワープであったことを御存じかも知れない。
しかしそのアントワープで最初に観光に行ったのは大聖堂でも港でもダイヤモンド博物館でもなく、動物園だったのである。アントワープの動物園は世界でも有数の歴史を誇り、そのコレクションも世界的有名らしいのだ。場所は駅の本当にすぐそばである。
Wikipedia「Antwerp Zoo」
ちょっとミュンヘン時代の動物園三昧で中毒になってしまったのかも知れない。雪のさなかの動物園(それでも結構入園待ちの行列ができているのには驚いた)に入ってみる。ちょっと入園料が高すぎるのが玉にきず(20ユーロを超えていたと思う)であるが、味のある動物園である。上と下1番左は正門。左から5枚目はエジプト風の建物で、中には象とキリンがいた。中には象の骨格が飾ってあって、説明文を読むと1852年にビルマから贈られ、1880年に死去した象だという。歴史を感じる。
ドイツ旅行その47 ミュンヘン動物園


オランダ旅行その28 アントワープ中央駅

2013-05-08 22:43:02 | 旅行(オランダ・アムステルダム2013)
かくて1年半ぶりにベルギーの地に足を踏み入れることになった。駅の雰囲気、久し振りに見るベルギーの鉄道車両が懐かしい。
ベルギー旅行その1
ベルギー旅行その2
ちなみにこの中央駅の建物自体も中々に味のある建物である。古い建物であるが現在でもベルギーの鉄道駅としては最高傑作のひとつとされる。確かに古いながらも均整が取れていて実に美しい。一見の価値があると思う。
Wikipedia「アントウェルペン中央駅」
ベルギーに入っても外は雪である。雪の中、駅前通りを見てみるとダイヤモンドの店が駅前にズラリと並ぶ。そう、こちらアントワープは世界屈指のダイヤモンド取引の中心地として有名である。街には以前から大きなユダヤ人のコミュニティがあり、彼らがダイヤモンド取引を発展させてきたのだという。最も駅前の店の大部分は観光客向けであろうが。。。
下写真はアントワープ中央駅の光景。一番右は駅前に並ぶダイヤモンド店。


オランダ旅行その27 タリス

2013-05-07 21:17:54 | 旅行(オランダ・アムステルダム2013)
向かう先はベルギー、アントワープ(Antwerpen)である。高速鉄道を使えば1時間ちょいでアムステルダムから到着するのだ。高速鉄道の名前はタリス(Thalys)という。
Wikipedia「タリス」
アムステルダム中央駅に滑りこんでくるところも撮ってみたが、こちらは見事にブレてしまった(下左から2枚目)。なのでアントワープ駅で撮影したタリスの雄姿を上と下一番左に並べて置きたい。さすがは1等車、朝食まで出てきた。コーヒー紅茶飲み放題で、そう言われるとついつい2杯目を頼んでしまうのが小市民の悲しさである。車両は無線LANも完備、座席もかなりゆったりした作りであった。
下写真は3枚目が車内、4枚目がアムステルダム中央駅のホームの電光掲示板(パリ行きのタリスであった)、5枚目が朝食、6枚目は車窓風景。雪景色であった。7枚目がロッテルダム中央駅、8・9枚目が車内の風景である。


オランダ旅行その26 朝の中央駅

2013-05-06 22:31:39 | 旅行(オランダ・アムステルダム2013)
翌朝起きて向かうはアムステルダム中央駅である。驚いたのは雪が降っていた事で、一瞬スウェーデンかと見間違える様な光景である。ただ中央駅の近くに行けば交通量が多いせいか積雪は余程ではなく、スムーズに移動できた。鉄道の旅のお供とくればスナックである。駅の自動販売機を見てみるとスナック菓子が目に付く。。その中で気付いたのがパプリカ味ポテトチップがあったこと。どうもこれ、オランダではかなりメジャーな製品らしい。
パプリカ味ポテトチップ
パプリカ味ポテトチップその2
朝の電車の往来は激しい。反対側のホームにも電車が滑りこんでくる。ちなみにオランダの鉄道車両もドイツ同様、自転車持ち込みOKの車両がある様である。そう言えばスウェーデンで会ったオランダ人も「私はオランダ人だから、多少の自転車での強行軍ぐらい何て事ないわ!」と言っていた。察するに自転車移動が得意な国なのであろう。
ドイツ旅行その55 ミュンヘン・雑
下写真は左からホテルの外の雪景色、中央駅近くの旧教会、スナックを売る自販機、その中のパプリカ味ポテトチップ、反対ホームに来る電車、その自転車持ち込み可車両である。


オランダ旅行その25 夜のダム広場

2013-05-06 21:42:07 | 旅行(オランダ・アムステルダム2013)
美術館を出るともう夕暮れである。トラムでダム広場の周辺に戻る。王宮の裏手にはマグナ・プラザ(Magna Plaza)というデパートがあるのだが、こちら不景気の影響なのかどうかは知らないが空き店舗なども目立ち、いささか閑散としていた。ただ地下にはどうもレンブラントの絵画館(恐らくコピーであろうか?)もある様なので、興味のある方は訪れても良いかもしれぬ。
次第に日が暮れて来る。ホテルに戻る頃には真っ暗である。明日に備えて早く寝る。下左から2枚がマグナ・プラザとその地下の絵画館、3・4枚目が王宮である。


オランダ旅行その24 アムステルダム国立美術館

2013-05-05 17:26:46 | 旅行(オランダ・アムステルダム2013)
こちらの美術館の最大の見どころと言えば、何と言ってもレンブラントとフェルメールの2人であろう。いずれもオランダ絵画史を代表する画家である。
レンブラント・ファン・レイン(Rembrandt Harmensz. van Rijn)は17世紀の生まれ、オランダ全盛時代の人である。先のゴッホとは異なって現実的にも成功を収めた人物である。特に彼が良く書いたのは「集団肖像画」で、豊かになった市民階級の人々の群像を肖像画に描き、それを売って収入にしたのである。上写真は「織物商組合の幹部たち」。織物の品質を調べる検査官の肖像画で、何となく彼らの性格まで伝わってきそうな迫力がある。他に「夜警」、「自画像」など。全盛期には巨大なアトリエを構え、何人もの弟子を使っていた。総作品数は1000点を超えるとも言われる。最も晩年には浪費癖や浮気などがたたり、幸せと言えなった様であるが。。
Wikipedia「レンブラント・ファン・レイン」
ヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer)も同じく17世紀の人である。こちらは巨大なアトリエとも大勢の弟子とも縁がなく、「日曜画家」個人でコツコツ絵を描き続けた人物である。現存する総作品数はわずか33点ともいう。本美術館所蔵の有名な作品は「牛乳を注ぐ女」「小路」など(「真珠の耳飾りの少女」はハーグのマウリッツハイス美術館蔵)。いずれも現在の書類の大きさで言うならば「A4」版程度の小さな絵であるが、見ていると何ともいえず「引き込まれる」ような魅力がある。小さな絵にも関わらず実に細かい書き込みをしてあるのである。また絵の青色はラピスラズリという顔料を使っているのだが、この価格は当時金と同程度であったという。高額な原料をつぎ込んでこの寡作ぶりで大丈夫でいられたのはパトロン(地元の醸造業者)の存在、そして妻の実家が裕福だったかららしい。それにしても豪勢な話である。豊かな時代ならではのエピソードという印象も受けるが。。
しかし彼もまた晩年は恵まれない。英蘭戦争によってオランダの黄金時代は終わりを告げて絵画市場は暴落、パトロンも死去し妻の実家も没落、最後は貧困の中に死去したそうである。人生とは難しい。
Wikipedia「ヨハネス・フェルメール」
Wikipedia「牛乳を注ぐ女」
Wikipedia「小路」

オランダ旅行その23 アムステルダム国立美術館へ

2013-05-05 13:34:07 | 旅行(オランダ・アムステルダム2013)
切符を買い終わると4時頃。急ぎ足になってしまったがここからアムステルダム国立美術館に向かう。路面電車で途中まで行き、そこから歩きである。市街中心部は何かと猥雑なアムステルダムであるが、この美術館に近づくと閑静な住宅街といった趣になってくる。写真を並べてみたい。ちなみにヨーロッパどこでもなのか、H&Mの宣伝をあちこちで見かけた(右から4枚目)。右から2枚が国立美術館である。
Wikipedia「アムステルダム国立美術館」


オランダ旅行その22 切符

2013-05-05 12:00:13 | 旅行(オランダ・アムステルダム2013)
自分は本職の「鉄」の趣味の人には到底及ばないものの、時刻表を適当にパラパラとめくるのは嫌いではない。欧州の場合は紙の時刻表のかわりにこんなページを発見していた。皆様にもなにかお役に立てればと思うので紹介させて頂きたい。時刻表が正確であった事は断言できる。ただ自分は検索に使っただけでこのページによる購入は経験していないので、その辺りは読者の皆様の自己責任でお願いする。
マックスビスタトラベル 株式会社欧州エキスプレス
で、アムステルダムからどこか日帰りで行ける都市はないだろうか?と探すと良い候補が見つかったのである。中央駅の切符売り場(ロッカーの近くである)に行き、切符を調べてもらった。すると少なくとも行きに関しては後4ユーロだけ上乗せすれば1等席が買えるよ、と言うではないか。日本でもグリーン車などめったに乗らない自分であるが、ここは旅の思い出と思い買ってみることにした。さてどうなる事やら。上は切符売り場にあった電光掲示板。