写真が正面に回ったところである。正面だと繊細な彫刻がさらに目立つ。良くもこれだけ作ったものだ。ちなみにここも自動小銃を構えた兵士がたくさん闊歩している。これはリビア戦争だけのせいでもなさそうだ。この反対側が警察庁、その更に奥が裁判所なのである。
次に行ったのはノートルダム寺院(Cathédrale Notre-Dame de Paris)である。周囲には花が咲き乱れ、実に美しい寺院である。窓が多く見られるが、この窓がことごとくステンドグラスである。建造開始は何と1163年。鎌倉幕府開始よりも早い。ちなみに有名なナポレオン・ボナパルトの戴冠式はここで行われた。建物中央に見える円形の窓はバラ窓というらしい。繊細な彫刻に囲まれ、見飽きることがない。
登ろうかとも思ったのだが、残念ながらあまりの行列ぶりに諦めることにした。兎に角すごい行列なのだ。もし登りたければ朝一番に来なければとても無理、と後に友人に忠告された。上からの景色は素晴らしいらしいのだが、残念。
塔の下部は4本の足?で立っている形になる訳であるが、その中にエレベーターが通っている。この足の中を斜めに登っていく、ケーブルカーのようなエレベーターである。歩いて登っていく人も結構多く、皆結構気合が入っていると感心してみたりする。
塔の下部は4本の足?で立っている形になる訳であるが、その中にエレベーターが通っている。この足の中を斜めに登っていく、ケーブルカーのようなエレベーターである。歩いて登っていく人も結構多く、皆結構気合が入っていると感心してみたりする。
それにしても大きい。高さ320mである。よく見ると途中階の展望台から外を眺める人の姿も認められた。写真では写しきれていないが、下はシャロンドマルス公園(Parc du Champ de Mars)というかなり広い公園で、芝生に座っておしゃべりをする人で一杯である。のどかな風景であるが、若干怖かったのが自動小銃を構えた兵士が時々巡回していたことである。リビアの戦争の余波であろうか。
次に行ったのがご存知エッフェル塔(La Tour Eiffel)である。ちなみに他の観光地からはちょっと離れた位置にある。1889年建設で、2009年に建設120周年を迎えたばかりである。19世紀建設とは思えないほどモダンな雰囲気の建物である。ちなみに英語圏の人がエッフェル塔を発音する時は「アイフェルタワー」と発音されることがあるのでご注意を。綴りはEiffelだから確かにそのまま読めばアイフェルとも読める。
そして、この観客席の真上に下がっているのがシャンデリアである。「オペラ座の怪人」の冒頭で登場するアレである。ちなみに、このシャンデリアの一部が落下する、という事件は本当にあった様である。また地下に下水道があるのも本当らしい。天井に描かれているのはシャガールの絵である。一部はオペラの演目を描いているらしい。周囲の絢爛豪華な建物・装飾とシャガールの絵が微妙にミスマッチな感もある。
本当はこの建物内に博物館もあったらしいのだが、そこまでは時間が無いのでパスと相成った。残念。
本当はこの建物内に博物館もあったらしいのだが、そこまでは時間が無いのでパスと相成った。残念。
内部は絢爛豪華そのものである。スウェーデンには簡素な建物が多いだけに、余計に落差が目につく。兎に角豪華そのものである。シャンデリアも凝っている。北欧とは180度違ったテイストと言える。どちらが良い訳でも悪い訳でもないが。
正面に華麗な飾りつけがされているので、思わず正面に入り口を探してしまうのであるが、さにあらず。日中の入り口は建物の裏手である。前の写真であれば、写真の左側奥へ進めば、入り口が現れる。入り口には写真の様に、人物の胸像が飾られている。このオペラ座の設計者、シャルル・ガルニエ(Charles Garnier)の像である。建てるにあたってはコンクールが行われ、当時全く無名であった35歳の彼が選ばれたのだ。建設には15年を要したという。