刷り直し記事です。
ワタシの場合不意打ちでアスペルガー症候群のことを知りました。
まあ今まで色々と言われてきましたが、ワタシ自身がノーマークだったのが幸いというか不幸というか。
支援センターとか発達障害とかアスペルガー症候群とか意味不明、抗うつ剤3種MAXというレロレロ状態のまま発達検査を受け、各種検査を実施して、診断書も出ていたりします。
思えばワタシ、診断名に無頓着なまま仕事柄、各地の病院を転々としてきました。
実は医師から診断名を口答でくどーく確認したのは、生まれてこの方たったの一回これっきりです。
基本的に今なお続いてるのですが、
主治医「調子はどうですか?」
pluto「ぼちぼちです」
主治医「そうですか」
一週間まるまる寝込んでてもそんな感じです。
今の病院にかかって総時間数156時間(精神科初診でアスペルガーを疑っているヒトは、専門医にかかることをお薦めします)。
診断がおりた当初、臨床心理士さん「発達障害なんて心外です」(ワタシも同意)
なーんて言ってたのに、今ではワタシが「それは生来の神経質でしょ」なんて言ってる傍から、「アスペルガータイプは・・・・ということもあるらしい」とかいう話になっています(発達障害とか自閉症とかアスペルガーとか名詞の使い方など細かい話は主題と異なるのでここでは言及しません)。
ワタシが専門書とか医学論文とかを読んだところで専門職のヒト達には遠く及ばない訳なのですが、「根底にある部分は当病院では対処出来ません」宣告を受けてなお、今の病院に通っているのは、このカテゴリーの方々的専門用語で言うところの“二次障害”がめちゃくちゃ恐ろしいという点にあったりします。
様々な書籍を読むと混同されているモノや、まったくそういったことに遭遇することなく生活を営まれてる方もいらっしゃるみたいですので、メンタルヘルス部門から流れてきた者の一人として書いてみます。
この二次障害と言われる合併疾病は本当に厄介です。
「ニワトリと卵の理論」になる部分はあることは当然否めないのですが、アスペルガー症候群(書中では自閉症スペクトラム障害)であると合併疾病を併発するリスクが高い。合併疾病に罹患すると“自閉性障害”“自閉症質”も重篤となる(『自閉症スペクトル - THE AUTISTIC SPECTRUM ,L.wing , 和訳第十刷 , 2004』より抜粋)。
ワタシも自らの体験から、ローナ・ウィング女史のご発言に同意です。
重篤な合併疾病はたぶんなってみないと解らないと思いますし、正直もう勘弁して欲しいです。
「うつは心の風邪」と言えている程度の方でも、それはそれなりに苦しいと思います。
新型うつとか、仮面うつとかの方のお話を聞くコトもありますが、それくらいで済むなら御の字だと思ったりもします(ご本人は辛いだろうとは思います)。
ここ数年で、医療機関も心療内科と標榜し敷居も低くなってきましたが、ワタシが通い始めた頃の精神科は、そりゃあもうすごかったです(ワタシ自身も含めて)。
子ども時代のお話は、他のサイトで色々と参考になるところがあると思いますので、本職の方に譲り成人以降について書いてみると、
初診で飛び込んだ頃には、既に日常生活でプルプル震えていました。ろれつは回らないは、時間や規則には正確に生きてきたはずが社内で終日意識飛ぶとか、耐えきれず脱走を繰り返すとか、たぶん(というか認識あり)かなりの暴言を吐いた事もあります。
病院で朝待ち時間に耐えきれず、夜の診療終了まで寝ていたり、暴れて静注の安定剤で無理矢理眠らされたり、とある手術の全身麻酔が切れたとたんに“パニック(たぶんこれが生涯一度の本人自覚型パニックだと思います)”でベッドに縛り付けられて麻酔で眠らされたり・・・まあ、もっとやばいこともありますが、コードに引っかかると思いますので割愛します。
当時の診断書には大うつ病性障害(及び反復性うつ病障害(ICD-F33.3))と記載されました。
医療従事者が不思議がったのは、そんな状態でも本人は問題ないと答え働きに出るワタシのバイタリティだったそうです。その点が“気分障害”と呼ばれる精神疾患単発の方と大きく異なり、意欲減衰、起死念慮に終止さいなまれる典型的精神疾患患者と決めつけられない要因の一つだったみたいです。
たぶんですが、過去のワタシを知る知人に当時のワタシを見て“気が狂った”と言わしめたのは正当な評価だと思います。
結局この頃の無謀な社会への挑戦→不適応→挫折の経過を逐一報告することによって、アスペルガー症候群への舵が傾いたというのもあります。
転居のため現在の病院に移って、主に強迫神経症(勉強した限り「強迫性障害」と記載されている疾病とは様相が異なります(ICD-10 F40.0))の解除に関して臨床心理士さんに大変骨をおって頂きました。
その様子はワタシ自身の口から「自我が崩壊した」と話した後に「強迫観念から脱した(ピノキオではなくなった)」と告げています。
極一部分だけをピックアップして話をしている部分に言及すると、解離性障害(ICD-10 F44)が浮かび上がるでしょう。失神、てんかん、恣意的意識喪失、帯状発疹予後不良による脳炎、揮発性溶剤使用による精神及び行動の障害(ICD-10 F18)【念のため、歯の溶ける溶剤でラリッたとかではありません】なんてものまで存在したりします。
精神科の問診は色んなところに行きましたがだいたい5分、長いところでも20分程度でしょう。基本的に問診というスタイルでは残念ながら詳細は語れません。
なんせ自覚症状が乏しいのですから、大学の図書館の蔵書を片っ端から読み返して、「こういうこともあるらしい」と考えるような有様だったりします。
重い身体を引きずって(一応我慢できる程度の状態と表現しています)、難解な書物を読んでうんうんうなって、寝られず、食べられず、吐き続け、運動不足にもなり、悪循環で消化器系も悪くなり、薬を飲むと肝臓に負担をかけ、過剰水分補給で腎臓悪くし、瞬く間に身体はがたがた→精神的に滅入る。
どこが悪いと言われれば全てが悪いと言わざるを得ない、負の無限ループだと思います。
それほどまでに合併疾病は苦しいです。
二次障害のサインを自分自身ですらスルーしてしまったがために、ここまで来たと思いますが、ここまで行かずとも残念ながら当事者にはそれを回避する術を有していない(能力的に)場合も大いにありうると思っています。
ワタシは重篤な二次障害に見舞われる可能性があるのなら、行かなきゃいけないと思いこんでるところから退避するのも一つの立派な対処法だと思います。二次障害の弊害を引きずることに比べたら、そういう地雷除去は真っ当な方法であるとも思います。
ワタシの恥部で、読むヒトが読めばワタシを特定することも可能な文章だと思いますが、どこかで誰かの参考にでもなればという思いを込めて。
こんばんは。
ワタシも学生時代学校に行くことが苦痛でした。
時代的にも文化的にも「みんな一緒」「みんなと同じことができてあたりまえ」「不登校や留年は悪い事、もしくは不利益」といった社会的風潮があり、ある意味事実であることも認めますが、身体や精神的にボロボロになったら元も子もありませんよね。
そんな状態で大学まででられたんですね。よっぽど苦労されたんだと思います。
お互い自分に無理なく、ありのままで生活していけるようになりたいですね。
ご自身のペースで自分らしい生き方がみつkられますように(ワタシも模索中です)
この部分、「確かに!」と思いながら読みました。
私は子供の頃、学校に行くこと自体がものすごく苦痛だったんですけど、「行かなければいけない」と思い込んでいて無理に通い続けた為、二次障害が酷くなりました。
そして、薬漬けで身体までボロボロに・・・。
頑張って大学まで出たのに、二次障害+薬漬けで今は全く働けない状態なので、なんのことやら・・・という感じです(^-^;
そのような経験から、私は発達障害の子供がどうしても学校に馴染めない場合は、転校や不登校といった選択肢もアリだと思っています。
自分の心身を守るのはすごく大事なことだと思うので。
こんにちは。
付随する症状がなくなっていくと、かなり楽になるとワタシも思います。
臓器の負担などから姿勢が悪くなって影響がでるとか、全く関係のないと思っていたことが意外と辛い症状になってあらわれたり。
「ぼちぼちです」は同じですねー
自覚に乏しいというか、だってデフォルトの状態なんだもん、というところもあったりしてお医者さんでは苦労(意思疎通?)します。
なんと言うか私は慢性的な抑うつ状態だとかで、記憶を蘇らせると小学校の頃から・・・。
自分では自覚がないのですよね。
笑ってしまったのは、昨日診察日だったのですが、同じセリフ喋っていました。
「ぼちぼちです」
眠れなかったり、身体症状が出てほとんど動けない状態だったにもかかわらず・・・。(笑
二次障害には、もっともっと気を配っていった方が良いと思うのです。
こういった症状がないだけで、発達障害でもどれだけ楽になるか・・・なんて思っています。
書いてくださって本当にうれしい。ありがとうございます。