東北の帰りに東京へ寄る。
高校時代の友が体調を崩していると聞いたからだ。
柔道部で文字通り、同じ釜の飯を食った仲間なのだ。
しょんぼりしてるならケツでもひっぱたいてやるつもりだったが、思いのほか元気で
「エッシャ(私の事)が来るって言うけん、楽しみでなあ。色々行く所を考えて・・・」
何と電車で、東京の名所旧跡巡りをしようと言うのである。
お前、大丈夫なんか?別に俺はちょっと会えればよかったとぞ。
「なんば言うかじゃん。今日は師走の14日やけん、手始めに泉岳寺に行くぞ。」
そ、そうなるんか。
ばってん、おっさん二人ちゃあ、結構恥ずかしかなあ。
「よかじゃんか。」
義士達の法要でもあるのか、数十人の坊さんが行列を作り屋内に入っていく。
大石内蔵助の銅像。
「次は浅草に行くぞ。」
わかりました。
今日は、何でんお前の言うとおりにするたい。
スカイツリー。
「ここからがベストショットたい。」
なるほど。
浅草寺仲見世。
人人人である。外国人も多い。
中でも中国人の多さには、うんざ・・・いやいや。
雷門
ここで昼食。
店員に
「一緒に日本酒を燗つけて。あと板わさね。」
おい。お前、酒はいかんやろ。
「だーいじょうぶたい。」
その後は葛飾柴又の帝釈天に案内してくれた。
まあ、俺は一度は行きたかったけど、なんか傾向が似とらんか?浅草と。
お!『とらや』じゃん。
へえ~
中に入る。
映画とはイメージが違う。
「映画は5作目からはセットを使ったんやろな。」
名物の草団子。
山門や本堂には見事な木の彫刻が掘られていた。
夕方、もう一人の東京にいる柔道部の友達も駆けつけてくれた。
東京駅で待ち合わせて、居酒屋で乾杯である。
昔話に花が咲くとはこの夜の事であろう。
腹が痛くなるほど笑った。
奥のおっさん。ピースしているつもりなら、手の向きが違うんじゃないかなあ。
俺は目をつぶってしまってるし。
お互いの近況を語れば、どこが悪いだの、痛いなど・・・
すっかりジーサンの会話になってしまってるやん。
「エッシャは元気かなあ。」
まあ、おかげさんでね。白髪ばっかりになったけどな。
こんな楽しい一日が、いつまでも持てますように。
いつも当社を応援いただき、有難うございます。
↓クリックしてもらえれば、さらにうれしいです。
にほんブログ村