当社の久留米メンテナンス工場には、
「へこんじゃったー」
とか
「ぶつけられたー。」
という事で、毎月数台の鈑金の作業を伴うキャンピングカーが入庫してきます。
当然キャブコンなどのFRPの修理も多いですが、厄介なのはバンコンやバスコン、トレーラなどの鉄板やアルミの外板の修理なんです。
なんで?
それはですね。
断熱の為にパネルの内側に断熱材を接着している車がほとんどで、実はこれが厄介だと言う原因なんです。
というのも、鈑金作業を行う場合、凹んだ部分に、ご覧の様に専用のワッシャーを溶着させ、スライディングハンマで引っ掛けてワッシャーごとパネルを引っ張り、修正していくと言う作業をするんです。
でもこの方法だと、下の画像のようにパネルの裏側の防錆塗料が、溶接の熱の為に焦げてしまいます。
その為、防錆処理が必要でした。
なにより、キャンピングカーの場合、接着された断熱材を溶かしたり、最悪の場合、作業による車両火災、なんて事にもなりかねません。
そこで、裏側の家具を外し、トリムを引っ剥がし、断熱材を外してから、鈑金作業をやる必要があるんです。
そこで久留米工場で最近導入した、鈑金プーラーの話です。
理屈は一緒なんですが、溶着時間が一瞬で済むんですよ、これ。
結果、裏側にほとんど熱が伝わりません。
小さく突起している部分が溶着した部分なんですが、私が実際に溶着時に指をあてて試したんですが、まったく溶着の熱が伝わりません。
これで断熱材を損傷することなく、大掛かりな脱着作業を省く事が出来るようになりました。
またこのプーラーはアルミにも対応しますので、アルミパネルのキャブコンやトレーラーなどもOKです。
ただし、残念ながら大きなへこみになりますと、「シボリ」という作業が必要になり(シボリを説明すると長くなるので省きますが)、パネルの裏をどうしても焦がしてしまうので、従来通りの断熱材の脱着が必要です。
さらに大きな損傷はパネルの取替となるのは従来通りです。
(なんか今回は、センテンスが長いなあ。)
えーと、
何を言いたいかというと・・・なんだったっけ?
あ、そうだ。
鈑金の修理でショップ以外の工場に依頼される場合、
「この車、断熱剤入りだよ。」
と修理工場側に、言っておく必要があると言う事です。
修理工場は当然、そんな物が入っている事なんか知らない工場が多いですからね。
って、こんなまとめ方だったけかなあ。
なんてね。
事故修理は、「ぜひ当社久留米工場までお願いしまーす。」って正直に書いとこ。
他店購入車でも全然OKですよ。
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