「今さら?」と言う感がしないではないが、薄香にどうしても行きたい。
「今度の休みは薄香に行こうか。」
「よかよ。」(娘)
そうか
んじゃ、一緒に(嬉)
「あ、平戸なら、私も行く。」(家内)
・・・・・・
そうですか。
平戸大橋の手前で、ちょうどお昼。
平戸瀬戸市場というところで昼食。
魚市場の上にレストランが併設されているのだ。上がらぬ手はなかろう。
私と娘は、さしみ定食。
家内は、イカタコ天丼なるものを注文。
言うまでもないが
ウマし!
さすがにネタが新鮮。文句のつけようがない。
「美味しかったねえ。」(家内)
そりゃ、よかった。
平戸大橋を渡り、10分ほど車で移動。
いきなり、映画の光景が飛び込んでくる!
ちょうど健さんが台風の夜に車を止めたあたりに、車をとりあえず停めさせてもらう。
濱崎食堂。
おお!そのまんまだ。
綾瀬はるかが岡持ちを持って、慌てて出てきそうではないか。
映画のセットがそのまま残されてはいるが、間違っても中に入って
「チャンポン頂戴。」
などと言ってはいけない。
あ、
『そよかぜ』だ!
ほんとに係留してたんだ。
健さんが妻の遺骨を海に散骨する為にチャーターした船。
あの大滝秀治の船だ。
夕焼けの海に、この船のシルエットが浮かぶ光景が脳裏によぎる。
きれいなシーンだったな。
(濱崎食堂をバックに)
大滝秀治が、命を吹き込んだと言われるセリフを思い出さずにはいられない。
『久しぶりに、きれいな海ば見た。』
よかったよなあ。
夕日の時間帯にここに来てたら、泣いてしまったかもしれん。
車をちょいと移動。
薄香の家並み。
昭和の風景の中を散策する。
ただひたすら懐かしい。
・・・薄香の方々にとっては、甚だ迷惑な話だろうが。
冨永写真館への道。
娘が見ているのは、映画の中でのシーンが掲載されているポスター。
これは、濱食堂など各所に貼ってあった。
一応このアングルの中に、健さんの様に佇んでみる。
ほどなく、
腹が突き出たオヤジでは、あまりに不釣り合いであることに気付く。
それにしても、建物の傷みが激しい。
映画の中で、健さんが妻からの手紙を受け取りに来た郵便局。
さすがにここは、元の公民館に戻されていた。
これで、だいたい見終ったかな。
あー、よかった。
とっても満足したぞ。
それじゃこれから、平戸散策に行きますかね。
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