Something to Feel

"I'm basically happy person."

イアン・ボストリッジin芸術劇場

2009年04月22日 | 音楽
最近教育TVで週末やっている「芸術劇場」がおもしろいのです
先々週は、観に行った勝村政信主演のお芝居「ちっちゃなエイヨルフ」をやっていたし。
先週はイギリスのテノール、イアン・ボストリッジだった


ボストリッジ様。写真よりさらに痩せてた気がする。
そしてもう少し年齢重ねた感じ。横顔が美しい方。

ボストリッジを初めてみたのは4-5年前くらいかなぁ・・・
いわゆる「テノール」って感じじゃなくて。
とにかく痩せている
陽気、というよりは神経質でインテリな感じ
オックスフォードで歴史学の博士号を取得している。
なんとなく気になる存在だった。
同じく痩せ型テノールなCの希望の星だしね。

去年来日コンサートがあったんだけど、チケットとれなかった。
たぶんそのときの録画だと思う。
しかしびっくりだ。
現代派っていうのかな、難解な曲ばかり歌っているー!
特にブリテンという人の曲はわっかりにくくて!
歌詞も哲学的?
メロディアスじゃないタイプの曲たちね。
これまたイタリアものばっか観ている自分には新鮮。
だいたいさ、タイトルも「生まれる前と死んでから」とかだよ。
それを解釈して表現するというのはすごいことだの。さすがインテリ

てか、何がすごいって
そういう、ワケワカラン楽曲なのに
観ていてとても引き込まれるというところだ
息をひそめて、目が離せなくなる。
なんか身体から、なんのよけいなフィルタもとおさずに
そのまま吐き出された声って感じ
深くて美しい
そして表現も彼そのままが曲に言葉にのっている感じがしたんだ

歌い方(外観)もほんとに変わっていて
とにかくまっすぐどっしり立ったりとか一瞬たりともしていない
どちらかというとふらつきギミ、
ピアノにもたれかかるようにしていたりとか。
変態系に分類してもいいかも。

それでも音楽を体現しているのがストレートに伝わってくる!
ゲージュツ、魂だぁ。

「声楽はこうやるもの」的な常識を完全にこえちゃってると思われる
マイワールドが炸裂しているお方。
だけどそれがとても魅力的。
ちょっとちょっとそれって田中信正と一緒じゃーん
うん、なんか似てる似てる。
大好きなコール・ポーターの曲も数曲やってました
Night and Dayとか。
「のぶさんとDuoでやってほしぃー」とか妄想しながら観てました。

ふーむ。
全曲英語だったと思う。
イギリス人であるので英語の歌を歌うのはとても自然だと思われた。
聴いた事のないような曲をやってくれて新しい事を知ることができた。
いままでテノールちうと3大テノールみたいに太陽なイメージだったけど
ボストリッジはどちらかというと月。
今度の来日のときは是非生で観たいなあ。失神するかもねぃ。



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