ポレポレ隊が行く! 

ようこそポレポレワールドへ!
家族で歩いた山の報告です。
  ◆ポレポレとはスワヒリ語で 「ゆっくり」 の意。

▲秋山第一弾! 谷川岳 <前編>

2006-10-02 20:32:28 | ▲2006年山行報告

2006年9月30日

上越国境をなす谷川岳は 標高は2000mに満たないものの、

日本海側から直接受ける季節風のために 

冬は豪雪地帯となり 気象の変化も激しい山域。

そしてクライミングのめっかとしても有名で、

世界中の山の中で一番死亡事故が多く 「魔の山」 なんて呼ばれたり・・・。

でも一般ルートから入り 無理さえしなければ大丈夫。

ロープウェー駅の駐車場から マチガ沢出合まで林道を歩きます。

(コースタイムは最後に記述)

 

 

今日の手ぬぐい 栗・栗・栗

 

 

駐車場はベースプラザ内。 今日はロープウェーには乗りません。

なんだか骨の芯からワクワクする。 このワクワクがいつまで続くか。

 

 

 

谷川岳登山指導センター。 ここに登山届けを出します。

 

 

 

気持ちのいい林道歩き。

ポレポレ隊のほかに3組ほどが一緒に歩き出しました。 

 

 

 

 

うーん、いい感じ。 

 

 

 

駐車場から15分ほど歩いた所に 「西黒尾根登山口」

やはりここから上がる人の方が多いみたい。

ポレポレ隊以外の方達は 全員こちらから入りました。

ちらっと見たけど最初からかなりの急登です。

しかも暗い・・・・・

 

 

我々はこのままあと15分ほど進む。

おおっ! 谷川が見えてきたぞ。

車もいっぱい止まってる!

そう・・・実はここにもPがあります。

ここまで車で入ってきてもよかったのですが、

復路は天神平からロープウェーの予定なので 

ヘロヘロの状態で林道を30分歩くのは辛いと考えて

車は下に置きました。 (これは大正解)

 

 

駐車場の前を通り過ぎ少し行くと

 

 

 

間もなく巌剛(ガンゴウ)新道登山口に到着。

巌剛・・・なんかすごい名前だ。

「弱足 入るべからず」 って言われてるみたい。

行ってやろうじゃないの。 弱足だって登っちゃうよ。

(巌剛新道の名前の言われは このルートを開いた二人の営林所の職員の氏名からつけられたものです)

 

 

 

 

最初は沢に沿って歩く感じ。 傾斜は緩いです。

ただ滑るから気をつけて。

 

 

 

そして右側を見上げるといつも谷川の顔が見える。

これはいいかも。

 

 

 

こんな感じの道をズンズン進みます。

傾斜はまだ緩い。 

 

 

 

マチガ沢の全容が見え始めた。

そして青空も!

谷川岳の予報を見る場合、新潟と群馬の両方を確認する必要がある。

今日の天気は群馬が曇り。 新潟は曇りに小さい晴れマークだった。

しかも谷川は普段でもすごくガスが出やすくて頂上での眺めの確立はかなり低い。

まだ楽観はできないが、少なくても前回よりは絶対に良さそう。

モンてる君 の威力、すごすぎ! 

 

 

 

弱足隊員はこんな場所で かなりビビって

腰が引けちゃう。 

 

 

 

ほら! またこんな景色が!

西黒尾根から登った人にはこれは見えない。

やっぱこっちからで正解だったかも。

この辺りは 「第一見晴台」

登山口から1時間くらいです。

ここで休憩の予定だったけど 既に先客がいて

それもかなりの数だったので そのまま進み

少し先で小休止としました。

 

 

 

 

第一見晴台を過ぎると 傾斜がきつくなってきます。

歩きにくいこんな場所も現れ始める。

きたなっ! って手綱を締める思い。 

 

 

 

それでもやっぱり右側は眺めが良く、すごく励まされる。

隊長も 遅い弱足隊員が追いつくまで

いつもこうやって山のテッペンを見上げてました。 

「今、行くからな!」 って思ってるのかな。

 

 

 

そうこうするうちに 一つ目の鎖場。

ここは鎖に頼らずに登れます。 

 

 

 

二つ目の鎖場。

ここもなんとかクリア。 

 

 

 

次は梯子です。

何度もネットでシュミレーションしてきてるので

ここも問題なくクリア。 

 

 

 

三つ目の鎖場。

岩が滑るので注意して。

歩幅もだんだん大きくなってきた。 

 

 

 

 

登山口から2時間ちょっとで ガレ沢のコルに到着。

ここで西黒尾根からのルートと合流。

巌剛からの人と西黒尾根からの人とが合わさって

けっこう人がいました。 

 

 

紅葉が始まってるみたい。

きれい・・・ 

 

 

さて、ここからは西黒尾根の後半部に入ります。

けっこうな勾配だ。

かなり疲れてきたけど頑張ろう。 

 

 

 

 

岩がゴロゴロ・・・・・

歩き辛い。 

 

 

 

あるガイドブックに 「荷物が大きい人は注意」 って書いてあった。

もしかしてこんな道のためか?

荷物っていうより 自分が通れるのか心配になる弱足。

なんとか通れました。 

 

 

 

あんまり下を見ない方がいいぞ。 

 

 

 

 

ヤセ尾根。  ほんと痩せてるなぁ。

ヤセヨウ。 ヤセマス。 ヤセル。 ヤセルトキ。 ヤセレバ。 ヤセロ。

・・・痩せろっ!!! 

 

 

 

なかなか痩せない弱足隊員。

しかしなんとか痩せ尾根通過。

ここはもしガスってて しかも風なんかが強かったら

かなり怖かったかも。 

 

 

氷河跡の名残とかいうスラブを通過。

滑りやすい。

弱足、この写真の手前で立ち往生しました。

身動きが取れなくなって 副隊長に 

「違う、右足はこっち、左手はそこ!」 と怒鳴られ、ツイスターゲーム状態。

後ろから数名の人が来ていたことが ますます弱足を慌てさせ

あられもない姿をお見せしたことをここでお詫びいたします。

副隊長に 「基本がなってない!」 とずっと言われた。

返す言葉もなし・・・・。 

 

ここから最後の登り。

一番苦しかった場所。  足が前に出ない。

いくら息を吸い込んでも 全然空気が肺まで入ってこない感じ。

心臓が破れてハトが飛び出そうだった。 (ワケわかんない)

そう、ワケわかんない位 苦しかったの。

そんな時、頭に浮かんだのは はなさんの顔。

いや、顔は知らないけど あなたがザックを背負って不審者に間違えられながらも

近所の階段を上ったり下りたりトレーニングしてる姿が目に浮かんだ。

頑張らなければ。 頂上はすぐそこだ。

ハトはゴールで飛ばそう。

 

 

 

上から降りてくるオジさんに

「まだかなりありますか?」 と聞くと

「ここまで来ればあと少しだよ。 もう核心部は過ぎたから。 がんばって!」

と言われ、パワーが少し戻る。 

前方に頂上が見える。 

左がトマの耳。 右のとんがってる方が最高部のオキの耳だ。

 

 

 

左前方を見ると 天神平から登ってきた人たちが小さく見えた。

そうだ、今日のポレポレ隊は 天神平からじゃないんだ。

ロープウェー、使ってないんだから・・・と ちょっと優越感に浸る自分がいる。

うれしい。 ここまで来れたってことが。

 

 

肩ノ広場に到着。 

 

 

 

どうやら稜線上に出たらしい。

あとは緩やかに進むだけ。

ちょっとガスってきたか? 

お願い、モンてる君、もう少しだけ頑張って!

 

 

 

一つ目の頂上、トマの耳到着!

1963m。

谷川岳は双耳峰。

目指すは本当の頂上、オキの耳。

 

 

 

ガスったり晴れたり。

頂上付近はかなり紅葉していた!

この時点ではマチガ沢方面の景色はいいものの

反対側はガスで見えない。

ここから少し下って また登り返し オキの耳へと向かう。

     後編へつづく・・・・  ←クリック     

 



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