ポレポレ隊が行く! 

ようこそポレポレワールドへ!
家族で歩いた山の報告です。
  ◆ポレポレとはスワヒリ語で 「ゆっくり」 の意。

▲イッツ ア オータムワールド 流石山~大倉山~三倉山 <その4>

2011-10-19 05:00:00 | ▲2011年山行報告

 <その3>からのつづき

なんだかさっきとは別の山を歩いているみたい。

 

 

 

 

 

時々風がふーっと ガスをどかしてくれる。

その風は どんどん強くなってきていました。 

 

 

 

 

 

 

 

休めそうな場所、もうしばらく行った所だったっけ?

・・・写真撮るの忘れましたが 隊長を待ってる間、とにかく寒かったです。

本当はそれまでにガスを出してごはんの用意をしてる予定だったけれど

風が強くて火がつけられそうにないので ひたすら待ちました。

標準コースタイムでは往復2時間弱のはずですが・・・

 

 

 

 

 

 

 

1時間20分ほど経った頃、ガスの中から隊長が現れました。

天候がこんななので ちょっと心配しちゃいましたが 無事に合流できて良かった・・・・

三倉の登りはけっこう急だったそうで 私は行かなくて正解でした。

一緒だったら 倍くらいの時間がかかってたんじゃないでしょうか。

待ってるパパだって たまったもんじゃないですよね。

とにかくごはん場所を求めて下山します。

 

 

 

 

 

 

・・・・と その前に・・・

隊長が撮ってきた写真です。

奥が三倉山。

大倉からは見えませんでしたが 手前にもう一つピークがあったのですね。

やっぱり私じゃかなり時間かかったな。

パパと二人で戻る途中からは ガスで全く見えなかったけれど

ガスの合間のシャッターチャンスを逃さずに撮ってきてくれました。 

 

 

 

 

 

 

 

三倉山。 

 

 

 

 

 

 

そしてこれが頂上の様子です。

残念ながら展望はほとんどなかったみたいです。

ただ・・・それまで全然いなかったはずの人が 頂上には5、6名いらっしゃったそうです。

三倉山には音金登山口という所から登ることができるのでそちらから上がってきた方たちだったのでしょうか。 

 

 

 

 

 

 

これが三角点。 

 

 

 

 

 

 

さて、隊長と合流し、また三人で歩き出します。 

 

 

 

 

 

 

 

ガスが切れたり出たり。

ガスが一瞬途切れても 陽が差すことはありませんでした。

それにとにかく風が強くて寒いっ!

上から一枚羽織りました。

 

 

 

 

 

 

風に負けるな。 (写真じゃ全然わからないけど) 

 

 

 

 

 

 

お腹空いてきたね・・・ 

 

 

 

 

 

 

さっき覗いた場所も 陽がないとちょっと怖い感じ。

吸い込まれそう。 

 

 

 

 

 

途中、いい場所がないので とにかく流石まで戻ることにしました。 

 

 

 

 

 

 

所々に秋の大きな贈り物あり。 

 

 

 

 

早く落ち着きたいねぇ。 

 

 

 

 

 

 

下山時に那須連山の写真撮りたかったのに 残念だなぁ。 

 

 

 

 

 

 

こんなに黄色い道 さっき通ったっけ?

 

 

 

 

 

もうちょっとで流石だ。

お腹空いた~! 

 

 

 

 

 

 

しかし・・・・・

急に人が・・・・

座る場所がなさそうなので ここもスル―することにしました。

ふぅ。

どうやら流石ピストンの方たちが多いようです。

 

 

 

 

 

 

はぁ。

お腹空いた。 

 

 

 

 

 

もうちょっとガマン。 

 

 

 

 

 

 

風は相変わらずピューピュー。

紅葉は相変わらず おきれいで。 

 

 

 

 

 

大峠山を越えました。

後はずっと下り坂。

途中、何ヶ所か座れそうな場所もありますが 風の通り道で無理そうです。

 

 

 

 

 

 

こうなったらもう大峠まで行くしかないね。 

 

 

 

 

 

 

パパもママも下りは膝にくる。 

しかも今日のママはよくつまづく。

一歩出すたびに 石やら笹の根元やらにいちいちつまづいてしまいます。

足、上がってないんだなぁ。

 

 

 

 

 

眺めに励まされながら。 

 

 

 

 

 

永遠に続きそうな下り坂。

 

 

 

 

 

 

オータムワールド 満喫できた?

私はできた。 

 

 

 

 

 

 

隊長は三倉でのガスがちょびっと心残りらしい。 

 

 

 

 

 

 

スピード出すと石ごと滑るので気を付けて。 

 

 

 

 

 

大分下まで降りてきたね。

 

 

 

 

 

ほぼ到着、大峠。

 

 

 

 

 

 

到着しました。

ささ、どこで山ごはんにする?

風をよけられる場所、探そう。 

 

 

 

 

 

 

パパと隊長、既に食べてますが ママはその前にちょっくら準備してます。

 

 

 

 

 

 

え~ん、デコペン持ってくるの忘れちゃった・・・ 

 

 

 

 

 

 

今日の山ごはんは坦々麺。

辛いの苦手な弱足さんも食べられます。

養々麺の坦々バージョン。

冷えた身体に美味しかった~~!

そしてこのケーキは何かというと・・・

 

 

 

 

 

 

実はこの日(10月9日)は、28回目の結婚記念日なのでありました。

一緒になって・・・いや 私が生きてきた中で一番悲しい出来事が起きてしまった一年だったけれど

これから先、二人で笑顔の時間をたくさん作っていかなくちゃ。

29回目、そして30回目の真珠婚目指して前を向いて頑張っていきます。

 

         

            <その5> につづく・・・

 

 

 

 

 

 

 


▲イッツ ア オータムワールド 流石山~大倉山~三倉山 <その5>

2011-10-19 04:00:00 | ▲2011年山行報告

 <その4>からのつづき

隊長も加わってポレポレ隊三人でカシャ。 

 

 

 

 

 

 

お地蔵様 ありがとうございました。

またどこかで会いましょう。

 

 

 

 

 

 

後は駐車場まで戻るだけ。 

 

 

 

 

 

 

朝とは違う色になってるね。

光の演出力、すごい。 

 

 

 

 

 

さよなら オータムワールド in 裏那須。

 

 

 

 

 

 

う~ん・・・デザートまでしっかりいただきます。 

 

 

 

 

 

 

こんなハードルみたいなとこ 通った?

パパさん、足、大丈夫かね。

とっとと進んでるから きっと大丈夫だね。

 

 

 

 

 

 

時々 「痛っ!」 って声が聞こえてきました。

やっぱり痛かったんだ。

今日はママも膝が痛い。

夫婦してどうしようもないね。

老老介護確定。 

 

 

 

 

 

ヨイショっと。 

 

 

 

 

 

 

樹林に入ったと同時に全く風を感じなくなり

さっきまでの寒さを忘れてた。 

 

 

 

 

 

 

見覚えあるよ。

しかしここからすごく長く感じました。

いつものように まだ~? って何度も繰り返しながら。

 

 

 

 

 

 

ねえ、まだ~? 

 

 

 

 

 

 

はい、駐車場の一角に到着。

お疲れまでした! 

 

 

 

 

 

 

朝にも寄った 道の駅しもごう にて 冷たいご褒美。

ここのソフト、大好き! 

 

この日は三連休の中日。

武尊の時と同様、夕飯の支度には間に合わないと思ったので前もってお義母さんには了解を得ていました。

でも やっぱり東北道は気分的に楽。

途中、渋滞もありましたが 8時前には家に着くことができました。

お疲れ様でした!

 

 

 Autum Gift

 

 バッジ

  ← これは前回作ったバッジ。

 (詳細はバッジリストから)

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  

「リベンジできたのかな」 

隊長が帰り道何度も私に聞いてきました。

80%はできたと思うよ。そうだよ、できたってば。 

立派なリベンジだよ。前回は雨の中歩いたんだもの。

ほらね。

それに流石から先の稜線を歩けた、ってだけで もう半分以上はリベンジ成功!

隊長は一番標高が高い三倉で展望が得られなかった事、

何度も何度も悔しそうに嘆いていました。

稜線と紅葉で大喜びしたノーテンキな私と違って 

自分の掲げた目標全てを達っし得なかったことに満足できていない様子でしたが

「パパ、あんたのために足痛いのに来てくれたんだよ。それだけで感謝しないとね」

なんだか自己犠牲の押売りみたいで本意ではありませんが

たいていこの言葉で彼は自分を納得させ、その日の山行を閉じることができるので

最近はいつもこの手を使ってしまう姑息な母です。

 

裏那須・・・・流石山、大倉山、三倉山 の稜線歩きは 

こんなに雄大で、 え、ここって谷川じゃない? って勘違いしちゃうくらい素敵なルートでした。

紅葉は、表の姥ヶ平やこの時期よく紹介される大雪山、安達太良山、栗駒山等々・・とは比べ物にならないくらい地味かもしれない。

でも私個人の感想として 予想を上回る素敵な道・・・

そして何より人の少なさ! これに尽きます。

三斗小屋温泉で一泊すれば 那須岳も一緒に歩けて満足度は何倍にも膨れ上がることでしょう。

キスゲで知ったこの山に 紅葉でリベンジ。

なんて幸運。 なんて贅沢。

個人的な記念日も一緒に祝ってしまったし 私にとっては本当にキラキラ気分の一日でした。

パパと隊長に感謝感謝です。

そして最後までお付き合いしてくださったあなたにも。

お疲れ様&ありがとうございました。

 

秋景に まみれてあなたと 泣き笑い  (弱足心の俳句)

 

 

― ■ ― ■ ― ■ ― ■ 今日の山情報 ■ ― ■ ― ■ ― ■ ―

流石山 (ながれいしやま)  大倉山(おおくらやま)  三倉山(みくらやま)

流石山・・・・・・福島県 、 栃木県 1812m   

大倉山・・・・・・福島県 、栃木県 1831m  栃木百名山

三倉山・・・・・・福島県 、栃木県 1888m

コース・・・・・・・駐車場(6:30) ~ 大峠(7:25) ~ 流石山(8:50) ~ 大倉山(10:00) ~ 三倉山(10:35 隊長のみ) ~ 大峠(13:05) ~ 駐車場(14:40)

全所要時間・・・・8時間10分 (含 昼食 休憩)

歩行時間・・・・・・約7時間 (含 三倉山)

メンバー・・・・・・・パパさん、隊長、弱足ママ (いつものポレポレ隊メンバー3名)

 

 

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▲ブナのささやき 武尊山 <その1>

2011-09-30 08:00:00 | ▲2011年山行報告

歩いた日 2011年9月18日(日)

『武尊をホタカと読める人は、山好き以外にはあまりいないだろう。』 (深田久弥 日本百名山 より)

確かに、私が山に登っていなかったら 間違いなくこの山を ぶそんやま と読んでいたに違いありません。

パパなんて、今回登るまでこの山の存在を知らなかったし 百名山だよ、って言っても うそだぁ~って 全然信じなかった。

多分、百名山の中では あまり自己主張する方ではなく、静かで地味なお山なんだと思います。

でも そんな山だからこそ 登ってみた時の 「あら!素敵!!」 が 嬉しかったりするものです。

その 「あら!素敵!!」 を うまく伝えられるよう ポレポレ隊、上州武尊山 に向けて出発します。

 

 

 

 

 

 

せっかくの三連休ですが、隊長は初日が仕事。

でもまあ、一日たっぷり遊んでも 翌日が休みっていうのは全然気分が違いますね。

今回は長丁場になるので いつもより少し早目の2時40分頃家を出ました。

赤城高原SAで朝食を。 

 

 

 

 

 

 

 

武尊山に登るコースはたくさんあります。

ポレポレ隊が選んだのは 距離はあるもののアップダウンが少ない武尊牧場からのコース。

東俣駐車場から上がれればもっと楽なのですが 数年前の土砂崩れから通行止めになったまま、復興の目途は立っていないようです。

牧場の駐車場は2段になっていて 最初、下の広い方に止めたのですが 後から来た車が上に上がって行ったため 真似して行ってみました。 

すぐ上なので時間はほとんど変わりませんし 下の方が全然広かった。

 

 

 

 

 

 

さきほどの駐車場からちょっと上がると この写真の場所。

左に行くとトイレ。 右が登山道へ続く道。 

パパは今、登山道の方を向いています。

それでは歩き出すとしましょう。

 

 

 

 

 

 

今日の手ぬぐい、ブドウさん。 

 

 

 

 

 

 

ここからのスタートは、閉鎖されている東俣駐車場から上がるより 

1時間も多く歩くことになります。

リフトも動いていますが8時半が始発。 (今の時期は土日祝のみ運行。要確認

ちょっと遅すぎます。  

 

 

 

 

 

 

四方から登山道があるので 自分の体力に合ったコースを見つけてください。

 

 

 

 

 

 

いつも、直前まで登る山が定まらないポレポレ隊。

今回も二つ候補があったのに いきなり浮上した武尊山に数日前に変更。

ちなみに、他の二つの候補とは 燧ケ岳と西吾妻山でした。

どちらもアクセスの問題でパパが難色を示し、却下。

日帰りだと確かにきついかも・・・ 

 

 

 

 

 

 

こんな風に人が歩く すぐ頭の上をリフトが・・・・ (この時間は止まっています)

 

 

 

 

 

 

 

舗装された道から 指導標に従って右に入って行きます。

 

 

 

 

 

 

丸太の階段を上りましょ。 

 

 

 

 

 

 

まあ、牛さんです。

おはよう!

そうだよね、ここ 牧場だったんだもの。

 

 

 

 

 

 

遠くの山が見える~!

赤城方面かなぁ。

 

 

 

 

 

 

ロッジまきば を過ぎると 素敵なシラカバの小道に入ってきました。

 

 

 

 

 

 

ここら辺が 三合平かな。 

 

 

 

 

 

 

あ、あそこが本物の登山口。

右に見える道は 東俣駐車場への道。

そっか、本当ならここに出て来られたのですね。 

駐車場からここまで 1時間20分ほどかかりました。

どんだけスローペースなんでしょ。 (全て私のせい)

先が思いやられる・・・

 

 

 

 

 

 

登山届出します。 

 

 

 

 

 

木道の始まり。

というか・・・・ いろんな方のレポを見せていただきましたが

この道、グチャグチャ度がかなりのものらしい。

今日のポレポレ隊は しっかりとゲ―タ―を装着。 

 

 

 

 

 

 

樹林の中に入ってきました。

一気に山気分。 

 

 

 

 

 

 

「森を歩き、森と語ろう」

いいね。

 

 

 

 

 

 

パパが遠くからこれを見て、 ずいぶん大きなトイレだな、って・・・

そんなバカな。 

ここは 映画 「眠る男」 のロケ地だそうです。

この 「眠る男」 は 群馬県が人口200万人突破を記念して製作した映画だそうで、

なんと モントリオール世界映画祭 で 「審査員特別大賞」 まで取っていたんですね。

私、映画は好きで良く観ますが 全然、全く、これっぽっちも知りませんでした。

ごめんね、眠る男さん。
 

 

 

 

 

 

ちょっと前にボキッて折れたばかりみたいな大木。

いったい何があったんだ? 

 

 

 

 

 

 

道標はしっかりあるので 迷うことはありません。

 

 

 

 

 

 

突然 団体さん現る。

賑やか 賑やか。

 

 

 

 

 

 

道がグチャグチャなのわかります? 

 

 

 

 

 

 

こんなのはいい方。

沼みたいな場所が何ヶ所も。

 

 

 

 

 

 

ホソハマキモドキさんの仕業ですね。

こういう発見も 実に楽しい。

 

 

 

 

 

赤い屋根見えた。

 

 

 

 

 

武尊避難小屋到着。 

 

 

 

 

 

 

ここら辺は 全く青空見えず。

台風の影響、あるのかな。

 

 

 

 

 

 

隊長のご機嫌も今一歩。

 

 

 

 

 

 

う~ん・・・ 真っ白けのけ。

 

 

             <その2> につづく・・・

 

 

 

 


▲ブナのささやき 武尊山 <その2>

2011-09-30 07:00:00 | ▲2011年山行報告

   <その1> からのつづき

傾斜は確かに緩いけど ここら辺はちょっと歩きにくい。

 

 

 

 

 

開けました。

プチ湿原みたいな場所。

ここら辺が多分、セビオス岳だったんだと思います。

どうしても休憩ポイントが重なります。

落ち着けないので我々はもうちょっと先に進むことにしました。 

 

 

 

 

 

このあたりから太陽さんが顔を出しました。

一気に皆の顔が明るくなります。 

 

 

 

 

 

 

青空だ~

あなたの力ってすごい。

でも気温も上昇。

水、足りるかしら。 

 

 

 

 

 

 

パパは最初、あれが頂上だと勘違い。

スタートしてから既に3時間半が経ってるから無理もないけど。

勘違いだとわかった後のショックは大きいもんです。

 

 

 

 

 

 

でもほら、眺めがいいと 少し巻き返せるんじゃない? 

 

 

 

 

 

私は食べ物(梨)で巻き返す。

おいしいっ! 

 

 

 

 

 

 

ほら! Look at  空の色!! 

 

 

 

 

 

でも ここら辺の登りはきつかった。 

 

 

 

 

 

これでガスガスだったら 気持ちも萎えていただろうけど

今は平気。

苦しいけど気持ちいい。 

キモカワイイの変化形。(ちょっと違う)

 

 

 

 

 

遠くに見えていた中ノ岳が とうとう目の前に来ました。

もう少しでこのルートの核心部である岩場かな。

 

 

 

 

 

 

岩が濡れていて滑るのをのぞけば 大きな問題はありません。

ただ、下りはちょっと緊張するかも。

ここで少しずつ渋滞が始まりました。

まずは隊長。 問題なし。

 

 

 

 

 

 

次に弱足さん。 なんとかクリア。 

 

 

 

 

 

ヨッコラショ。 

 

 

 

 

 

最後はパパさん。 もちろんOK。

 

 

 

 

 

 

その後は岩そのものはたいしたことないですが

けっこうな傾斜があるので 非常に疲れました。

パパさんの後ろにいた年配のご夫婦の奥さまが けっこう苦戦していたようで

そこから大渋滞が起きてしまいました。

可哀相だなぁ。

私が一番苦手とするシチュエーション。

岩場で後ろに人がいる、ってだけで心臓バクバクしちゃいますもん。

 

 

 

 

でも正直、人のことをとやかく言ってる場合じゃない・

特に この時のパパさんはかなり疲れていたようです。

 

 

 

 

 

 

ふぁ~~~ やっと平地に立てた。  

 

 

 

 

深呼吸しながら歩きます。 

 

 

 

 

 

景色はいいんだけど 相変わらず道がグチャグチャなので

下を確認しながら進みます。 

 

 

 

 

 

笹の道を前進。 

 

 

 

 

 

パパはけっこうきてます。 大丈夫? 

 

 

 

 

 

前武尊との分岐。 

 

 

 

 

 

 

そして唯一の水場到着。

が・・・・・涸れていて・・・・水が・・・・ない・・・・

この時のショックはかなりのものでした。

ガイドブックにも 「夏場でも涸れることはない」 みたいに書いてあったし。

ガーン! 水が 水が・・・

この先は残りの分を計算しながら飲まないと・・・

と・・・言ってるそばから ゴクゴクと欲望のままに残りのペットボトルの残量を減らす隊長・・・

あんたって子は!!

自閉症スペクトラムの特性の一つである 「想像力の障害」 つまり 「見通しを立てる事が苦手」

を まさに 今、目の前で実践している我が子・・・。

疲れている時に 噛み砕いてこの説明をするのは かなり難儀でありましたが 

復路の事も考え、しっかり伝えて受け止めてもらわないと。

・・・しかし この水を頼っていたのは私たちだけではなく

この水場の状態を知った人たちの落胆の声が 後から後からこだまのように聞こえてくるのでありました。

「うそだろ~~」 「うそだろ~~」 「うそだろ~~」

 

そして この後、ポレポレ隊には更なる衝撃が走ります。

 

 

 

 

 

 

隊長から 「あれが頂上だよ」 と聞かされたパパさんが

「え―っ! まだあんなにあるの?」

「もう足が痛くて歩けないから行かない!」

と発言したのです。

出ました!!・・・パパの 「もう行かない」発言。

 

 

 

 

 

 

ちょっとでも近くに見えるようにズームしてみましょう。

って そういう問題じゃなくて。

パパさん、もう限界だったようです。

歩き出して少ししてから 

「なんだか右足の付け根に違和感がある」 って言い始め、

違和感から痛みに変わるまで それほど時間がかからなかった様子。

何しろ運転できるのがパパだけなので この方の体調には本当に気を使うのであります。

常念の後の頸椎ヘルニアの事もあるし・・・・

やっぱりこの山を選んだのは無理があったのかもしれない。

パパの荷物は極力軽くして 500mlのペット1本と貴重品のみ。

後はパパの分の水、雨具は隊長が持ち、食糧は私が持って歩いていました。

はぁ~~ どうしよう。 

 

 

 

 

 

どうしようもこうしようもないわけで。

パパはここでリタイアすることになりました。

万が一の天候の悪化のための雨具と パパの分の食糧を渡し、

少し戻った小広い場所で待つことに。

ここで弱足さんは考えました。

私はどうするか。

過去の例をあげてみると・・・・

二岐山はパパを駐車場に残し、隊長と二人での頂上。

しかしこれは最初からそういう心積りで行ったわけだし、それを除くと

平標、白砂、北薬師・・・・・と パパの 「もう行かない」発言に私も乗っかって

常にパパと一緒に 待ち組になっていた。

でも・・・今日は 何だか隊長と一緒に行きたい気分なんだよね。

だって あとちょっとだよ。 ここまで来たんだよ。

しかも 私の気分を一番引っ張り上げたのは 「百名山」 という理由だった。

もしかしたらこれは軽々しい理由かもしれないけれど 

私にとって、この威力はけっこうすごいものがある、ってことに この時気付いて自分でもちょっとビックリした。

「私、行ってもいいかな」  パパに言うと

「もちろん! 行っといで」 

よし! 隊長、行こう!

 

 

 

 

 

 

三ツ池の道標。 

順調に行けば30分くらいで着くはず。

私が歩くんだから順調には行かないとしても まさか1時間はかからないだろう。

隊長に 「ゆっくり進んで」 とお願いして とにかく頂上を目指した。

 

 

 

 

 

ここら辺はほとんど勾配なし。 

 

 

 

 

 

 

三ツ池の一つなのかな。

小さい池あり。 

 

 

 

 

 

これも池? 

 

 

 

 

 

 

剣ヶ峰を見ながら頑張ります。

 

 

 

 

 

 

いた!

日本武尊さん。

「武尊山」 という名前は正にこの方からきているわけで。

 

 

 

 

 

剣ヶ峰への道、気持ち良さそう。 

 

            

            <その3> につづく・・・

 

 

 

 


▲ブナのささやき 武尊山 <その3>

2011-09-30 06:00:00 | ▲2011年山行報告

  <その2>からのつづき

直下を歩いている人が見えます。

 

 

 

 

 

ズーム。

パパの分まで頑張るぞ。

 

 

 

 

 

 

崩れちゃってる。

 

 

 

 

 

隊長~! 待って~~!! 

保護色になってて 分かり辛い。

 

 

 

 

 

 

前武尊方面の眺め。

一番左のピークが中ノ岳で 私たちはあそこを巻いて来たことになります。

 

 

 

 

 

 

頂上直下の指導標。

ここから剣ヶ峰方面に分かれます。

頂上を通り過ぎて真直ぐ進むと 上の原登山口、また 周回して武尊神社へ下ることもできます。

この山は本当にたくさんの登山ルートがあるんですねぇ。

 

そうこう言ってるうちに 頂上です!

が、

が、

が、

 

 

 

 

 

すごい人!

そこら中の登山口から上がって来た人たちが ここに一同に会すわけですから

そりゃあ もう大騒ぎさ。 

 

 

 

 

 

人の波をかき分けて とにかく頂上の証を。

パパのいないプチポレ隊 日本百名山 武尊山 2158m ゲットしました!!

おめでとう!

ありがとう。

三角点・・・・はどこ?

どこにあるの?

 

 

 

 

 

三角点も 登山者の休憩の場と化していました。

すみませ~ん、写真撮らせてくださいまし~!

というわけで なんだかバタバタとして全く落ち着くことができません。

(カル2さん、カルディナさん、大切なお二人の標を確認できなくて本当にごめんなさいっ!! )

 

 

 

 

 

お昼を食べようにも場所を探すのが大変。

とにかく二人分の陣地を見つけてご飯をかきこみました。

今日の山ごはんは 中華おこわのおにぎりとキャロットケーキ。

しかしゆっくり食べてなんかいられません。

すぐ隣には私たちが食べ終わるのを 見降ろしてながら待ってる方たちが・・・・

まるで椅子取りゲームです。

 

 

 

 

 

 

景色だけが救いでした。

左から 中ノ岳、家ノ串、前武尊のピーク。

残念ながらこの時点では遠望は利かなかった。

谷川、尾瀬、日光の山々が見えるはずでしたが・・・

でもこれだけ見えれば大満足。

さ、行こ 行こ。 

 

 

 

 

 

 

結局、頂上に居たのは20数分。

はぁ~・・・

でもまあ、早くパパの所へ行きたいし あの人ゴミで長居は避けたい。 

 

 

 

 

 

 

さっきまで 背中に背負ってきた風景を 今度は真正面に受けながら。 

 

 

 

 

 

こういう場所は気を抜かず。 

 

 

 

 

 

あれ? 急にガスってきたぞ。 

 

 

 

 

 

 

もうちょっとでパパさんの所。

 

 

 

 

 

はい、合流しました~!

私たちが余りにも早く戻ってきたので驚いていました。

頂上の様子を伝えると、

「そうなんだ~。 あれから団体さんが次々向かっていったから かなり混んでるだろうとは思ってたけど」

さあ、下山はパパさんの足の調子を見ながら ゆっくり行きましょう。

 

 

 

 

 

グチャグチャの隣には 可憐な秋の使い、リンドウさんが。 

 

 

 

 

 

さっきのガスも取れて また明るさが戻ってきました。

 

 

 

 

 

さ、あの岩場に来ました。

落ち着いて下りましょう。

一方通行だから まずは上がって来られる人を待ちます。

上から人が見てると焦ってしまうでしょうから

「ゆっくりでいいですよ~」 と声をかけてあげました。

 

 

 

 

 

ここは足場がしっかりあるのでOK。 

 

 

 

 

 

最後の箇所 (往路では最初) が一番気を使う。

最初に隊長に下りてもらい、下から誘導してもらいました。

滑るのでちょっと厄介だけどクリア。

上に居たお兄さんから 「楽しそうだな~」 の声が。

そう、緊張もするけど やっぱり楽しむ余裕を持つことが必要なのかも。

 

 

 

 

 

 

これであとはひたすら下るだけ。

少しずつ遠くの山も見えてきました。 

 

 

 

 

 

 

尾瀬方面じゃない? 

正面は燧だ。

ってことは・・

 

 

 

 

 

あの左の方が至仏だね。 

 

 

 

 

 

 

グチャグチャしながら進みます。 

 

 

 

 

 

 

パパ、足の痛みがだんだん強くなってきてるようで ゆっくり度が増してきました。

 

 

 

 

 

燧さんが ハッキリ見えました!

候補に上がってたんで 尚更気持ちが高まります。

今、あそこを歩いている人もいるんだろうな。

 

 

 

 

 

段差がないこんな道は楽ですね。 

 

 

 

 

 

セビオス岳付近に戻ってきました。

朝とは回りが全然違う色に見える。 

 

 

 

 

 

 

樹林に入ります。

この日は暑かったので 日陰の方が嬉しくなったりもします。

水があとわずか・・・・・最後まで持つかしら。 

 

 

 

 

 

 

平地だと帰り道って すごく近く感じるのに

どうして山は違うのかな。

地図を見る度に え・・・まだこんなとこ? って ショックを受ける。

特にパパさん・・・ 

ガンバレ。

 

 

 

 

 

こういう自然のオブジェが 萎える気持ちのアクセントに。

うん、通った、通った、ここ。

って 言いながら また次のポイントを目指して。 

 

 

 

 

 

 

パパ、大丈夫? 

数分おきに声をかけながら歩いてました。 

 

 

                      <その4> につづく・・・

 

 

 


▲ブナのささやき 武尊山 <その4>

2011-09-30 05:00:00 | ▲2011年山行報告

<その3>からのつづき

うっそ~~~~!

まだ半分?

この時のショックは忘れません。

どんだけ軟弱な夫婦なんじゃい。 

 

 

 

 

 

 

やっと避難所。

もう3人とも水はないし 早々に先に進みます。

喋ると口の中がカラッカラになるので みんな無言。

 

 

 

 

 

水はなくても 隊長は余裕。

3人の身体、足して3で割って欲しい。

今日だけでいいから。

 

 

 

 

 

 

パパはもう足が全然上がりません。

こんな段差も 「イタタタタ・・・・」 って言いながら。

可哀相だけど どうすることもできない。

 

 

 

 

 

 

荷物、隊長に持たせよっか? って聞いたら

荷物はいいから おぶってほしいって。

それはちょっと・・・

 

 

 

 

 

ほら、やっと ポキッと折れた木の所まで来たよ。

あと少しだよ。 

 

 

 

 

 

 

保護色の隊長を探せ!

 

 

 

 

 

ほら、「眠る男」まで戻ってきたよ。

パパ、良く頑張ったよ。

えらい、えらい。 

こうなると ママは妻じゃなくて母の境地。 

 

 

 

 

 

そして 母のチカラより偉大なのは やっぱり自然なんだな。

見てごらん このブナの木を。

壊れそうな心を 一生懸命に引っ張り上げてくれてました。

パパさん、頑張れ、 パパさん、頑張れって。

ずっとブナのささやきが聞こえてたよ。 

 

 

 

 

 

最後の難所。 

越した! (ほんとこんな感じでした)

 

 

 

 

 

とうとう木道まで戻って来た。 

 

 

 

 

 

ほら! ここまで来れば もう!

 

 

 

 

 

帰りはリフトを使って下りちゃおう。

立ってる者は親でも使え。 下れるならばリフトも使え。 

 

 

 

 

 

 

ナナカマドの向こうに奥白根が!

 

 

 

 

 

 

向こうから小学生の団体が来ました。

一人一人が 「こんにちは~!」 と声をかけてくれました。

隊長は 「なんだか恥ずかしい・・・」 と 言いました。 

恥ずかしいことなんてあるかいっ!

弱足さんも負けずに 「こんにちは~!」 と返しました。 

あの頃に戻りたい、って ちょっと思ったりしました。(小さな物語 おしまい)

 

 

 

 

 

リフト前の無料休憩所に駆け込むように入り、ザックを放り出し、まずは水をゲット!

3人とも 喉仏を大きく前後させながら ゴックンゴックン 浴びるように飲みました。

はぁ~~~~! 生き返った!!!!!


ほんとこんな感じでした。

これで正気に戻った弱足さんは トイレをずっと我慢していたことを思い出し

そっちの方もスッキリと生き返ったのでありました。 

生き返った3人は ここで冷たいご褒美も一緒に戴いちゃうことにしたのですが (なんたってここは牧場ですからね)

このソフトクリームの〝巻き″ をご覧ください。

後半は お腹いっぱいで持て余したほどです。 

 

 

 

 

 

 

水分補給し、出すものを出し、スイーツまでたいらげた私。

もう望むものは何もない。

幸せだぁ。

 

 

 

 

 

良く頑張ったよ、足。

そして 靴。 

 

 

 

 

 

リフトは2基乗り継ぎます。

特に2番目のは滞空時間も長くて 何度も寝ちゃいそうになりました。

それほど気持ち良かったぁ。

できれば このまま自宅まで運んでほしかったけど 

それはどうやら無理らしい。

 

駐車場に到着後、帰路に着いたポレポレ隊ですが

この日は遅くなることがわかっていたので あらかじめお義母さんに夕食は先に食べてもらうよう言ってありました。

途中、少しだけ渋滞にはまり、自宅に着いたのは9時少し前だったと思います。

お疲れ様でした~! (特にパパさん)

その後のパパさん、今日現在、足も首も特に痛みを感じるということはないようです。

ひとまず安心・・・・

 

 

今回会ったお花さんたち

夏と秋の間だけど こんなに咲いててくれました。 嬉しかった!

 

山バッジ

一種類しかないの~?

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  

前回の山 から ちょっとハードルを上げ過ぎちゃったみたいです。

パパさんの調子に合わせて もうちょっとスモールステップにすべきでした。

そう言っておきながら 実は弱足さん、今回、ものすごい達成感を感じちゃったりして・・・。

何故だろう。

常念よりも。

パパを置き去りにして 隊長と登ることができたから? 

それ、ちょっとはあるかもしれない。

百名山だから?

うん、それもきっとある。

でも実は、もっと違う 深い理由があるんですよね・・。

それは2005年11月。 

山岳会で行った天覧山の岩登り練習まで遡ります。

無事 練習が終わり、副会長さんが皆を集めて次回の山について説明を始めました。

それは 「上州武尊山」。 そう、今回 ポレポレ隊が登った山です。

地図を広げながら 話をしていた副会長さん。

私が その地図を覗き込むと こう言ったんです。

「次の山は長いからママさんにはちょっと無理かな~」

・・・・・。

いや、私、自分が登ろうなんて全然思ってなくて。

ただ、どんな山? どこにあるの? みたいな好奇心で覗いただけだったんですが

その時の言葉が ずっとずっと 私の心の隅っこにひっかかっていたんですよね。

副会長さんは、私がとっても尊敬するヤマヤさんです。(女性)

何でもハッキリと言うところが、潔くて憧れます。 (私の一番不得意とするところなので)

その時のルートは 多分、川場からのルートで 手強い岩場を通る道だったような。

だから尚更 私の技術や体力では無理だったはず。

だけどルートは違えど今回頂上を踏んだことで 

その時からずっと抱えていた 口惜しい気持ちを拭えた気がしたんです。

久しぶりに気持ちのいい、冴えわたった達成感でした。

そしてそのうち10分の1くらいは〝為て遣ったり″ も含んでました。

今、山岳会は休会していますが このサイトを知っている副会長さんが

もしかしたら読んでくれるかもしれない。

「副会長さ~~ん! ゆっくりではありますが、ポレポレファミリーのママ、頑張って 武尊山に登頂いたしました~~!!」

あ、でも、副会長さんは そんな私の内懐なんて知るはずもないですね。

いきなり叫ばれても困りますかしら。 

 

話がすごーく逸れちゃいました。

しかも ものすごく個人的な事でした。

すみません。

しかし、今まで何度も書いている通り、

これは山の記録であると共に、大切な私の心の記憶を留めておく場所でもあったりするので

あえて書かせていただきました。

そういうわけで パパは残念だったけれど(本人は全く残念と思っていないところがいいような、悪いような・・・)

武尊山は、ポレポレ隊の(私の?)山の経験値を またちょっぴり上げてくれる場所となりました。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

さあ! 山にゾッコンの皆さま! 

紅葉が、黄葉が・・あなたを待っています!

久々に言ってしまおう。

VIVA! 秋山!!

以上。 武尊報告おしまいっ!

 

― ■ ― ■ ― ■ ― ■ 今日の山情報 ■ ― ■ ― ■ ― ■ ―  

武尊山  (ほたかやま)

群馬県 2158m

日本百名山 、 新・花の百名山 、 関東百名山 、 群馬百名山

 コース・・・・・・・・武尊牧場P(6:00) ~ 避難小屋(8:30) ~ 中ノ岳クサリ場(10:00) ~ 武尊岳(11:00) ~ 避難小屋(13:55) ~ リフト乗場(15:20) ~ 牧場P(16:00)

全所要時間・・・10時間 (含 昼食 休憩 ソフトクリーム、リフト)

歩行時間・・・・・約8時間20分

メンバー・・・・・・隊長、パパさん、弱足ママ(いつものポレポレ隊メンバー)

 

                                         武尊山<その1>にもどる

                                        ポレポレ隊が行く! TOPにもどる

 

 

 

 

 

 


▲初心忘るべからず 北奥仙丈岳&国師ヶ岳 <前編>

2011-09-06 07:00:00 | ▲2011年山行報告

歩いた日 2011年8月28日(日)

常念の後、頸椎ヘルニアになってしまったパパさん。

あれから1ヵ月とちょっとが経ちました。

コルセット+鎮痛剤+貼り薬 で 今は痛みは消え、普通に日常生活を送れるようになりました。

が、やはり重い荷物を背負っての長時間歩行は病を高じかねない・・・

ということで、パパを案じつつ隊長が選んだ山は、奥秩父最高峰の北奥仙丈岳と日本三百名山、国師ヶ岳。

・・・・懐かしい。

・・・・とっても とっても懐かしい。

ポレポレ隊の山リスト、2005年の2番目に登場する山。

あの時は山の事なんて全然知らなくて、登山靴も雨具も持ってなくて 

だけど隊長が行ってみたいって言うからドライブ気分で出かけたのがこのお山。 (当時はそんな名前の山があることさえ知らなかった)

だけどね、頂上からの眺めは台風一過も重なって素晴らしく、

南アルプスや八ヶ岳や遠くに北アも望めたり・・ (もちろんその時は何がなんだか全然わからず。 あ、今もか。

隣に居たオジサンが、「こんなに見える日はそうそうない」 って興奮してて、

「へぇ、そうなんだぁ」 って人ごとみたいに思ったっけ。

あの時からちょうど6回目の夏を迎えたポレポレ隊。

私たちはこの6年でどんな風に変わったんだろう。

同定できる山が、富士山だけじゃなくて槍も、ってなっただけじゃないのかな。

山(ウェア+ギア)を必要以上に揃えただけじゃないのかな。

相変わらずすぐに疲れちゃうし、下山はますます遅くなってるし

進歩どころか 後退してるんじゃなのかな。

でも、良くも悪くも 一つ一つの山からは 必ず何かしらの証跡をもらってる気がします。

つまりそれが 「経験」 てことなんだと思うのです。

それが実感できているのなら もうそれで十分なのかもしれないけど・・・。

まあ、とにかく その懐かしい場所へ6年前の足跡を探しに行ってみるとしよう。

 

 

 

 

 

 

珍しく予定時間の10分前に家を出発。 (3:50)

圏央道から中央高速へ入り、初狩PAで朝食を。

 

 

 

 

 

 

ナビは佐久から行けって言ったけど ポレポレ隊は勝沼から。

何でいつも佐久を勧めるのかね。

 

 

 

 

 

久々の大弛峠へ。

県道 杣口線から川上牧丘線に合流。

ここは通行止めがよくあるようなので 前日に確認済み。

途中で雨が降リ出した。

後部座席に座ってる隊長の心中が痛いほど私の背中に伝わってくる。

 

 

 

 

 

 

ええええええええっ!!!!!!!????

ビックリ仰天!

大弛峠の駐車場は止める場所がないくらい混んでました。

前日も雨だったし この日の予報もなんだかハッキリしなかったし

ガラガラだと思ってきたので・・・

甘かった。 

だってここは金峰山のスタート地点でもあるんだもんね。

なんとか置く場所を見つけてホッと一安心。

その後も次から次へと車が入ってきてました。

 

 

 

 

 

 

ほとんどの方たちが金峰方面に向かう中、ポレポレ隊は ポレポレと北奥千丈方面へ。 

小屋のメニューに ソソラレル。

 

 

 

 

 

目が覚めましたでしょ?(笑)

今日の手ぬぐい、スイカです。

三食スイカでも良いくらい大好きなのに 今年はあんまり食べなかったなぁ・・・

もう夏も終わりだね・・・しんみり。

 

 

 

 

 

 

何故にこんなにボケたかね。 

大弛小屋。 

 

 

 

 

 

 

地図で確認、忘れずに。 

心配していた雨はあれからすぐに止み、陽が射した!

・・・良かったよぉ。

 

 

 

 

 

そうそう、こんな木道歩いたっけ。

濡れてるから滑らないように気を付けようね。

木道のスッテンコロリンは会津駒で嫌ってほど経験したから。 

今日のパパは ザックなしの身軽歩行。

 

 

 

 

 

 

もちろん 〝夢" に向かって進みます。 

 

 

 

 

 

 

うんうん、こんな感じだった。

 

 

 

 

 

 

そうそう、夢の庭園! なんて素敵。 

6年ぶり。 来れるもんだね。

でもパパったら 「ここのどの辺りが夢なのかね」 って。

 

 

 

 

 

 

あそこと あそこと あそこら辺。

 

 

 

 

 

 

つまり全部。 

あなたの夢は何ですか?

 

 

 

 

 

 

天国への階段みたいだ。

でもまだ行かないよ。

 

 

 

 

 

 

ナナカマドの赤い実が 夏から秋へのバトンです。 

 

 

 

 

 

今日は身軽なパパさんですが

「大丈夫?」 といちいち何度も聞いてしまう。

だって、この程度でまた痛くなるようだったら

もう・・・歩けないかもしれないじゃん。

 

 

 

 

 

 

だから

いつも通りゆっくり行こ。 

 

 

 

 

 

 

ガス、かかってきたね。

 

 

 

 

 

 

今日のコース、半分くらいは木道なんじゃない? 

 

 

 

 

 

 

これなんだっけなぁ~ って一人言みたいにつぶやいたら

隊長が 「サルオガセ」 じゃない? って。

そうそう!そうだ! あんたすごいね。 

普通のお花は興味示さないのに こういうちょっと変わった物には惹かれるのね。

サルオガセも種類があるから難しいけど その仲間に違いない。 

 

 

 

 

 

 

咲いてるお花は キリンソウくらいでした。

ちょっと淋しい。 

 

 

 

 

 

 

岩ゴロゴロの道もあります。

そりゃぁやっぱり山ですから。 

 

 

 

 

 

角がない岩だね。

パパみたいだ。 

 

 

 

 

 

開けた場所はうれしい。 

 

 

 

 

 

 

立ち枯れた木と まだまだ枯れないパパさん。

歩いてる間だけじゃなくて レポの中でも気を使う妻。 

 

 

 

 

 

ん? 前国師か? 

 

 

 

 

 

 

そうでした。

懐かしい!

 

               <中編> につづく・・・

 

 

 


▲初心忘るべからず 北奥仙丈岳&国師ヶ岳 <中編>

2011-09-06 06:00:00 | ▲2011年山行報告

<前編> からのつづき

トントントンと下ります。 

私は ドスン、ドスン。

 

 

 

 

 

このお山、苔がいっぱい。

見てると優しい気持ちになれそうです。 

 

 

 

 

 

分岐に出ました。

さて、北奥千丈と国師、どっち先に行く?

隊長に選ばせたら 

 

 

 

 

 

 

こちらを選びました。 

 

 

 

 

 

 

シャクナゲもい~~っぱい!

その季節に来たら 綺麗だろうな。 

 

 

 

 

 

ん? もう着いちゃった? 

 

 

 

 

 

あら、ほんと。 

 

 

 

 

 

 

わあ・・・・金峰山が隠れちゃった。

来る途中の林道からは 五丈岩がはっきり見えてたのに・・・ 

 

 

 

 

 

 

とりあえず3人で。

奥秩父最高峰、北奥千丈岳 2601m、ゲットしました~!

おめでとう!

ありがとう。 

きょうは宇宙人バージョンだ。

ワレワレハ ロクネンブリニ マタ ココニタッタ。

チキュウ ステキ。 ニッポン ステキ。

 

 

 

 

 

カクド・・・・じゃなくて、角度を変えて。

こんな感じの頂上です。

ポレポレ隊、独占です。

6年前の記憶とちょっと違ってました。

こんなに開けてたっけ~?? 

 

 

 

 

 

 

これから向かう国師が目の前に。

でも、ちょっとガスが気になります。 

 

 

 

 

 

 

やだやだ、消えちゃう~~! 

 

 

 

 

 

 

ん? これは? 

何故かシーサー。 

 

 

 

 

 

 

コケモモちゃんの赤い実が可愛らしい。 

 

 

 

 

 

 

あ~あ・・・ 

 

 

 

 

 

 

とにかく国師へ。 

 

 

 

 

 

 

はい、さっきの分岐。

今度は国師方面へ。 

 

 

 

 

 

 

あら、なんかいい感じの道ですわね。

全然記憶がなくなっている。 

 

 

 

 

 

 

こんなだったんだね・・・

なんだかロスロリアンチックだわぁ。 

 

 

 

 

 

 

最近、めっきり年老いた私・・・。

不老不死のパワーもらって帰ろ。

 

 

 

 

 

深呼吸しながら。 

 

 

 

 

 

 

あ! 本物のエルフ?

・・・いや、パパでした。

 

 

 

 

 

今度こそエルフ?

いや、知らない方でした。 (ゴメンナサイ・・) 

 

 

 

 

 

 

はい、到着。

真っ白々の国師ヶ岳頂上。 

こっちはちょっと賑わってる。

 

 

 

 

 

 

イエイ。 ポレポレ宇宙人。

日本三百名山 国師ヶ岳 2582m ゲットしました!

おめでとう!

アリガトー。

 

 

 

 

 

三角点、タ~ッチ! 

 

 

 

 

 

あら・・・! ここにも! 

 

 

 

 

 

 

さっきまでいた北奥千丈。

あっちもガスガス。 

 

 

 

 

 

さて、一休みしましょうか。

こんな場所に腰掛けて。 

 

 

 

 

 

 

今日は時間が早いのでごはんは食べません。

ティータイムのみ。

冷凍庫の隅に追いやられていたパイ生地を使って朝、焼いてきました。

左の黒い物体は フルーツが食べられない隊長のために即興で考えたココア味。

見てくれは悪いけれど 隊長は 「おいしい」と言って食べてくれました。 (最近、彼も気を使えるようになった)

 

 

 

 

 

それにしても・・・・

6年前の印象とかなり違ってました。

私たちの中では 国師ヶ岳からの眺めの方がいい、って思い込んでいたのですが (カル2さんも同じですかぁ~?)

実際には北奥千丈からの方がいいような気がしました。

国師の前には 北奥千丈がドカンとあって・・・。

ガスで展望がなかったからそう感じたのかなぁ。

何しろその時のレポが全部消えちゃってるので 写真で確認することができなくて・・・

 

 

 

 

 

では戻ります。

途中、雨がポツポツと落ちてきました。

なんてこったい。

 

       <後編> へつづく・・・ 

 

 

 

 


▲初心忘るべからず 北奥仙丈岳&国師ヶ岳 <後編>

2011-09-06 05:00:00 | ▲2011年山行報告

<中編>からのつづき

ロスロリアンの森まで戻ってきた。

雨はなんとか大丈夫そう。

 

 

 

 

 

 

もと来た道を戻ります。 

 

 

 

 

 

 

もと来た道を戻ります。 その2 

 

 

 

 

 

 

もう前国師まで来ちゃった。 

ここからは 北奥千丈と国師、両方が見えます。

 

 

 

 

 

 

こっちが北奥千丈。 

 

 

 

 

 

 

こっちが国師。 

う~ん・・・・今回久しぶりに歩いて思ったことは

私たちは 北奥千丈の方が好きかもしれないってこと。

頂上の雰囲気が特に。

これは記憶とは違ってたけど だから山っておもしろいのかも。

 

 

 

 

 

 

これはパパさん。 

 

 

 

 

 

 

そしてここで分かれ道。

パパと私は往路と同じ夢経由。

 

 

 

 

 

 

変化を好む隊長と分かれます。

後でね~ 

 

 

 

 

 

 

もと来た道を戻ります。 その3 

 

 

 

 

 

 

あわてんぼうのナナカマドさん、一足先に秋のお化粧始めちゃった。

 

 

 

 

 

夢の庭園、ちょっとばかりご機嫌斜め。 

 

 

 

 

 

弱足さんはご機嫌よろしゅう。 

 

 

 

 

 

 

何も見えなくなっちゃったね。

足慣らしならぬ、首慣らし のパパさんも残念そう。

 

 

 

 

 

パパも歩ける楽チンなお山。

隊長も満足できる素敵なお山。

また見つけなくちゃ。 

 

 

 

 

 

 

まあ! 隊長っとピッタンコで合流しました。

ってことは、距離的には隊長が来た道の方が長いのか。

 

 

 

 

 

何度も滑りそうになった濡れ木道。

でも造るの大変だったでしょうね。 

 

 

 

 

 

 

ほんと下り苦手~。

 

 

 

 

 

 

帰り道、全然人いないね。

駐車場はあんなにいっぱいだったのに。

やっぱり皆さん金峰へ行かれたんだろうな。 

そう、ヤマ友さん達にも 「続けて金峰ですか?」 って聞かれたし、

頂上にも 「これじゃ物足りないから このまま金峰も行っちゃう?」

って会話してる人たちがいました。

ポレポレ隊には とんでもないことです。

今日はここ、って決めたら 急な変更はまずありえない。

柔軟性がないというか 心の力量不足というか 

なにより大きいのは 何度も書いてる通り、 

「夕飯までにはうちに帰る」 という予定で逆算して一日の時間の流れを割り出しているので

早くなるのは全然OKだけど 遅くなるのは非常に困る。

私はポレポレ家の真面目な〝嫁″ なもので。 エヘン。

 

 

 

 

 

 

 

そうこう言ってるうちに大弛小屋まで来ました。

もうすぐそこがゴール。

 

 

 

 

 

 

はい、到着。

私たちの車が一番下だったのに、そのまた下にもずーっと車の列。

さて、それでは今日はパスした山ごはんを食べに町へGO!

 

 

 

 

 

 

   

「ほうとう」 を食べる気満々だったのですが 行き当たりばったりで入ったお店は なんとsold out。 

予約すれば食べられたようですが・・残念でした。 (かわみんちゃん、山梨のtakaさん、お店情報、ありがとうございました。次に生かしたいと思います!)

メニューの名物欄に ほうとう と共に並んでいた 「おざら」 というものを注文してみました。

ほうとう のつけ麺みたいな感じらしいけど 麺が普通のおうどんでちょっとがっかり。

でもお味はとてもgoodでした。 

数日後、自宅でも作ってみたけど おいしくできました。

こういう具だくさんの汁物大好きです。

それと、 「B級グルメでNO1」 になった 鳥もつ煮をお土産に買いました。

 

 

この時期の勝沼といえばブドウ!

農家さんの店先でこれまたお土産用にゲット。

 

 

冷たいご褒美も忘れてません。

高速乗ってから談合坂SAにて パパと隊長は巨峰味、私は清里ジャージー牛乳ソフト。 (コーンの違いに注目)

 

ポレポレ家の真面目な嫁は、この日も予定通り、余裕で4時頃家に到着。

洗濯機を回しながら 夕飯の支度に入ったのでありました。

めでたし、めでたし。

 

 

 今回会った植物たち◆ 

きのこの部 (もっとたくさんありました)

 

お花とか実とかの部


     ナナカマド               アキノキリンソウ               サルオガセ                コケモモ

 

*バッジは以前購入してるので今回はなし 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

最後は 山を歩きに行ったのか、甲州グルメ巡りなのかわからなくなっちゃいましたが

楽しい晩夏の一日を過ごすことができました。

 

6年前のポレポレ隊の足跡は残念ながら見つかりませんでした。

でもポレポレ隊の6年間の軌跡を辿ることは、少しはできたような気がします。

山も花も風景も 変わらずに優しく私たちを迎えてくれました。

変わってしまうのは 人間の方の環境や意識。

何にも知らなかったあの頃。

でも見るもの全てに 純粋に感動してたのもあの頃かもしれません。

邪念はどこかに追いやって ピュアな心で向かいたい。

まだまだ未熟者のポレポレ隊ですが 初心を思い出して深呼吸できた今回の山。

パパの様子を見ながら またゆっくり自然のふところに抱かれたいと思います。

それから・・・

この6年間で得たものっていっぱいあるけれど

ネットと山を通じて知り合えたお友達の存在はとても大きい。

数々のアドバイスや情報、いつも本当にありがとうございます。

忘れっぽい私なので、なかなかそれらを生かせずにイライラさせちゃってるかもしれませんが

そんな時はまた遠慮なく軌道修正の助言をお願いいたします。

感謝感激、ポレポレ隊。

本当にいつもありがとうございます。 

 

― ■ ― ■ ― ■ ― ■ 今日の山情報 ■ ― ■ ― ■ ― ■ ―   

北奥千丈岳 (きたおくせんじょうだけ)   

国師ヶ岳 (こくしがたけ)

北奥千丈岳・・・・山梨県、 2601m   

国師ヶ岳・・・・・・山梨県、長野県  2592m  日本三百名山  花の百名山  信州百名山  山梨百名山

コース・・・・・・・・大弛峠(7:40) ~ 前国師岳(8:20) ~ 北奥千丈岳(8:30) ~ 国師ヶ岳(9:00) ~ 大弛峠(10:40)

全所要時間・・・・3時間 (含 休憩)

歩行時間・・・・・・1時間50分

メンバー・・・・・・・パパさん、隊長、弱足ママ (いつものポレポレ隊メンバー3名)

 

 

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▲バースデー2011&ご褒美山行 常念岳 <その1>

2011-08-11 07:00:00 | ▲2011年山行報告

歩いた日 2011年7月16日(土)~17日(日)

行っちゃった。

あの常念へ。

7月は隊長と弱足さんのバースデー月間。

もちろんそれもあるのだけれど 隊長はこの春から社会人になり

本当に良く頑張っているのです。

お誕生日+ご褒美を兼ねて 7月の3連休に行ってきちゃいました。(一泊)

しかしパパも私も 気力、体力共に激減。

期待不安 の状態で とにかく出発したのでありました。

あ、そうそう。

パパと隊長が仕事から帰った金曜の夜に出発したのですが

22時出発予定の1時間前、震度4の地震がありまして すっかり出鼻を挫かれてしまいました。

ただでさえ地震後気弱になってしまったお義母さんを一人置いて出発するのに

ほんとにもう・・・参りました。

昨年の薬師の時 は 長男が 「俺が行っててやるよ」 と 

留守の間 お義母さんの話し相手になってくれてたから心おきなく歩けたけれど 

今回はなんだか始終心配しながら歩くことになりました。

でも お嫁ちゃんが何度もお義母さんに電話をかけてくれたのでありがたかった。

みんなに協力してもらっての山歩き。

ますます大切な時間にしなければ。

前置き長くなってごめんなさい。

それではポレポレ隊、1年ぶりの北アに向かって出発します。

 

 

 

 

 

 

 

常念へ行く場合、ほとんどの人が蝶ヶ岳とくっつけて歩くのではないでしょうか。

中房温泉から表銀座コース、っていうルートも人気です。

確かにどちらも魅力的。

でも1泊のポレポレ隊には叶わぬ夢。

で、一ノ沢からの常念ピストン。

そもそも突然隊長から 「常念」」 の名前が出た時は

「え~! ムリムリ。 歩けないよ。」 って思ったのだけど

ガイドブック見ると 一ノ沢からのコースは北アの初級 なぁんて書いてある。

初級って聞けば 行けるかもしれない、ってついつい考えちゃうじゃありませんか。

どんな基準で初級って決めてるのか疑問ですが

やっぱり夏は一度はアルプス踏みたいよね、ってことで 決死の覚悟で (ほんとそんな感じ) 挑んだのでございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

スタート地点で また長くなってしまってますね。

ここ一ノ沢の駐車場は車が置ける台数がかなり少ない。

道路の途中、何ヶ所か広場みたいな場所があったのですが 

そこが正規のパーキングなのか 表示がはっきりとないので 

一応地図に乗ってる 『P』マークの場所を目指しました。

金曜の夜10時過ぎに出た私たちは 土曜の夜中1時半頃到着。

全く寝ずに運転してきたパパのために 2時間半の仮眠。

隊長も興奮しているのか着くまで眠れない様子でした。 

 

 

 

 

 

 

寝たんだか寝てないんだかわかんない状態で朝を迎えました。

遠くに見えてるあれが常念? 

お天気は大丈夫そうだね。 

 

 

 

 

 

駐車場から登山口までは20分くらい車道を歩きます。 

 

 

 

 

 

 

緩く登っているのでいいウォーミングアップに。

 

 

 

 

 

今日の手ぬぐい、キャンディーがいっぱい。

なんと、出発の日、偶然お友達から届きました。 ありがとです。

 

 

 

 

 

 

ここが常念岳、一ノ沢コースの登山口。

登山指導所があり届けを出すポストあり。

一般車はここまでは入れません。

タクシーはここまで来れます。 

 

 

 

 

 

 

トイレに入り、準備運動をして出発。 

 

 

 

 

 

 

 

嫌がる隊長に虫よけスプレーをシュッシュとかけて樹林の中へ入って行きます。

実は隊長、翌日大変な目に合いました・・・ 

 

 

 

 

 

 

常に沢音がしていますが ここら辺はずっと樹林の中。 

 

 

 

 

 

 

 

山の神様に到着です。

大きなトチの木さん、お邪魔させていただきます。

明日また3人が 元気でここに戻ってこられますように。

 

 

 

 

 

 

沢音が目でも確認できるようになりました。

このコースはとにかく水が豊富。

私は普段、どうも沢の水とかあまり飲めない人なのですが 

今回はガブガブいただきましたね~!

ほんと暑かったので。

それに常念小屋の水も この沢から汲み上げてるって知って 急に安心感が持てたりして。

 

 

 

 

 

 

 

 

いつものように何十人という人たちに抜かされ、

その度に隊長がブツブツ文句を言う・・・・

でも その 「いつものように」 が すごく幸せだったりしたなぁ。 

 

 

 

 

 

 

滑らないように一歩ずつ確認してね。 

 

 

 

 

 

 

 

私、こういう丸太、苦手なんだよね・・ 

 

 

 

 

 

 

大滝ベンチ到着。

ベンチには先客がいたので 隅っこの方で小休止。 

このベンチをゲットするのはかなりの競争率だと思われます。 

 

 

 

 

 

 

まぁ! ゴゼンタチバナさん! お久しぶり。 

 

 

 

 

 

 

烏帽子沢に到着です。 

 

 

 

 

 

 

また休みます。

この暑さだとこまめの休憩が必要だと思われ。 

 

 

 

 

 

 

また丸太渡るよ。 

 

 

 

 

 

 

ママもガンバ。 

 

 

 

 

 

 

わっ! 青空!

先は遠いけど あの青空ががきっと待っててくれる。 

 

 

 

 

 

 

笠原沢と間違えて休憩した場所。 

 

 

 

 

 

 

ん? ここが笠原沢? 

 

 

 

 

 

 

そうでした。

まあ、いいや どこで休んでも。 

 

 

 

 

 

 

やっぱり空が見えるっていいな。

それが青ければもっといい。

 

 

 

 

 

 

ここら辺は 休憩ポイントがたくさんありました。 

 

 

 

 

 

 

 

丸太の下から マイナスイオンたくさんもらっちゃえ。 

 

 

 

 

 

 

暑いけど 水辺は気持ちいい。 

 

 

 

 

 

 

傾斜が増すと 空の青さも増してる気がする。

プラス思考で進も。 

 

 

 

 

 

 

お花も咲いてるし! 

 

 

 

 

 

ほらね! キスゲさんやら コバイケイソウやら! 

 

 

 

 

 

 

パパ、がんば!

 

 

 

 

 

 

 

急になってきた。

 

 

 

 

 

 

と、思ったら やはり・・・・

きたな 胸突き八丁。

名前に圧倒されないよう しっかり息を整える。

 

 

 

 

 

 

パパさんはまだ準備できてなかった。

ゆっくりでいいよ~。 

 

 

 

 

 

 

でも・・・・胸を付くほどの傾斜は 最初の方だけだったような・・・

 

 

 

 

 

それにこの辺り、お花がたくさん咲いてて そっちに気を取られてたから 

 

 

          <その2> につづく・・・

 

 

 

 

 


▲バースデー2011&ご褒美山行 常念岳 <その2>

2011-08-11 06:00:00 | ▲2011年山行報告

<その1>からのつづき

わ! 雪! 

 

 

 

 

 

 

ただ注意しなければいけないのは、ここら辺非常に道幅が狭い。

すれ違う時は注意が必要です。

特に大きなザックを背負ってる場合、クルッて向いた時に人に当たらないように気をつけないと。

何度も何度もそれを隊長に告げながら歩いてました。 

 

 

 

 

 

 

特に危険、というわけではありませんが

何が起きるかわからない、っていう意識は常に持って。

 

 

 

 

 

 

私たちが歩いている時は すれ違ったのは数名でした。

ここは明日も気を付けよう。 

 

 

 

 

 

 

最後の休憩ポイントはまだかな。 

 

 

 

 

 

隊長、何撮ってるの?

 

 

 

 

 

 

あ、これでしたか。 

 

 

 

 

 

 

あっちにもっと大きいのがあるよ。 

 

 

 

 

 

 

着いたかな。 

 

 

 

 

 

 

着いたみたいだね。 

 

 

 

 

 

LAST WATER。

最後の水、かぁ。

ちょっとドキドキしちゃうネーミングだね。

「おまえら、逃すなよ。 飲めよ。 汲めよ。」 

そんな雰囲気。

 

 

 

 

 

 

ここからの登りの方が さっきの胸突八丁よりきつかったような。

あ・・それとも あそこから乗越までが ずっと胸突八丁、っていう意味なのかな。 

水分補給いっぱいして ガンバロウ。

 

 

 

 

 

 

力が有り余ってる隊長は この先一人でどんどん行ってしまいました。

もちろんパパと私の了解済み。

 

 

 

 

 

 

2番手は弱足さん。

隊長には全然およびませんが リズムよく登ることができたので

後ろを歩くパパとの距離がどんどん離れてしまいました。

やっぱり仕事後すぐに運転、そして短時間の仮眠じゃ辛いよね。

パパさん、ゆっくり来てください。

 

 

 

 

 

30分ほどすると 「ベンチ」 と書いてあるポイントに着きました。

ここは第一ベンチから第三ベンチまであるはずだったんだけど

なんだかよくわかりませんでした。

この指導標にも ただの〝ベンチ″ しか書いてないし。

しばらく待っていると 

 

 

 

 

 

 

パパの姿が・・・

ああ、良かった。

しっかり歩いてきた。 (当たり前だけど心配だったの)

さっきの 〝ベンチ″ からは20分ほどで乗越です。

私は先に行って小屋の手続きをすることにしました。 

パパ、あとちょっとだからね!

絶景と一緒に上で待ってるから!

 

 

 

 

 

隊長はもうとっくに着いているだろう。

どんな景色を眺めているのかな。

感動・・してるかな。

ここからはちょっとの間、私もソロ気分。 

 

 

 

 

 

 

稜線が見えた!

けど・・・

あれ~?

ガスってる・・・・・ 

 

 

 

 

 

もしかして あのガスの向こうが常念・・・? 

 

 

 

 

 

 

見えた!

もうすぐっ! 

 

 

 

 

 

 

着いた~!

けど 槍はどこ?

隊長はどこ? 

 

 

 

 

 

いた。 

 

 

 

 

 

 

そして槍も!!!!!!!

隊長が撮っておいてくれました!

すごいっ! 

 

 

 

 

 

 

 

その後、ガスは出たり消えたりを繰り返し 

瞬間をうまく捉まえればこんなにきれいな眺めをゲットすることができました!

嬉しいです~~! 

 

 

 

 

 

 

また 槍~~! 

 

 

 

 

 

 

同じ写真ばかりでスミマセン。

でもガスが切れると ついまた撮っちゃうの。

 

 

 

 

 

 

 

ちょっとずらして。

スプーンでえぐり取ったみたいな大キレット。 

 

 

 

 

 

 

さて、ここが今日の私たちのお宿、常念小屋です。

この時間は まだ静か。

 

 

 

 

 

 

常念の向かい側には 横通岳。

こちらはあまりガスってませんね。 

 

 

 

 

 

 

乗越全体図。

横通岳を登っていけば 大天井~燕方面。

そう、北アの表銀座です。

実は今回、常念とギリギリまで迷ったのが 大天井岳でした。

中房温泉からそのまま大天井へ行って一泊、

隊長はこの二つの案を私たちに提示してきました。

パパも 

「例え全部じゃなくても表銀座を歩いてみたい。燕に登った時、その先がどうなってるのかすごく気になってたし」

と、8割方大天井岳に決まりかけていました。

しかし一泊しかできない私たち・・・

前回だって雪はあったものの 燕山荘まで5時間以上かかってる。

そこから続けて大天井まで歩けるだろうか。

平な道ならまだしも、直下の登りはきつそうだし・・・・と 

冷静にコースタイムとルートのアップダウンを考えてそっちは却下したのでした。

夏に一度でも北アを歩けるってだけで 私はもう満足だったし

今回はこっちにしておいて正解だったと思います。

 

 

 

 

 

 

さて、山ごはん、お昼の部。

泊まりで荷物が多い時はなるべく手抜きのポレポレ隊。

ちょっと淋しいけど なによりおいしい空気が最高の サイドディッシュ!

 

 

お昼を食べたらお部屋へGO!

今日の小屋は大混みということで 

 

 

 

 

 

 

6畳に12人!

つまり・・・布団1枚に2人です。 

掛布団が寝袋タイプなのが救いだった。

但し、部屋割は一応考慮されてあって

私たちの部屋は3名のファミリーが4組でした。

小学生のお子さんもいました。

一番最初に受付したので 好きな場所を取らせてもらえたし

まあ、シーズン中の山小屋に贅沢は言ってられませんね。 

 

 

 

 

 

 

 

お昼を食べて荷物の整理等をしても まだお昼を少し回った時間でした。

隊長は 「頂上に行こうよ」 と言ったのですが 外へ出てみるとこんな状態。

パパに至っては もう疲れてそれどころじゃない、って感じで部屋で横になってしまいました。

結局 パパと私は明日の朝の天気に賭けることに。

隊長は一人でズンズン登って行きました。

気を付けてよ~~!! 

 

 

 

 

 

 

そして、これが隊長が撮ってきた頂上の写真です。

しっかり槍も見えています!

下にいる限りでは全然展望はない、って思ってたけどわからないものですね。 

 

 

 

 

 

これは私が下で撮った写真。

すごいガスでしょう?

常念方面は全く見えなくなってました。 

 

 

 

 

 

 

 

そして・・・・・夕方の小屋前の状態です。

ものすごい人でした。

実は今回、私たち初めて素泊まりにしたんです。

何故なら 隊長、小屋の食事が余り得意じゃなくて・・・

どうせなら富士山みたいに カレー! って方が好き。

今までも彼が残したおかずをパパと私が分けて食べてた、ってことが多くて実にもったいない。

なので今回は食事なし、ってのにしてみました。 

 

 

 

 

 

 

結果、 なんじゃこりゃ~~! の夕食に。(泣)

テン泊縦走で色々持って歩かれる方々・・・

心の底から尊敬いたします。  

パパさん、ビール飲みたかっただろうに、イビキを気にして我慢しちゃいました。

大丈夫だよ~ イビキかいたら私がキック入れてあげるから! って言ったら

・・・・もっと嫌だって・・・・

 

 

 

 

 

 

質素な夕食後 ふと見ると 安曇野の街がうっすらと見えていました。

下界の夕食は豪華なんだろうなぁ・・・

 

 

 

 

 

 

ガスはその後も消えたり出たり・・・を繰り返していました。

 

 

 

 

 

 

 

だけどなんとなく・・・なんとなくだけど 

明日は大丈夫なんじゃないかってこの時思ったの。

 

 

 

 

 

 

 

でもね、 期待して打ちのめされるとショックが大きいから

心の隅っこで 「抑えて、抑えて」 って 自分に言い聞かせてた。

今、ここに居られることが この上ない幸せなことなんだから、って。

神様、ありがとう。 今、ここに居られて。

 

 

おやすみなさい。

明日も いい日に・・・・なりますように・・・

 

         <その3> につづく・・・

 

 

 

 

 


▲バースデー2011&ご褒美山行 常念岳 <その3>

2011-08-11 05:00:00 | ▲2011年山行報告

<その2>からのつづき

夜が明けました。

熱い・・・暑い夜が。

6畳に12人は・・・・やっぱ暑いっす。

外に飛び出ると 何もかもから開放された気分!

 

ウォ―――――――――ッ!!!!  

朝、キタ――――――――――ッ!!

 

みたいな。

 

 

 

 

 

 

上まで見えてる!  よし! 

写真ボケてる! 気にしない。

 

あ、 上まで、って書きましたが 知ってますよ。

あそこが本当のテッペンじゃないってことは。

しっかり下調べして行きましたからね。

残念でしたーダ。

 

 

 

 

 

 

槍さん・・・・今日も尖ってる。

かるーくお腹に入れて出発準備。 

 

 

 

 

 

身体は既に戦闘態勢に入ってました。

この景色見ちゃ テンション上がらないわけがない。 

 

 

 

 

 

 

スタートラインに立った。

来るよ。 

 

 

 

 

 

 

既に泣きそうなんですケド。 

 

 

 

 

 

 

一日の始まりの合図を求めて 皆 ガンガン登ってる。

頂上から・・・にこだわらなくてもいい。

朝日を捉えたその瞬間、その場所が 私たちの今日の始まり。 

 

 

 

 

 

 

隊長は 太陽より槍。

やっぱりね。 

 

 

 

 

 

 

でも、ほら、隊長!

こっちこっち。 

やっぱり一緒に・・・

 

 

 

 

 

生きてるからこそ見ることができる、感じられる この瞬間を。

生きようね。 頑張って生きていこうね。

ポレポレ隊の今日の初めの一歩!

 

 

 

 

 

 

 

ウォ―――――――――ッ!!!!  

朝、キタ――――――――――ッ!!

 

みたいな。

 

 

 

 

 

 

地球のエネルギーで染まる3人。

これからも ガンバリマス。 

 

 

 

 

 

 

今は登り、ガンバリマス。 

 

 

 

 

 

 

槍さんにも朝が来た。 

オハヨー!

 

 

 

 

 

 

イワイワ ゴロゴロ。 

ガンバリマス。 

 

 

 

 

 

 

そんな姿いっぱい見せられたら

隊長が大変なことになるってば。 

 

 

 

 

 

 

ね・・・隊長。 

 

 

 

 

 

 

ね、 ミヤマダイコンソウさん。

あなたの雄蕊って、こんなに長かったっけ?

 

 

 

 

 

もう小屋があんなに小さくなっちゃった。

私たち、ちゃんと登ってるみたい。 

 

 

 

 

 

 

周りの景色に気を取られると 岩につまずくよ。

気を付けようね。 特に私。 

 

 

 

 

 

 

今回は私がパパを待つシーンが多かった。

でも調子に乗らない方がいいよ。 

 

 

 

 

 

 

〇印、見逃さないでね。 

 

 

 

 

 

 

あそこは頂上じゃない。

知らなかったらショックだろうな。

 

 

 

 

 

 

ケルンと槍さん。 

 

 

 

 

 

 

本当の頂上が見えた。

がんばるぞ! が具体的に。

 

 

 

 

 

 

平衡感覚がちょっと変になりそう。

雲海のラインに注目。

 

 

 

 

 

 

私も・・・槍さんと一緒にいいですか。 

 

 

 

 

 

 

朝日にも応援してもらって。 

 

 

 

 

 

 

パパ~~! がんばれ~~! 

 

 

 

 

 

 

もうちょっと!! 

 

 

 

 

 

上から 「わーっ!」 っていう歓声が!

何?何? 

 

 

 

 

 

 

ああ! あなたでしたか!!

うれしいっ!!!

 

 

 

 

 

 

わ、わ、わ、 

すごい。 

 

 

 

 

 

 

頂上着いた――――っ!!!! 

でも 狭い~!

 

 

 

 

 

ほんとに・・・

着いたんだね・・・・

ここは あの常念のテッペンなんだね! 

 

 

 

 

 

 

ポレポレ隊、常念岳 2857m ゲットしましたー!

おめでとう!

 

ありがとう。

パパの顔、半分以上影になっちゃったけど・・・。

 

 

 

 

三角点は前常念にあるのかぁ。

では方位盤にタッチ!

よく頑張りました!

(ん・・・・? 隊長の手、ちょっと変じゃない?)

 

 

 

 

 

 

狭い頂上は人がいっぱい!

写真撮るのも祠に手を合わせるのも大変でした。

 

立ちました! 陽子も登った 常念に (弱足心の俳句。季語なし)                       
          

* 陽子とは安曇野を舞台にしたNHK朝の連続ドラマ「おひさま」の主人公のこと。10歳の時、病の母に背中を押され学校登山で常念に登った。
   弱足さん、今、これを見るのが毎日の日課です。 すんごくいいドラマです。 もうすぐ終わっちゃうのが悲しい。

 

                 <その4>につづく・・・

 

 

 

 

 


▲バースデー2011&ご褒美山行 常念岳 <その4>

2011-08-11 04:00:00 | ▲2011年山行報告

<その3>からのつづき

 

しばらくは頂上からの展望をお楽しみください。 (尚、山の解説は全て隊長監修のもとに書きました。間違ってったら言ってください。隊長を叱ります。 ウソ)

ずっと見えてた景色の中に 二組のサイボーグチームが居ることを この時は全く知らなかった。

槍には この親子

 

 

 

 

 

 

 

穂高には この2人 + 四国さん  合体チーム。

皆さん、体力脚力あり過ぎて我々とは別世界のチームたちです。 

でもそれぞれの山からとびきりのシーンを見ていた。

それは紛れもない事実。

そんな景色の一部に自分も混じってたんだ、ってことが、たまらなく嬉しいです。

みんな、ありがとう。

 

 

 

 

 

 

東天井岳の後ろに立山と剱。

立山リベンジ、いつできるのか。 

 

 

 

 

 

 

乗鞍 懐かしい。

 

 

 

 

 

 

 

御嶽も見えてます。 

 

 

 

 

 

 

鷲羽と水晶の間にちょっぴり薬師!! 

一年前の事なのに ずーっと昔みたいに感じる・・・

あの時もお天気に恵まれたっけ。

 

 

 

 

 

 

神々しい穂高連峰。

ヒサさんとほえっちにプレゼント。

 

 

 

 

 

 

真正面に小さい富士山。

後でまたズームしましょう。 

 

 

 

 

 

 

混んでまーす。

皆、嬉しそう。

それを見て私も嬉しくなる。

お互いに写真撮りっこしたりして この最高の眺めを共有しました。

この中では多分、私が一番体力ないヒヨッコ山女だろうけど

そんなこと見た目にはわかんない。

ここにいるっていう事実、それだけでいい。

 

 

 

 

 

ふと 今日の夜は埼玉なんだ、って頭をよぎる。

そして すぐに打ち消す。

こんな景色を見てるのに すんごい感動してるのに

頭のどっかはすっごいリアル。

私は今 常念のテッペンにいるんだってば。

それが全て。

だのに 何故?

歯をくいしばり 君は行くのか そんなにしてまでぇ~  

 

・・・・ん?  

 

 

 

 

 

 

隊長は昨日に続いて2回目の登頂。

何考えていたんだろ。

 

 

 

 

 

 

やっぱこれか。 

 

 

 

 

 

 

ビロ~~ン。 

 

 

 

 

 

 

ビロー~~ン 2。 

 

 

 

 

 

 

人も 人の影もいい感じ。

人がいるから 山が映える。

写真見ると いつもそう思う。 

 

 

 

 

 

 

 

また見てるし。 

 

 

 

 

 

 

ビロ~~ン 3。 

 

 

 

 

 

 

大天井への稜線も今日は100点満点。 

 

 

 

 

 

 

何度見ても溜息出ちゃう。 

 

 

 

 

 

 

私はあなたが一番好きよ。 

 

 

 

 

 

 

燕への道、そして 右には 鹿島槍と白馬が。 

 

 

 

 

 

 

上高知が見えました。

お兄ちゃんが好きだった上高地が。 

 

 

 

 

 

大キレットの向こうに白山。 

 

 

 

 

 

蝶ヶ岳へ。 

 

 

 

 

 

八ヶ岳。

ここにもたくさんの人がいたんだろうなぁ。 

 

 

 

 

 

 

東天井と大天井 

 

 

 

 

 

 

燕と針ノ木 

 

 

 

 

 

 

もっかい鹿島槍と白馬。

白馬もすごい人だろうなぁ。 

 

 

 

 

 

前常念への道はなだらかそうだけど そこから三股へは長いんだよね。

さて、そろそろ下りようか。

名残惜しいけど。

長く居ればいるほど 帰りたくなくなるし。 

 

 

 

 

 

 隊長、行くよ。

 

 

 

 

 

下りる人、登る人。

名残と期待が交差する。 

 

 

 

 

 

 

下りは特に気を付けようね。 特に私。 

 

 

 

 

 

さよなら、常念。 

 

 

 

 

 

小屋、見えちゃった。 

 

 

 

 

 

 

あれ? 突然モヤモヤしてきた。 

 

 

 

 

 

 

わあっ! 何だこりゃ。

いや、これが山なのだ。

私たち、ラッキーだったみたい。 

 

 

 

 

 

 

こんなに下りてきちゃった。

やだな、やだな。 

 

        <その5> につづく・・・

 

 

 

 


▲バースデー2011&ご褒美山行 常念岳 <その5>

2011-08-11 03:00:00 | ▲2011年山行報告

<その4>からのつづき

お部屋に戻ったら 残ってたのは私たちだけでした。

荷物の整理をして 少し静かになった小屋の中を撮影して回りました。

ここは自炊室。

「室」 っていうか 運動会のテントみたいのが張ってあるだけ。

水あり。

しかし いつも団体さんに占領されてて 一度も使えませんでした。

まあ、お天気が良かったので外で十分でしたけど。

 

 

 

 

 

 

絵ハガキとバッジのコーナー。

バッジの種類が少なくてガッカリ。

百名山なのになぁ。

それとも私、見逃した? 

 

 

 

 

 

 

お土産コーナー。

こういう場所には目がありません。

バンダナがチョー可愛くて! 

 

 

 

 

 

さて、荷物を持って小屋のスタッフさんに挨拶をし、ゆっくり朝食の時間。

しかしなんですかこれは・・・

決して食い散らかしたのではございません。

パンをずっと持ち歩いていたのでグチャグチャになっちゃった図です。

見た目は悪いけど コンビーフとマヨネーズが抜群においしかった。

パパと隊長はマヨちゃんをおいしそうにチューチューと吸ってましたっけ。(笑) 

 

あ、それともう一つ。

隊長の手が大変なことになってしまいました。

まるでドラえもんの手みたい。(ってドラえもんの手、よく見たことないけど)

どうやら虫に刺されたらしいです。

樹林帯とか歩いてないのに いったいどこで刺されたんだろう。

こんなことになったのは初めてです。

痛みはないけど痒みはけっこうあったようで 帰宅後1週間くらい腫れが続きました。

薬局で買った薬を塗っただけで特に病院とかには行きませんでしたけど

これが話題の(?)ブユだったのかどうかはわかりません。

 

 

 

 

 

 

う~ん、いいねぇ。

この写真、すっごく好き。

トップに持ってこようか、ってずっと迷ってました。

女性のスタッフさんたちは キビキビとお部屋のお掃除してましたよ~。

お兄さんたちは・・・まあ、いいですよね。

お布団干しだって立派な仕事だもの。 

 

 

 

 

 

 

さあて・・・至大の名残惜しさを振り切って帰ります。

さよなら 常念。

さよなら 乗越。

さよなら 槍穂。

さよなら 素敵な山々。

ずっと私を盛り上げてくれてありがとう。

次への約束はしません。

一期一会。 

いつもそう思うことにしたから。 

 

バイバイキ~~ン!

・・・うん これくらいの軽さの方が 後引かなくていいかもしんない。

 

 

 

 

 

 

一の沢・・・・着けるかね。

着かなくちゃ。 

 

 

 

 

 

 

イワカガミチャン!!!!!! 

 

会えたね。

嬉しいよぉ。 

 

 

 

 

 

 

平地だと 帰り道って往きより早く感じるんだけど

下りに弱いママ(最近はパパも) 本当に長かった。 辛かった。 

 

 

 

 

 

 

だから帰りの写真はあまりありません。

ピストンだから 許してね。 

 

 

 

 

 

 

昨日は 「最後の水場」 だったとこ。

今日は 「最初の水場」 です。 

 

 

 

 

 

これから登る人もけっこういました。

皆、水辺が好き。

涼を求めて。 

 

 

 

 

 

 

ここから先は ずっと with 沢音。 

パパさん、足の運びが軽いような・・・・気がするだけ?

 

 

 

 

 

 

汚れた雪でもいいよね。

涼しければ何でもいい。 

 

 

 

 

 

 

すれ違いに気を付ける場所。

昨日も書きましたでしょ?

あそこです。 

 

 

 

 

 

 

上りより下りの方が 全然気を使う。

こんな場所でも怖くて怖くて。 

 

 

 

 

 

 

ああ、ここか・・・通った、通った。

って いちいちパパと確認しながら歩いた。

 

 

 

 

 

 

疲れてだんだん口数が少なくなる。

 

 

 

 

 

 

休もうよ。

また休むの?

ずっと隊長とそんな会話。 

 

 

 

 

 

 

水ってこんなにありがたかったんだね。

当たり前の事実にいつも気がつかない。

水に感謝。

自然に感謝。 

 

 

 

 

 

 

隊長、行くよ。 

 

 

 

 

 

滑らないでよ。 

 

 

 

 

 

 

小指が痛い、とパパ。

膝が痛い、とママ。

どこも痛くない、隊長。

 

 

 

 

 

 

そしてとうとう神様の所まで戻ってきました!

神様、ありがとう、ありがとう、ありがとう。

3人共 無事でここまで来ました。

素晴らしい展望と 贅沢な時間を頂きました。

このまま埼玉まで無事に到着できますように。 

 

 

 

 

 

もう少し! 

 

 

 

 

 

 

ほぼ到着。

歓喜のポーズ。

実際はボロボロでしたが。 

 

 

 

 

 

駐車場への道は車でいっぱい!

 

 

 

 

 

 

ゴール!

お疲れ様でした!

 

 

 

 

 

 

この後、 穂高ビューホテルにて温泉につかり(500円)

 

 

 

 

 

 

  

 

常念さんでお蕎麦を食して終了! 

 

 

 

 

 

 

残念ながらお山の方の常念さんは隠れて見えませんでした。

お世話になりました~~! 

途中、少し渋滞につかまり 埼玉の自宅に着いたのは8時頃でした。

疲れたけれど 充実感いっぱいの二日間。

そして、お留守番を頼んだお義母さん、ありがとうございました。

 

 

今回会ったお花さんたち

お花の名前は省略させていただきます。 もっともっと咲いてました。 疲れて撮れなかったり、撮ったけど認識できないほどブレてたり。 だから今日の選抜隊はこれだけです。 みんな、咲いててくれてありがとうね。 

  

山バッジ

 

もっとたくさん売ってると思ったのに・・・ しかもどちらも似てる・・・ 

 

 

お土産

  

すっごく気に入ったバンダナと絵ハガキ。                      手ぬぐいとスタッフバッグ。 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  

常念なんて敷居が高すぎるとずっと思ってた。

だけどなんとかクリアしました。

乗越から常念の頂上往復は標準CTで1時間45分。

それを一日目にするか二日目にするかで疲れ方の配分が変わってきます。

今回、もし一日目がピーカンの青空で、頂上方面まで突き抜けて見えていたら 

3人で頑張れただろうか。

少なくてもパパさんはもう全くその気はないようだった。

二日目の天候が崩れていたら、それでも頂上は踏んだかな。

本当に難しい選択です。 

山は、自然は、予想通り行かないことも多々あるから。

そういう意味では今回、本当にラッキーだったと思います。

だけど、二日目に頂上を往復してからの下山、きつかったなぁ。

膝が痛くて痛くて。

パパも私も本当にヘロヘロでした。

いや、普通の人は全然平気だと思います。 だから安心してください。

隊長も全然疲れてないし、どっこも痛くないって言ってましたし。

私たちが軟弱すぎるってことですね。

 

一日目に常念をゲットしてる隊長は、二日目、パパと私が常念に登る間、横通岳に行きたいと言いました。

つまり別行動を取ろうと。

可哀相だけどそれは私が反対しました。

だって3人で常念の頂上に立ちたいじゃないですか。

ごめん、隊長。

でも今に自分一人で考え、行動できる日が来るから。

絶対、来るから。

それまではパパとママのペースでお願いします。

 

パパは帰ってきてからなんと頸椎ヘルニアになってしまいました。

今回の登山がその誘因となっていることは確かです。

今後、しばらくは重い荷物は持てないし、長時間の歩きも無理でしょう。

どうなるんだ、今後のポレポレ隊。

要観察。

あ、いかん いかん。

このままじゃ デクレッシェンドで終わってしまう。

 

あの常念のテッペンに立ったんだよ。

すごいんでないかい?

自分を褒めてあげよう。

いっぱいいっぱい褒めてあげよう。

 

槍は・・・・怖すぎる。

でも怖いもの見たさな気持ちもある。

何より隊長、「槍行きてぇ。 登りてぇ。」 を連発してたし。

登らせてあげたいなぁ。

いつか そんな日が来ると信じて。

そろそろ終わりにしましょうかね。

大団円、長くなり過ぎ。 

おつきあいいただいてありがとうございました。

お茶も差し上げないで。

感謝感激、ポレポレ隊。

 

頑張るよ 山の朝日に そう誓う  (弱足心の俳句 季語なし)

 

 

― ■ ― ■ ― ■ ― ■ 今日の山情報 ■ ― ■ ― ■ ― ■ ―   

常念岳  (じょうねんだけ)

長野県 2857m

日本百名山 、 甲信越百名山 、 信州百名山

<一日目>

コース・・・・・・・・ヒエ平P(5:15) ~ 山の神(6:05) ~ 烏帽子沢(7:35) ~ 最終水場(9:50) ~ 常念乗越(10:55) 

全所要時間・・・5時間40分 (含 休憩)

歩行時間・・・・・約5時間

<二日目>

コース・・・・・・・・乗越(4:25) ~ 常念岳(5:45) ~ 乗越(7:45) ~ 最終水場(9:50) ~ ヒエ平P(13:40)

全所要時間・・・9時間15分 (含 食事 休憩)

歩行時間・・・・・約7時間

メンバー・・・・・・隊長、パパさん、弱足ママ(いつものポレポレ隊メンバー)

 

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▲躑躅行路 荒山~鍋割山 <前編>

2011-06-24 06:00:00 | ▲2011年山行報告

歩いた日 2011年6月5日(日)

春から夏のこの時期、 お花の便りがあちこちから聞こえてきます。

今年は梅雨入りが早く、予報とのにらめっこにも力が入りますが

そんな中、以前から気になっていた赤城連山の荒山と鍋割山へ、ツツジを愛でに行ってきました。

 

 

 

 

 

 

関越自動車道 前橋 ICで下車。

 

 

 

 

 

 

車の中で失礼します。

今日の朝ごはんは おからパン。

お米パンと同じくらい好き。

 

 

 

 

 

 

赤城神社 一ノ鳥居。

電線や案内板が多すぎて・・・・・

本当ならここから今日お邪魔する鍋割山がドカンと見えるはずなのですが残念ながら雲の中でした。 

 

 

 

 

 

 

あ、ちょっと見えてきた。 

 

 

 

 

 

 

赤城ふれあいの森 姫百合駐車場。

トイレあり。

身支度を整えて出発したら・・・

なんと登山口には 登山道工事のため、通行止の看板とトラロープが。

迂回路が記されていたのでポレポレ隊は車に戻り

素直にもう少し先の駐車場に移動しましたが

数組のグループはトラロープをくぐって進んで行きました。

 

 

 

 

 

こちらが車でほんのちょっと移動した駐車場。

歩いても来れる距離です。 

 

 

 

 

 

 

登山口までは更に車道を少し歩きます。

前に見えてる橋のたもとがスタート地点みたい。 

 

 

 

 

 

 

橋を渡ります。 

 

 

 

 

 

 

ママも追いついた。 

 

 

 

 

 

 

正規の登山口と、どんな位置関係になってるのかな。

きっとどこかで合流するはず。 

 

 

 

 

 

 

今日の手ぬぐい。 スイレンです。 

 

 

 

 

 

 

 

あるき始めてすぐに山ツツジさんが迎えてくれました。 

 

 

 

 

 

 

いい気持ち。 

 

 

 

 

 

 

新緑のちょっと濃くなった緑と ツツジのオレンジがマッチング。 

 

 

 

 

 

 

ハート型の葉っぱさんに挨拶しながら 階段を上ります。 

 

 

 

 

 

 

う~ん きれい。 

 

 

 

 

 

荒山高原に向かいます。 

 

 

 

 

 

 

岩ゴロになってきた。

 

 

 

 

 

立ち休みしながら ゆっくり行きましょうや。 

そうそう、途中で姫百合駐車場からの道と合流しました。

時間はどちらからでも大きくは変わらないように思います。

 

 

 

 

 

 

 

荒山高原到着。 

 

 

 

 

 

 

開けていて気持ちいい場所だけど

お天気は相変わらずドンヨリ。 

 

 

 

 

 

あっちは鍋割方面。

 

 

 

 

 

広いっ! 

 

 

 

 

 

 

そして 山ツツジさんいっぱい! 

 

 

 

 

 

 

山ツツジに トウゴクミツバツツジやズミも加わって華やかです。 

 

 

 

 

 

 

荒山高原は鍋割山と荒山への鞍部になってますが

ポレポレ隊はまず荒山へ向かいます。 

 

 

 

 

 

 

朱色の道。 

 

 

 

 

 

ズミとツツジのトンネルをくぐって 

 

 

 

 

 

 

後ろを振り返ると 鍋割山が見えました。 

後から伺いまーす!

 

 

 

 

 

 

この日(6/5)のツツジは、麓に近い方はほぼ満開でしたが

山の上はまだまだ蕾がたくさんありました。

 

 

 

 

 

 

展望の広場・・・・?  

何が見えてたっけ・・・

 

 

 

 

 

 

あ! セミさんの抜け殻です。

ハルゼミかな?

 

 

 

 

 

 

森の巨人の横を通ると

 

 

 

 

 

 

 

鳥さんが。

鳥さんの鳴き声がわかると 山の楽しさがもっと増えるでしょうね。

ウグイスとカラスならわかるんだけどな。 

 

 

 

 

 

 

緑の中をグングン進みます。 

 

 

 

 

 

 

あら・・・・この夫婦、何してるんでしょうかね。

全く記憶にございません。

たいしたことじゃないと思いますが 隊長、よく撮りましたね。 

 

 

 

 

 

 

 

こういう平な道は大歓迎。 

 

 

 

 

 

 

っと、思ったら いつの間にやら荒山到着。

 

 

 

 

 

 

今日の最初のお山、荒山です。

1572mゲットしました。

おめでとう!

ありがとう。

 

 

 

 

 

三角点、タ―ッチ! 

 

 

       <中編へ> つづく・・・