朝刊に関西電力が1ページぶち抜きで ”東日本大震災にかかる関西電力の対応についてご報告いたします。” という掲示広告を出している。 近隣住民として、これを読んでいて気になる点があり下記の質問を関電に提出した。 しっかりとした回答を期待したい。
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関西電力殿 御中
美浜原発は三方断層帯を始め活断層の集中地帯に立地しており、今回の福島原発事故を受け美浜原発における直下型地震の影響を危惧しています。
特に気になる点は使用済み核燃料保管プールの冷却水漏出の可能性です。ビルの上部階に設置されたプールは、直下型地震があれば亀裂等の破損の可能性は高いと思います。
質問ですが、燃料保管プールは安全性に考慮して設計しているとは思いますが万が一、亀裂等で保管プールの水が流出する事態が起った場合の御社の対応策を教えてください。(そのような事態は起らない、という御回答は期待しておりませんので悪しからず。)
なお、ご回答につきましては下記当方のブログにて公開する可能性がありますので、御了解願います。
http://blog.goo.ne.jp/pgpilotx
以上、よろしくお願いします。
関西電力殿からの回答
早速、関電広報の方から電話で上記質問に対する丁寧な回答があったので、先ずはお礼を申し上げたい。
回答の主旨は以下の通り;
1.関電原発はPWR(加圧水型)原子炉であり福島BWR(沸騰水型)とは保管プールのレイアウトが違う。
2.PWRでは使用済み核燃料は底面から抜き、水中を通って別棟の保管プールへ移送する。
3.保管プールはステンレスでライニング(内張り)されており簡単には水は抜けない構造となっている。
4.耐震基準は750ガルとしている。
関電の原発は全てPWRであり東電の福島BWRより安全性は向上していると思われる。しかし耐震基準が750ガルというのは如何なものだろうか?
阪神淡路で818ガル、中越地震で2115ガル、2006年6月の岩手沖地震で4022ガルという記録があり、これらと同等の地震が来れば耐震基準を超えビル損壊の可能性があるのではなかろうか? ちょっと強めの地震で想定外となるのは、今回の福島原発の津波と同じことで甘いと言わざるを得ない。
関電殿に考えていただきたいのは、事故が起れば周辺住民のみならず日本国自身と企業としての関西電力の存亡に関わる事が今回の福島で身にしみて解ったので、今までの原発安全神話からの発想ではなく、”事故が起きた時、どう対処するか” という発想の転換を是非お願いしたいものです。 また、耐震750ガルは保管プールに限定したとしても、早急に見直をお願いします。
まささんは、原発に代わるエネルギーは何が有効とお考えですか?