徒然なるまゝによしなしごとを書きつくる

旧タイトル めざせ、ブータン

ブータン国王の結婚式

2011年10月12日 | ブータン ライフ

 

 明日から三日間、ジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチェク国王の結婚式が行われます。国王は31歳、お后は21歳です。官公庁、銀行等はこの三日間休みで国中がお祝いムードです。

 先代のワンチェク四世は4人のお妃をお持ちでしたが、このジグミ5世はどうでしょうか。ブータンの法律では一般男性は3人まで奥さんを持つことが許されています。また、北部のチベット文化の色濃い地方では一妻多夫の風習が残っていて、一人の奥さんを三人兄弟で共有することが許されています。これは、一般にチベット男性は交易に出ることが多く家を空け時々しか帰ってこないので奥さんが主に家を守ることからこういう仕組みになったようです。

 結婚の際も田舎では、夜這い:Night hantの風習が残っている様です。これは年頃の男性が夜、目当ての女性の家に忍び込むのですが当然、女性に選ぶ権利があり拒否された場合は諦めて帰るしかありません。OKが出た場合は家人に気づかれないように事を終え夜中のうちに帰るのですが、これを繰り返すうちに村人の噂になり、そのうち両親の知るところとなり徐々に家族および村社会の認知するところとなる、というプロセスを経て夫婦となるのです。この伝統的なアプローチの場合には結婚式は行われません。

 ブータンの元々の伝統では、女性が相続を行い男性は妻の家に通う形を取っていたようです。離婚もかなり自由で、日本では許されていない浮気した方からの申し立てで離婚が成立します。ただしこの場合の財産分与は1/4が子供、1/4が浮気した当人、残りが浮気された方となります。これは夫の場合も妻の場合も同じです。また、夫が浮気した場合、妻の承諾があれば第3婦人まで持つことも可能です。ただ、現状では離婚件数が多く子供にしわ寄せが行っているケースが多く見られ問題視されているようです。


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1 コメント

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Unknown (TAXI)
2011-10-13 14:32:10
またタイムリーな時期にブータンに居ますねえ、羨ましい。。今日のインドの新聞でも明日の結婚式が報じられてます、奥様はインド人(ヒマチュラ・プラデーシュ)の家系との噂もあり話題になってますよ。

第二夫人ですか、、くれぐれも。。。
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