徒然なるまゝによしなしごとを書きつくる

旧タイトル めざせ、ブータン

台風11号

2014年08月11日 | 物理

台風11号が四国、中国、山陰地方を横断して行った。この台風、我が家の西側を通過したためこちらでも猛烈な風が吹いた。最近スカ台風が多かったので、久々に自然の猛威を堪能できた。(実は私は台風マニアで猛烈な風が吹くと、とても嬉しくなる性質なのです)

今回の台風は台風12号が去った後だったのであまり強くは無かろう、と思っていたにも関わらず、結構な勢力のまま日本に上陸した。コースが東よりで黒潮の海域だった為海水温が高く、エネルギーを充填出来たのだろう。

それにしても、台風と言う奴は気圧のブラックホールのようなものだ。

上の画像は福島原発事故の際に話題となったSPEEDシュミレータの今回の台風時の気圧、風速データだ。風が反時計回りに吹いていて台風の進行方向前面と右半分の風が強く、左半分が大きく弱まっているのが見て取れる。台風が左側を通ると危ないのである。

今回の台風は半径700km程度の強風域を伴っていた。高さはせいぜい10kmだろう。これは結構不思議な渦だ。普通、風呂の栓を抜いた時に出来るような渦は縦に長い。竜巻がそれである。それに対して台風は1対70のぺしゃんこな渦なのだ。竜巻の上昇気流は中心に収束して巻き上がる。しかし、台風の場合それを形成する雲列それぞれの上昇気流が個別に存在しそれが集まって渦を作り出す。これが何故このような安定な巨大渦を作り出すのか?

もう一つ不思議な事は、この上昇した空気は一体何処に行くのか?700kmの巨大な空気の渦が一旦上昇して一体何処に舞い降りているのか、が解らない、私の今後のテーマです。

あと、前々から気象庁の台風進路予想というのは本当なのか、という疑問を持っている。それで、今回は予報図に実際の台風進路をプロットしてみた。(上図) 結果的に進路は右にずれていったが一応予想円には入っていた。まあ、今回の台風は速度はノロかったが進路は特に迷走はしていなかったのもあるのだろう。今後しばらく台風が来るたびにこの検証を続けてみようと思っている。 物事はすべて疑うことから始まるのだよワトソン君


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