上の表は第48回原子力委員会(2010年9月7日)に提出された資料から抜粋したものです。
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/siryo2010/siryo48/siryo1-1.pdf
己の不明を恥じる事ではありますが、これによると一般水力発電コストは原子力、火力の半分以下である事が判ります。これは意外でした。水力発電はCO2を出さない再生可能エネルギーであり、コストも半分と言うことであれば、見直しても良いのではないでしょうか?
水力はその他のメリットとして出力調整の容易さがあります。原子力や火力の場合は最大出力運転を継続することが効率的ですが夜間、消費量が減った場合の余剰出力の問題があります。これを解消するため揚水発電やオール電化で夜間電力消費を促進したりしている。これに対し水力は夜間は水量を絞れば自由に出力調整が出来ます。
一般論として水力発電の問題としては、
1.消費地に遠いので送電設備が必要。
2.ダム建造による環境破壊、住民移動等の問題
3.ダム建設可能地の減少
等が言われています。 しかし、日本は国土の73%が山地であり、考えて見れば水力資源が非常に豊富な国でもあります。東京一極集中で地方は過疎化が進んでいるときにダム建設による事業を行うことは、地方からはむしろ歓迎されるのではないでしょうか?環境破壊についても原子力や火力と比較すれば議論の余地は余り無いと思います。
ということで、日本は今後、原発を廃止して水力発電に移行すると言う選択肢を考えても良いと思いますが、いかが?