18日6:30
今朝のBBC(下記)によると二号炉は電源接続したとの事。 昨夜、現場作業員のTwitterで1号炉接続完了との情報もあった。順調に電源が回復しつつあるようだ。
http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-pacific-12779512
17 March 2011 Last updated at 20:17 GMT Engineers at Japan's stricken Fukushima nuclear power plant have successfully connected a power line to reactor 2, the UN's nuclear watchdog reports.
IAEAによると海水注入終了後、引き続き3号炉への接続を行うとの事 BBC.
The International Atomic Energy Agency (IAEA) said the cable had reached the site by 1730 local time (0830 GMT) on Thursday, and that engineers planned to reconnect power to the reactor once workers have finished spraying seawater over reactor 3.
17日8:00
今朝の朝刊で燃料発熱体の発熱量がストーブ4台分でそれが514体あるとの情報が北大・奈良林教授談としてあった。またプール容量が2000tとのアップデートがあったので計算をやり直して見た。
T = (プール深さー燃料棒長)x底面積x水蒸発熱量 / (燃料棒数 x 単位崩壊熱量 )
石油ストーブ4台分 2000Kcal/Hr x4 = 8000Kcal/Hr 燃料棒数:514 Total 4.1Gcal/Hr
水蒸発熱 2259(J/g) x 10E6 = 2.259GJ/t = 0.54 Gcal/t 底面積:133m2
T = (15-4)x133x0.54 / 4.1 = 192.7Hr = 8 days //
本日2時で7日経過なのでこれが確かなら後一日。ただストーブ熱量は800-2200Kcal/Hrで上記計算では2000を使ったが1000kcal/Hrなら倍の16日となる。北大の先生は上記に基き、一日あたり100tの水注入が必要だと言うし、阪大の先生はNHKで半分の50tと言っていた。(昨日の計算はこの50tベース) 安全係数を考えれば最悪、後一日と言ったところか。
ちょっと待てよ、100t/d なら T=(15-4)x133/100 = 14.6日だな。北大ストーブは1200Kcalと言う訳だ。あと一週間は余裕がありそうだ。
17日8:40
福島原発「前日からの顕著な悪化なし」、IAEA専門家
- 2011年03月18日 08:16 発信地:ウィーン/オーストリア
こんなのもあるらしい、
東京電力福島第1原発の事故を受け、三重県四日市市の建設会社が17日、所有するコンクリートポンプ車を原発への放水に利用してほしいと国に申し出た。同社によると、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故を封鎖する際に 活躍した重機と同型で、国や東電は使用可能か検討している。
18日9:43
3月18日(ブルームバーグ):原子力安全・保安院は18日午前6時現在、福島第一原子力発電所の使用済み燃料共用プールがほぼ満水であることを確認したと発表した。
18日14:00
自衛隊と東京消防庁の放水が始まった。 昨日のヘリと違い盛大に水をぶっ掛けている。50tonの放水らしい。これは効果が出そうですね。
18日15:40
電源復旧状況、本日中に1,2号機は復旧の見込み。
http://matome.naver.jp/odai/2130042663951761801
18日17:40
放水の効果について マスコミは放水前後の放射線量がわずかに下がったので効果があったとか、効果が無かったとか言ってますが、これは全くのナンセンスです。元々急いで放水しようと煽ったのはプールの水が蒸発して燃料が空気中にむき出しになり炉心溶融のような状態になっているとの憶測からでした。もしそうなら 1)水が空になったプールから何時までも湯気が上がり続けるのは何故か? 2)溶融でむき出しになった核燃料から発生した揮発性放射能量が急増していないのは何故か?の二点が矛盾しています。また、溶融が仮に起ったとして、そこに水をぶっかけると何が起るかというと、水蒸気爆発を起こして猛毒のプルトニウムを含んだ死の灰を巻き上げて一巻の終わりです。(スプーン一杯で2000万人死亡ですよ...)
保管燃料は既に数ヶ月の冷却期間を経ており、発熱量は炉心と違い石油ストーブ並みに落ちています。よって2000トンのプールの水を蒸発させるには数週間かかります。推定される事は燃料は放水前も水中にあり、放水後はその水かさが増えただけ、というものです。よって放水前後で放射線量に変化が無いのは当たり前です。私自身は自分で計算する前はNHKに騙されて、放水で灰を巻き上げて線量が急増することを恐れていましたが実際は変化なしでほっとしました。
なぜ、NHKの水野氏がプールが空になっていると勘違いしたかと言うと、4号炉の火災があったからだと思います。彼は火災は水素起因でその水素は水・ジルコニウム反応で発生したのできっと空焚きになっているに違いない、と思い込んだのでしょう。ところが水中に保管されている核燃料からの放射線で水素は遊離するのです。4号炉の火災はこの放射線による遊離水素が原因です。
考えて見れば1,2,3号機の水素爆発も同じ原因の可能性が高いですね。解説の学者先生方は空焚きになった炉心の水・ジルコニウム反応で発生した水素が圧力容器と格納容器のシールを破って建屋天井にたまり爆発した、と説明していましたが、いくら水素でもそんなに簡単に分厚い格納容器を通り抜けるはずはありません。そんなことが本当なら夜店で売っている風船の水素ボンベはしょっちゅう中身が抜けてしまいます。炉心で発生した水素は大量の水蒸気ベントと同時に煙突から排出されたはずです。よって、1,2,3号機も保管燃料の放射線遊離水素が爆発したと見るのが妥当かと思います。 ちなみに、正常時はプールで発生した水素は排気ファンで外部に放出され爆発の危険はありません。5,6号機が水素爆発を起こさなかったのは、唯一動いている6号機の非常用ディーゼル発電のおかげで排気ファンが動いていたのでしょう。
放水は今後も続ける方が良いとは思いますが、その目的は水かさを増して保険をかけて置くという意味ですのでお間違えのないよう。 また、放射線量が少しずつ減少しているのは、今まで盛大に放出していた炉心冷却目的の海水から発生した放射性蒸気が崩壊熱低下により減少したもので、放水の効果では無いと思います。