徒然なるまゝによしなしごとを書きつくる

旧タイトル めざせ、ブータン

福島原発事故 続報-5

2011年03月19日 | 福島原発

19日 6:30

やや気になるニュースがある。

 福島第一原発の放射線量、地上放水後に一時上昇

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110319-OYT1T00020.htm

13:50 3.5mSv、17:00 5.1mSv、20:00 3.6mSv と一旦上昇して元に戻っている。この程度の上昇は放水による3号炉建屋汚染物質の巻上げと考えてよいだろう。(燃料プルニウムによる汚染拡大とは考えたくない。)

一方、電源に関しては順調のようです。

http://www.asahi.com/national/update/0319/TKY201103180618.html

東京電力は19日未明、爆発事故などが続く福島第一原発に電力を供給する送電線の復旧作業について、予備電源変電設備までの受電が完了したと発表した。送電が再開すれば、原子炉を冷却するために必要なポンプなどを動かせる可能性がある。

19日7:40 プルトニウムの毒性について

プルトニウムはアルファ線(ヘリウム原子核)を放出し、これは空気中で数センチしか到達しない。だから飛散しても検出は困難、放射線量が低いからと言ってプルトニウム汚染が無いとは言えない。これを体内、特に肺に取り込むとα線が近傍肺組織のDNAを傷つけ下記のようなことになる。

http://www.ne.jp/asahi/hayashi/love/nuclear_plutonium.htm

成人の肺に沈殿したプルトニウムの粒子による肺ガンの生涯リスクはおおむね摂取量に比例する:

1マイクログラムのプルトニウム(0.07microCi)を摂取すると、ガンになるリスクが1%増加する(ガンが発生する通常の割合は20%)。
10マイクログラムの摂取は、ガンの障害リスク20%から30%に押し上げる。
100マイクログラム(7.1microCi)あるいはそれ以上摂取すると、数ヵ月後に肺の損傷が表面化し、最後に肺がんが発生(通常は数十年後)する。

注) 一円玉が1グラムだが、1マイクログラムはその100万分の1

19日9:30

IAEA(国際原子力機関)のホームページで福島原発事故のデータを公開している。

http://www.iaea.org/newscenter/news/tsunamiupdate01.html

原子炉破損状況 :http://www.slideshare.net/iaea/summary-of-reactor-unit-status-at-18-march-graham-andrew

原子炉詳細(水位、内圧):http://www.slideshare.net/iaea/technical-briefing-of-nuclear-safety-aspects-of-the-situation-in-japan-march-18

放射能被害状況:http://www.slideshare.net/iaea/technical-briefing-on-theradiological-situation-in-japan-renate-czarwinski-18th-march-2011

燃料保管プールに関する報告が無いのが残念だが、今のところ危機的状況には無いとの認識

19日10:15

放射線分解による水素発生過程に関する資料

http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=09-02-02-10

19日14:50

IAEA Update 4:30UTC(13:30JST)

特に深刻なアップデートは無いが下記の記事があった、

Unit 5 and 6

Workers have opened holes in the roofs of both buildings to prevent the possible accumulation of hydrogen, which is suspected of causing explosions at other units.

5,6号プールは水は満タンだが水素を抜くため天井を開放した。現場は遊離水素の件をちゃんとご存知のようですね。

また ヨウ素剤適用の推奨が20km退避住民に対して出ている。我々のような年寄りは飲む必要は無い。

 On 16 March, Japan's Nuclear Safety Commission recommended local authorities to instruct evacuees leaving the 20-kilometre area to ingest stable (not radioactive) iodine. The pills and syrup (for children) had been prepositioned at evacuation centers. The order recommended taking a single dose, with an amount dependent on age:

Baby 12.5 mg
1 mo.-3 yrs. 25mg
3-13 yrs. 38mg
13-40 yrs. 76mg
40+ yrs. Not necessary

19日19:10

先ほどの地震、震源は福島原発の極近だったが何とも無ければ良いが... 1,2号機の電源接続が完了したようだ。

東日本巨大地震で被災した東京電力福島第一原子力発電所で、冷却機能が喪失した1、2号機の配電盤兼変圧器に外部からの送電線を引き込んで接続する作業が完了した。20日朝から2号機内部の機器を点検し、その後、緊急炉心冷却装置(ECCS)などの系統につながる大容量のポンプを動かし、原子炉や使用済み核燃料貯蔵プールなどを効果的に冷やす冷却システムが稼働するかを確認する。同原発では、地震によって停電したほか、ECCSなどを作動させる非常用ディーゼル発電機も津波の影響などで破損した。(2011年3月19日18時29分  読売新聞)

 

 



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