主婦ゲーマーのゲーム日記

世間に隠したオタク心を爆発させています。時折まじめに読書など。

本日の読書

2013-04-10 14:42:14 | 読書
新井素子・上田早夕里・冲方丁・今野敏・堀晃・山田正紀・夢枕獏・吉川良太郎・山本弘・宮部みゆき・瀬名秀明・小林泰三『SF JACK』
多数の多彩な作家さんたちによるSF短編集。
私好みの作品が多く、久しぶりにSFを堪能した気分です。
冲方さんの「神星伝」は、続編があったら良いのになあ、と思えるお話でした。
宮部さんの「さよならの儀式」は感動系のお話か、と思わされて・・・で一気に涙が引っ込みました。
この2つが特に良かったかな。
今ひとつかなあ、と思ったのも2つ。
好みがあるので、これはあくまで私見と言うことを強調しておきます。
新井さんの「あの懐かしい蟬の声は」、堀さんの「宇宙縫合」。
学生の頃、新井さんが好きだったので、今でも一応チェックをするのですが、ここ3作ほど、合わないので、そろそろ私も卒業かなあ、と思わされました。ちなみに本作のタイトルは好きです。
堀さんは、単に私には堅すぎると思っただけです。
他の方のはダントツではないけれど、どこか気に入った部分がある作品でした。


恩田陸著『私と踊って』
ミステリ、SF、ホラーによる短編集。連作もいくつか。
連作2シリーズが好みだったかな。動物が喋ることができるようになったお話とフォントが他のと違うようになっているお話の。
あ、東京日記も好きだったかな。こちらは本の後ろから横書きになっています。
一番最後の作品は、表紙に仕掛けがあるようなんですが・・・図書館の本はしっかりシールしてあるから、読むことが出来なかったよ!!!
と、一冊の中に幾つか仕掛け、工夫が入っている作品集でしたが、この前読んだ『夜の底は柔らかな幻』ほどは夢中になれませんでした。


伊藤計劃+円城 塔著『屍者の帝国』
私自身では、このお話を説明できないので、引用。

フランケンシュタインの技術が全世界に拡散した19世紀末、英国政府機関の密命を受け、秘密諜報員ワトソンの冒険がいま始まる。

あれ?随分簡単にまとめちゃっているのね。
ジャンルとしては架空歴史物とでも言えばいいのかな。

プロローグ部分が亡くなっている伊藤計劃さんが、本編を円城塔さんが書かれています。
で、プロローグ部分で、これからどんなお話になっていくのだろうというワクワク感があるのですが。
本編がなあー。冗長とは言わないけれど、長い。
ワクワクして一気に読ませる、と言う要素が足りないので、長く感じる。
面白くないわけでもないのだけど・・・。

作者さんが亡くなって、その続きを書くのは難しいでしょうね。
グイン・サーガも最近、他の作家さんによる外伝が出ていますが、試しに1冊借りてみたけど、途中で止めてしまったもの。
(私の根気が足りないだけか)


三崎亜記著『玉磨き』
いつも現実とはちょっと違う世界を描かれている三崎さんですが、今回は世界と言うよりは人を描かれています。
ルポライターがそれらの人々を追うと言う形で、描かれた連作短編集。
ここ最近、作風が変わってきているので、これからどんな作品を見せてくるのか、気になる作家さんです。
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2 コメント

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あ~、まったく本を読んでないです(凹) (すず)
2013-04-16 09:15:54
 おはようございます♪

>「SF JACK」
 長男が買ったんですけど、読むひまなくて未読です~(涙)家の本棚の本を、ほぼ長男の処に送ってしまい、いまの住まいには一冊も私の本がありません。早くアパートの片付けを終わらして、心の余裕を作って、図書館に行きたいです。

>「グインサーガ 外伝」
 発表前は愉しみにしていたんですが、やはり原作に思い入れが強すぎるんでしょうか、なんかこう違う!という気持ちがあって、結局、読み続けられませんでした。

ところで、今年の本屋大賞受賞作は読まれましたか?私、百田さんの作品は、「永遠の0」が読めなくて、それ以来未読なんです。昨年の大賞受賞作「謎解きは~」から、いっきに硬派な作品に切り替わって、びっくりな結果でした。
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お疲れ様です (ペンタ)
2013-04-18 20:18:15
こんばんは。
お引っ越しお疲れ様です。
そして、引っ越し早々の地震で・・・。大したことがなくてなによりです。
落ち着くにはしばらくかかることと思いますが、慣れた頃には自宅に戻らないといけなくなりそうですね。

「SF JACK」は色々なタイプの話を堪能できてお得な一冊でしたよ。お時間が出来たら是非。

>グインサーガ外伝
そうなんですよ、何かがちょっと違うのですよね。
多分、お気に入りの作家さんが書かない限りもう読まないと思います。

今年の本屋大賞の作品は、読んでません。
百田さんは、一冊たりとも読んだことがないのに、何故か私の中でバリアが出来ている作家さんのお一人です。
今年はある1冊を読んでみようと思っていたのですが、行く度に、「今回は○○があるから、いいや」と、未だに借りていません。
「謎解きは~」は、期待値が高すぎてアレでしたね。
本屋大賞は本の内容と言うよりは、売りたい本ということなのでしょうか。

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