パーフェクトチャイルド

昨日の日経新聞の朝刊・夕刊で立て続けに少子化社会にからめて「子供の過剰教育」に関する記事が載っていた。いや、別に過剰かどうかを断じていたわけではないけれど、月謝がトータル50万てのは過剰以外の何者でもなかろう。子供に礼儀作法・スポーツ・学問の全てを詰め込んだパーフェクトチャイルドを求める、そんな風潮が依然としてあるのだという。
いい学校を出ればいい会社に就職できる・・・ そんな幻想を未だに抱いている親が多いというのは、結局、親の世代の感覚が会社に居る時と家に居るときで違うということなのだろうか。

いい会社だろうが小さい会社だろうが、崩壊する時は崩壊するというのが明らかになり、企業が求めているのはやる気と考える力を持った人間になってきている。しかし、やる気がいくらあっても、上がつかえていて、強い上昇志向の人は新しい職場を求めて旅立っていく(もっとも、そのまま上昇気流に乗れない人も居るのだろうが)。 いわば、トンビのような生き方をするのであれば、大学受験をターゲットにしなくとも、己の才覚で転職していけるので、習い事をさせるよりは何でもいいから趣味とか一芸を持たせた方がいい。

そう思ってしまうのは、転職者の多いIT業の片隅に巣食っているからかねえ。