「 天才野武士 」 オグリキャップ
東海公営で十二戦十勝 二着二回と
鳴り物入りで中央へ
初戦のペガサスは不安でいっぱいも
直線グーンと伸びて
ラガーブラックを抜き去った
お世辞にも決して綺麗と言えない馬体は
まるでドブネズミみたいに汚れて見えた
荒削りながら闘志あふれる走りから
宮本武蔵を思わせる
ニュジーランドトロフィーで
鞭を持ち替えただけの反応は
天才的なものがある
それでいてクラシック未登録は
なんとも惜しい存在も
これがなかなか絵になって
天才野武士を作り出す
オグリキャップ
父 ダンシングキャップ
母 ホワイトナルビー