「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、文化財および近代土木遺産をめぐる。

うちなー料理 「 ドゥルワカシーと 咲元 」

2015-03-22 04:51:41 | 沖縄



マッシュポテトのような 「 ドゥルワカシー 」と琉球泡盛 「 咲元 」





「 ドゥルワカシー 」 とは、沖縄名産の 「 田芋 ( ターウム ) 」 を使用した料理です。
変わった名前のこの料理は 「 泥沸かし 」 という意味です。
田芋を煮ると、まるで泥を煮ているかのように見えることから、
このような名前が付いたそうです。
こんな名前ですが、食べてみると、とっても美味しいのです。
さまざまな素材から出汁が出て、泡盛との相性もとても良い一品です。

沖縄の田芋は、内地の里芋のようなものだと思ってもらえればいいだろう。
そんな田芋の特徴として、小芋が親芋の周辺にたくさん付くので、
“子孫繁栄”を象徴するおめでたい食材として、
祝い事にドゥルワカシーが出されます。


作り方は、田芋と水にさらしてアクを取った芋茎を、
豚肉や椎茸などの具材と炒め合わせて、
だしを加えてねばりが出てくるまで煮て、田芋をつぶしながら練ります。

家庭によって違ってくるのは、使用する油とだし、そして味付けです。
炒めるときは、サラダ油やラードを使用し、
だしはかつおだしや豚の煮汁を使い、味付けはしょうゆや塩など、
それぞれの家庭によって味が違ってきます。
また、田芋の代わりに、里芋でも作ることができます。

さらに 「 ドゥル天 」 という、油でドゥルワカシーを揚げたものは、
おやつやおつまみにおすすめです


沖縄県宜野湾市 「 大山御嶽 ( おおやまうたき ) 」

2015-03-22 04:50:41 | 沖縄の王墓、按司墓、拝所







宜野湾市にある大山御嶽は、
大山貝塚からさらに坂を上りがり、普天間基地のフェンス沿いの小路を行くと、
そこは伊波ヌ御願小と呼ばれ、伊波門中の発祥地である。
左側に1761年建立の石碑がある。

「 昔、ウスクガー(南風原町宮城)に天女が降りて子孫が繁栄し、
宮城ノロも始まった。姓が分かれていき、
伊波子という者が200年ほど前に当地に来て地形を見分けた。
平野に丘が続いて清水がある。
近くに海があり、豊かな土地である。
喜んでこの村に家を構え、大山と号して御嶽を建立し、
美松を植えて崇拝した。

子孫も繁栄し、特に謝名真徳は強力な武勇で諸人に貴ばれ親しまれた。
毎年3月3日には兼久で馬遊びをしたので、
願立ての際はそこから堀切川の先祖墓に向かって拝礼する由、言い伝えられている 」 とある。

石碑の裏には、桃原親雲上、宮城掟親雲上、宮城にやなどが記名されている。
伊波門中はウチマーや旧暦9月9日に大山御嶽を拝んでいる。


※ 9月9日 クングヮチクニチは、菊酒・重陽 ( ちょうよう ) とも言い、
  菊花を酒杯に入れて飲み、健康長寿を祝う。