こんにちは。
今日は、原子爆弾が広島に投下された日です。
わたしは高校教員だったとき、生徒引率のため2,3度広島へ行きました。
被爆したおじいさん、おばあさんから生徒たちは話をきいたり、
広島で平和活動している高校生と交流したり、
復興のために広島東洋カープが果たした役割などをきいたりしました。
とにかく内容もりだくさんのプログラムで、大勢のかたにお会いします(旅行会社がつくったものではありません)。
以下は、原爆投下の数日後に広島に入った女性との会話です。
「先生、被爆直後の写真をみたことがありますか?」
「はい、あります」
「皮膚がたれさがったりして、ひどかったでしょう」
「はい、大勢の死体もありました」
「でも、写真でもつたわらないものがありますよ」
「それはなんですか・・・」
「それは『におい』です。夏だったから、においがひどかった・・・。写真ではつたわらない、そういうことも生徒に教えてくださいね」
こんな感じの会話でした(ちょっとかたくなりましたが)。
においだけじゃなくて、もっといえば、うめき声や悲鳴も聞こえたのではないかと思います。
写真はそのシーンをきりとって、情報を後世に残してくれます。
しかし、想像力をはたらかさなければ、切り取った1シーンになってしまい、多くのことが捨てられます。
ちょっとみだだけでわかったつもりになってはいけないなと思いました。
あのときお世話になったおじいちゃん、おばあちゃんはまだお元気でしょうか・・・。
今日も来てくださってありがとうございました。