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読んだ本から抜粋『それでも人生にイエスと言う』(その1)

2012-08-30 09:58:57 | 日記


 こんにちは。

 最近読んだ本から、気になった文章を抜粋します。

 フランクルは『夜と霧』が最も有名といえますが、今回はこの本です。

 V・E・フランクル『それでも人生にイエスと言う』
 (山田邦男・松田美佳訳;春秋社;218頁;1993年初版、2011年第54刷)


【V・E・フランクル】(著者紹介より)
1905年ウィーン生まれ。フロイト、アドラーの影響を受け、精神科医となる。
第二次大戦下、ナチスによって強制収容所に送られ、妻をはじめ家族の多くを失う。
その後精神療法医として独自の「ロゴセラピー」を展開、ウィーン・ポリテクニック神経科部長、ウィーン大学教授などを歴任。1977年没。

【目次】
1 生きる意味と価値
2 病いを超えて
3 人生にイエスと言う

ーーーーーー
【1 生きる意味と価値】
(p.25)しあわせは目標ではなく、結果にすぎない。
(p.29)私たちは、人生が出した問いに答えることによって、その瞬間の意味を実現することができます。たんにどのときどきに応じてちがったものになるだけではありません。その人に応じてもまたちがったものになるのです。人生が出す問いは、瞬間瞬間、その人その人によって、まったくちがいます。
(p.57-58)生きる意味とは、問われていること、答えることー自分自身の人生に責任をもつことである。
ですから、生はいまや、与えられたものではなく、課せられたものであるように思われます。生きることはいつまでも課せられた仕事なのです。このことだけからも、生きることは、困難になればなるほど、意味あるものになる可能性があるということが明らかです。たとえば、課題を求める登山家は、そればかりか、困難を自分で造りだすのです。絶壁にまだ困難な、もっと困難な「変形」が見いだされるとき、登山家はどれほどうれしく思うでしょうか。
(p.58)ヘッベルの言葉でもっとも適切に表現できるかもしれません。彼はいいます。「人生はそれ自体がなにかであるのではなく、人生はなにかをする機会である!」

 これで3分の1です。

 今日もきてくださってありがとうございました。