今度の部屋

授業でできなかったことや出版物についてフォローします(できるだけ^^)

この前の研究会ではなしたこと(一部)

2012-06-26 08:15:41 | 日記


 こんにちは。 

 とうとう写すもの(きれいな花/景色)がなくなり、ねこの写真だけになってしまいました。

 しかも移動がないので、駅弁も買えません。

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 先日中学校の研究会で話した内容を箇条書きで残します。

 テーマは、「世界の諸地域の単元をどうすすめていくか」です(中学校社会科の地理的分野)。

・たしかに網羅的にすすめていたら終わらない/どの程度こまかくやるのか?
・しかし、地誌重視だからといって、何でもかんでもと思わない方がいい。
・この話をする上で、学習指導要領の変遷を簡単に確認しておかなければならない。

(1)おおよその歴史的変遷…「振り子」の中で…
第1期(1947/51)「児童中心主義/経験主義/課題解決学習」
第2期(1955/58/69)「学力の向上/系統性の重視」
第3期(1977/89/98)「ゆとりと精選」
第4期(2008)「ゆとり修正」

(2)第2期から第3期へ
①(第2期)固定化した地誌を教える(戦前からの伝統)=変化する世界についていけない(知識が古くなる)
  →(第3期)見方考え方の重視(地域調査)
②(第2期)知識偏重/丸暗記(受験つめこみ)
  →(第3期)課題をみつけ情報収集し分類し整理していく(みずから課題をみつけ解決する)

  →結果、いくつかの地域をとりあげ調べて発表するというようなことが行われた。その際の指針として「地理的な見方考え方」が特に重視された。
   (特に中学校の変化が大きかった)/ はやいはなしが、知識よりも方法だった。

(3)第3期の問題点(みなさんは充分おきづきでしょうが)
①方法と内容の乖離(体系化《知識の体系化》できないことへの苦悩)
②見方考えかたの経験がない(網羅的地誌学習で勉強してきた教員)
③地域調査の負担(時間数はすでに減少)
(④「総合的な学習」(時間数/内容)そのものの負担もあったのではないか?)

→この問題点をのりこえるために

(4)第4期(今回)の特徴
①方法は残したい(地理的な見方考え方をみにつけてほしい)
  →身近な地域は残し、世界では課題をみつけて調べる学習/日本ではテーマ性をもたせる(羅列的にならないようにしたい)
②内容は増やしたい
  →教養として身につけてほしい知識もある
  →「ハイブリッド」的なものといえる(「内容も方法も」/バランス)

・このことを確認しておかないと、世界の諸地域の取り扱いについて「ぜんぶやらなきゃ、でも時間がない、どうしよう」ということになるのではないか?
・作る側だって悩んでいるんじゃないか?→だから現場の先生が悩むのはあたりまえくらいの気持ちでいたほうがいいんだとおもいます。

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 という感じです。
 ここまでが前半でした。後半はまた機会があったら!

 今日もきてくださってありがとうございました。