NHK「プロフェッショナル」

2008-01-16 23:17:20 | 演劇
NHK「プロフェッショナル」坂東玉三郎さんの回を見ました。
歌舞伎の家庭の生まれではなく,芸養子となり50年。
幼い頃に小児麻痺になり右足が少し短いため,フェルトを入れているのだとか。
虚弱体質にいいかと始めた日本舞踊が歌舞伎へ入る一歩になったそうです。
女形としては背が高いので(173cm)いつも腰をかがめていなければならず,かなり体に負担となってきた役者人生。
孤高の人というイメージはこういうところからもくるのでしょう。
さらに年齢的なこともあり,健康管理にはかなり気を使っていらっしゃいます。
公演中は舞台が終わっても寄り道はせず,友人などと電話などで話す(声を使う)こともしない。
役者としていつか踊れなくなる日が来るでしょうが,将来のことよりも「明日のことだけ考える」とおっしゃっていたのが印象的。
明日のこと,の積み重ねが将来に繋がりますもんね。
一見ストイックなように見えますが,一般人でも同じだと思います。
日々コツコツと努力する人が将来の貯金(お金じゃないですよ~)を積み上げてゆけるのでしょう。
あと「無意識の美」というのもおっしゃっていた。
玉三郎さんはスキューバダイビングをされるそうですが,自然は人に見せるわけではないのに美しいと。
これはこうだ,と考えて作るものではないのでしょうね。
食べるものにもかなり気を使っていらっしゃることを本で読んだことがありますが,口に入れるもの,触れるもので人の性格も作られる部分がありますから,そういうものも影響しているのでしょう。
美輪明宏さんも病気になってしばらく休んでいらっしゃった時期がありましたが,今は(病気が原因かわかりませんが)魚は食べるベジタリアンだという噂ですが本当でしょうか?
TVでも「日本人はもともと菜食だったのよ」とおっしゃっていたそうです。
今まで病気になったことがなく何も気にしない生活をしている人よりも,どこかしら具合の悪い人が毎日健康に気をつけた努力をしていれば,結果的にマイナスがプラスになり健康に差が出るんじゃないかなぁ。
玉三郎さんはご本人が思うよりも続けられるんじゃないかなぁと思います。
観客も玉三郎さんを見習っていかないと,その素晴らしさが半分もわからない?なんてことにもなりそうな(笑)
この番組の後にBS?での団十郎さんの番組の予告がありましたが,半病人の顔という感じがして・・・その差に驚いてしまいました。

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2 コメント

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あのストイックさに感銘! (ぴかちゅう)
2008-01-20 02:15:24
paruさんにこの番組の情報をいただいて感謝です。見逃さないで本当によかった。
玉三郎丈の舞台をしっかり観るようになってからまだまだ数年といった私なので、今回初めて知ったことも多かったです。貴重な番組でした。ビデオに録画したので噛みしめながら見直してしまいました。
病弱な身体なのに舞台に対する思いがあんなに強いから、ストイックなまでに自分を管理して「明日の舞台のことだけを考える」姿勢になられたんですね。あの奇跡のような美しさは、そういうストイックな姿勢からしか生まれないのだと納得できてしまいました。
>日々コツコツと努力する人が将来の貯金(お金じゃないですよ~)を積み上げてゆけるのでしょう......その辺が私に欠けているんですね。玉さまの「踊りが好き」にあたるものを見つけなくてはと思ってます。
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玉三郎さん (paru)
2008-01-21 15:14:38
NHKだからか,よくある公演の宣伝っぽい番組でなくてよかったです(笑)
玉三郎さんはもう病弱ではないですよね。
あれだけ重労働なことを毎日しているんですから。
他の方よりも役者人生は長いのでは~と思っています。>ぴかちゅうさん
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