市販のフードについては、危険性がうたわれていることをご存知の方も多いでしょう。
調べてみました。
○肉類
値段から考えれば当然だと思いますが、店頭で普通に売られている安いフードに肉そのものほとんど入っていません。
人間の食用にならない部分(皮・内臓・骨・頭・足・胎児など)が主だと言われています。
これを副産物と呼びますが、ペットフードの表示には義務がありませんからきっちりとは書かれていません。
(ペットフードメーカーに食品関係の会社が多いのはそのせいなのでしょうか?)
アメリカではレンダリング工場で食肉処理場からきた原料、レストランやスーパーマーケットが出したゴミ、死んだ家畜、路上轢死動物、安楽死させられたペットが巨大な容器に投げ込まれます。
それを機械で砕き、脂肪や獣脂が上に浮いてくるのでこれらを取り出します。
これがペットフードに含まれる動物性脂肪と呼ばれるものになります。
残った原料は、加圧して水分を搾り出し、これが肉骨粉としてフードの材料にされます。
人間の食用に適さない基準のものが含まれているでしょうし、動物性脂肪が含まれている場合、保存料を入れないと酸化しますから更に添加物が投入される原因になります。
○添加物
ペットフードには人間のように添加物に対する規制がありません。
【BHA】
ブチルヒドロキシアソール。発ガン物質です。動物性脂肪の酸化防止剤として使用。人間用には使用禁止。
【BHT】
ジブチルヒドロエキシトルエン。酸化防止剤。
発ガン性物質で脂肪組織に蓄積し、遺伝毒性もあります。
人間には使用基準量があります。
【エトキシキン】
これは人間の食品であれば、添加物として使用されることはありえません。
農薬としての使用も禁止。
ベトナム戦争でアメリカが枯葉剤の成分として使用した、ダイオキシン系の化学兵器です。
この他にも、亜硝酸ナトリウム・硝酸カリウムなどの発色剤や着色料、合成トコフェロールなどの保存料が使用されていて、それらは相乗毒性で発ガン性物質になります。
やたら食いつきのよいフードもありますが、着香料(いわゆるフレーバーと呼ばれている人工香料)が使用されていることが多いです。
人間でも人工香料や人工着色料を摂取し続けると情緒障害が起こるといわれています。
原材料や添加物については詳しい表示義務もありません。
(社)北海道消費者協会では、 ドッグフードの酸化防止剤の使用状況や表示についてテストしたそうです。
市販の缶詰10銘柄、 ジャーキータイプ3銘柄、 粒タイプ9銘柄の合計22銘柄をテスト。 うち14銘柄は米国、 オーストラリアなどからの輸入品。
BHAは3銘柄から8・7~63・3ppm、
BHTも3銘柄から4・4~71・6ppm検出。
そのうち2銘柄は2つを併用しており、 合計値は134・9ppm、 71・3ppm。
食品衛生法の食品添加物の基準を参考にすると、 油脂・バター・煮干しなどに設けられているBHAとBHTの使用量は合計値で200ppm以下。
エトキシキンのテストの結果、 11銘柄から0・1~17・9ppm (平均3・0ppm) 検出。
8銘柄は1・0ppm以下で微量。
エトキシキンは、 海外では農薬 (殺菌剤) として使われていますが、 日本では農薬の登録がされていないため、 製造・販売・使用できません。
しかし、 リンゴとナシについては食品衛生法で3・0ppmの残留農薬基準を設定しています。
今回のテストでは、 2銘柄がナシとリンゴの残留農薬基準を上回っていました。
エトキシキンは、 BHA、 BHTとともに飼料用の抗酸化剤に指定されています。
基準値は3つの合計値は150ppm。
合計値135・0ppmはそれに近い検出量だったそうです。
○ナチュラルフード神話
このような疑惑が多い中でナチュラルフードを選ぶ人も多いでしょう。
しかし「並行輸入品」として安く輸入したものは疑問です。
並行輸入では少量を輸入するために混載の船便を使い、日本へは南のルートを通ってやってきます。
コンテナの中は非常に暑くなって湿度も高く、しかも時間がかかります。
このような状態では品質の安全性は保たれません。
なので保存料をたっぷり入れることになります。
アメリカ産などは24時間フル稼働で工場を動かしているところが多く、他のフード原料が混ざることもたまにあるそうです。
原材料を他のメーカーから仕入れる段階で添加物が入っていれば、発売メーカーもわからないでしょうし。
○AAFCOはあまり関係ない?
AAFCOとは、アメリカ飼料検査官協会(The Association of American Feed Control Officials1)の略です。
アメリカ飼料検査官協会は、アメリカ合衆国政府の公式機関で、法的に基準をパスしている事を意味します。
AAFCO基準をうたった商品もありますが、これはAAFCOが自ら審査したものではありませんし、合格・不合格を与える機関でもありません。
ややこしいことに、AAFCOの試験に合格した商品もあります。
これはきちんとした検査だそうです。
しかし、AAFCOの役員に合格したメーカーの社長が入っていたりすることもあるので、身内で検査ってどうなの?と疑問に思うところもあります。
○やっぱり偽装?
サイ○○○などに副産物やBHAが入っているくらいですから、もっと安いメーカーは言うまでもないでしょう。
原価は商品の1割程度だと言いますし、輸入品は現地と比べて日本価格は倍ってのもザラです。
ナチュラルフードでもソリ○○やニュー○○なんかもよくないものが入っているという噂も聞きましたし・・・
○ビタミン?
ビタミンCなど一見栄養分のようにも見えますが、酸化防止剤の役目です。
人間の食品でもよく見かけますね。
ビタミンにも合成と天然の原材料がありますので注意が必要です。
(と言っても表示ではわからないのですけど^^;)
ドッグフードデータベース
↑いろいろなドッグフードに対する飼い主さん達によるデータ
犬用しかこういうサイトが見つからなかったので^^;