放射線理解の問題点3

2012-11-30 10:01:06 | 放射能
放射線理解の問題点の最後です。
これは報道機関の問題もあるのですが、嘘ではないけれど危険を煽るような書き方もありますね。
例えば「◯◯と言われている」という書き方のトリック。
これは主語がありませんから誰がいつどのようなデータを元にして検証されたものか全くわかりません。
裏付けされるものがなければ事実の確認ができませんから参考になりません。
このようなものでも信じてしまうのは震災後の対応のまずさがあるのでしょう。
復興、復旧もやる気あるのかよ、って感じだし。
今だにスピーディが公表されなかったのは電力会社と国の隠蔽だ、という話を信じている人もいるくらいですからね。
放射能危険だと思ってずっと細かくデータやプレスリリースなど追っている人達と話すと、やっぱり隠蔽よりも対応のまずさ、遅れというのが1番大きいよねぇ~という話になります。
様々な報道も全国記事になる頃には発表されてから数カ月経っている事も珍しくなく、福島県民の方からしたら「いつの話だよ?」ってものも多いです。
遅れて発表されると「知らなかった、隠蔽だ!」という印象を持ってしまうのでしょう。
不信感が「実はもっと危険なんじゃないか?」という意識を増大させていると思います。
とにかく物的証拠がないうちは想像の範囲でしかないので迂闊に広めるのは問題ですね。
このような報道ですから福島と他県、東日本と西日本では情報格差がものすごいのを実感しています。
ネットも1年半前の知識、デマで溢れていますからねぇ。
だいたい素人が「知らなかった!」と思うような事は技術者、専門家さん達が解説済みの事がほとんどです。
民間でもたくさんのプロの方がそれぞれの分野でいらっしゃいますもんね。
調べるのもおかしなものに騙されない事が大切です。
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放射線理解の問題点2

2012-11-29 10:15:07 | 放射能
放射線の理解について日本人は特にあると思うのですが、「放射能怖い」の意識が強いのではないでしょうか。
年配の方だと原爆やチェルノブイリ事故のイメージが強く、やたら怖いものというのが前提にある方々も多いような。
若い方でも修学旅行で原爆資料館で見たトラウマでとにかく怖いという意識からなかなか抜け出せなかったという話も聞いた事があります。
平和教育は大切ですが、怖いという意識だけ植え付けて中味まできちんと学習しないのは良くないですね。
放射線は少しでも怖いものだというイメージが前提にあって、ネットでチェルノブイリや核実験の動画でも見たらよくわからないけど危険なんだー、という意識が作られてしまいます。
そのせいか0ベクレルの食材を探しているような人もいて驚くのですが…震災前から0ベクレルの食材はありませんよー。
原爆やチェルノブイリと比較するにしても、まずその時の数値はいくらだったのか?震災前と現在の比較など科学的に検証しないとさっぱりわかりませんからね。
被害についても言われている事は玉石混淆。ネットで見ても、他人の話を聞いても嘘と真実を見分ける事ができないと騙されてしまいます。
その為に科学の知識を身につけようということです。
科学の目線で見るということは思想や感情に左右されず、事実だけを見る手段ができるということでもあります。
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放射線理解の問題点 1

2012-11-22 12:43:52 | 放射能
なかなかリニューアルする時間がないのですが随時公開ということでぼちぼち書いていきたいと思います。

放射線知識は随分調べてきました。
福島県民じゃないので地元の事は地元に現在住んでいる人に聞くしかなく、情報量も違いますのでそこまでは及びませんが。
しかし、関東に住んでいる普通の主婦の中ではかなり調べた方だと思います。人生の中でこんなに「腐るほど調べたわ~」ってことはないもの^^;
しかし、どうも他人と話していると私には周知の事実でも他の人は全く知らないことが大半(特に被災地以外)という印象を持つようになりました。
私も今年からTwitterを始めて専門知識のある方々(放射線技師や研究者、放射線医、物理の教授など民間でプロの方は山のようにいらっしゃいますもんね)の話を細かく聞いて始めて分かったことが山のようにありましたから^^;
放射能怖いと心配している人でも詳しい事、科学的な話になるとよくわからないという人が多いのではないでしょうか?
同じように心配するのでも理解してる人とそうでない人では違いますからね。
問題の一つは放射線の知識について科学的に勉強する機会がなかったという事だと思います。
情報やデータはあるのに学ぶ場が圧倒的に少ない。
放射線については原発の有無に関わらず習うべきだったはずですが、ほとんど学校で教わってきませんでしたよね。
あと知識だけでなく、科学的な物の捉え方を学んでこなかった弊害も大きいでしょう。
資料も問題があって、例えば普通の主婦が勉強しようと思って書店に行ったとします。
「放射能怖い」の人の本はたくさん並んでいますが、じゃあどのくらい危険なんだろう?と具体的な検証やデータ、簡単に比較検証できる本はなかなか見つかりませんよね。
震災後の本でも教科書的なものがない。
これでは漠然とした不安が頭の中でぐるぐる回る人が多くなっても不思議ではないでしょう。
不安に思っている方はどのような理解をしていてどのような心理ですか?
ネットで調べても玉石混交、デマと真実が入り乱れています。ネットの世界ではよく言われている事が本当は事実でなかったり、ホントややこしい。
ゆるゆると超基礎から書いていかないとちんぷんかんぷんな人も多いだろうから、そこからスタートしようかなと。
大半は調べる時間もないから毎日そこまで考えていられないという方でしょうしね。
コメント (4)
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