おうちパン屋

八ヶ岳の麓で、田舎暮らし16年目。ママパン屋しています。

9.11に思うこと

2012-09-12 11:55:17 | 3.11から
昨日は9.11。
震災から1年半。
アメリカの同時多発テロから11年の日でした。


東北では今なお30万人を超える人たちが避難生活を余儀なくされ、がれきの処分も20%で停滞。
まだまだ日常生活を取り戻せている人は少ない。

妊娠が分かって思ったことは、
被災地をこの目で見ておくことができて良かったということ。
あの時、行動して良かった。
あの時の自分に素直に感謝しています。

がれきの山はどんな存在なのか、
荒涼とした人間の営みのない土地はどういうものなのか、
破れた土嚢に守られた堤防の恐怖。すぐそばにある原発。
なにも変わっていない。恐怖と不安は今もそこにある。

でもその映像とともにいつも思い出すのは、笑顔で懸命に生きていた現地の人たち。
がれきの隙間から生えた草花の鮮やかな色。
広すぎる空。



忘れないでいたい。


9月9日。4月3日のひろば主催の「脱原発パレード」がありました。
100名ほどの参加者だったとか。
私は行けなかったけれど、パパはこれから生まれる生命の重さも背負って歩いてくれました。

先日、朝日新聞に連載されている『プロメテウスの罠』という記事をまとめた本を読みました。
原発事故の一部始終を実名を挙げて、事実に忠実に描かれています。
物語形式だけどリアルに書かれてあって、とにかく読みやすかったです。

「原発事故は人災」
はっきり分かりました。
怖くなった。同じことは必ず起こる。
過去の事故でも繰り返されてきた構図なのですよね。

保身に回る奴ら(もはや「人」とは言えないヨ)、
慌てて放棄し逃げ出そうとする奴ら、
他の部署の仕事だからと他人任せな奴らがいたり・・・
SPEEDIが活用されなかった背景のお粗末な人間模様。。。
人間だからね、その時になるとどんな本性が出るか分からないですよね。
でも、そんな危うい所に委ねられているのが原発なのだと改めて知りました。

だからこそ、必ず同じような事態は起こり得るし、
起こった場合に人間が制御できずに暴走する核☢。
そんなものは要らない。
まさに原発依存の道筋は「プロメテウスの罠」だった。

9月9日。パレードの日。
福島在住の武藤類子さんを始めとする「福島原発告訴団」の甲信越事務局発足の記者会見が同会場で行われました。

人災だと認識した今、福島の人々を守るのは刑事裁判しかないだろうと感じています。
























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2 コメント

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何も終わってない (ボヤッキー)
2012-09-12 12:33:34
最近、余震は落ち着いて、体に直に感じる不安が減ったように感じても、被災者の方々の生活や原発のことを考えれば、まだまだ何も終わってない。

放射能の問題は、これから何十年、何百年、いや、何千何万年かけなければ解決できない問題、もう起きてほしくない。
起こしてほしくない。
人の手で防げることがあるなら、一刻も早く防ぎたい。
原発をなくしたい、と思います。

私には何ができるのかな…といつも考えます。
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何ができるか・・・ (カエ)
2012-09-13 13:03:08
うん。私もそう思います。
そして何ができるだろう・・・と考えています。
大事なのはそうやって考え続けることなんだと思うよ

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