おうちパン屋

八ヶ岳の麓で、田舎暮らし16年目。ママパン屋しています。

ありがとう

2014-03-05 10:09:48 | My Family
朝起きたら雪。
すでに20センチ以上積もっています。
のんち、またしばらく出られないねぇ。


昨日は、大雪で延期になった授業参観がありました。
6年生最後の参観で、授業ではなく、感謝会でした。

一人ひとり、親に宛てた手紙を読んでくれました。
普段、あまり面と向かって言えない「ありがとう」の気持ちに溢れていました。

長男からはなんにも話が無くて(いつもそうなんだけど(ーー;))
どんな手紙なのかも知らなかった。

彼が前に立ち、読み始めたのは
『ぼくを応援してくれた母へ』だった。
私に手紙なんて初めてだよね。びっくりした。


『受験勉強をしているとき、まだ0歳の妹がいるのにぼくが集中できるようにしてくれました。
試験に落ちて落ち込んでいた時も「勉強した分だけ力がつくから、大丈夫だよ」とはげましてもらい、
気持ちが楽になりました。』

『マジックをやりたいと言った時は、マジックの本やトランプが売っているお店に連れて行ってくれました。
おかげでみんなを楽しませることができるようになりました。』

『ぼくの夢に耳をかたむけて、それを応援してくれました。
おかげで今の自分がいるのだと思います。本当にありがとうございました。』


がむしゃらに過ぎた一年を思い、涙が止まらなかった。


勉強中でもなんでも、家族の最優先は、一番弱いのんちのこと。
長男は決してイラつかず、いつでものんちを抱き上げてくれた。
その優しさに甘えて、私は何をしてやれただろうと自分を責めていた。

中高一貫校への受験。初めて自分で選んだ道。
夢への一歩をそこで踏み出したいと思ったんだよね。

長男の夢は 科学技術者。
福島の原発事故をきっかけに、強い放射能の中でも働けるロボットの基盤を開発したいと。
新しい元素の発見をしたい。みんなを助けられる人になりたい。。

科学を語れる友と、科学を学べる恵まれた環境へ。
その願いは今は叶わなかったけれど、彼はもうまっすぐ先を見つめています。

親が励ます以上に、彼の支えになったのは友たちの存在だと思いました。
「地元中学に一緒に行こう。高校はここがいいよ。きっとお前に合う!」

ありがとう。6年間の友達、慣れ親しんだ地域・・・
身近にあって大切なものの存在を、今は噛み締めています。


もらった手紙の表紙には、小さな文字で
 感謝することは、花びらの数ほどあります と。

散りばめられた花びら一枚一枚に書かれた言葉。

『生んでくれてありがとう』
『のんちゃんのせわありがとう』
『これからもがんばります』
『お母さんもがんばってください』・・・

ありがとう。お母さんも頑張る。
でも、頑張る長男に伝えたいこと。
頑張り過ぎないでね。大丈夫だよ。

最後に合唱してくれた「いのちの歌
6年生33人、みんなみんな大きくなったね。
もうすぐ卒業。心からおめでとう。