大津日記 since 2004

雨ニモ負ケズ風ニモ負ケズ…
GSA大津克哉が送る愛と感動の現場日記

第84回 天皇杯準々決勝 長崎大会へ (環境に配慮した大会運営)

2004-12-21 | GSA (スポーツと環境)
今回は長崎に出張です!12月19日(日)、長崎県諫早市にある県立総合運動公園陸上競技場で第84回天皇杯準々決勝が開催されました。対戦カードは、東京ヴェルディ1969vsザスパ草津。

(ちなみに、東京ヴェルディ1969はGSAパートナーとして「エコフラッグ・ムーブメント」に参加しており、ホームゲームでは、スポーツと環境のシンボル「エコフラッグ」が掲げられています。)

結果は、3-0で東京ヴェルディ1969の勝利でした!

ザスパは、横浜マリノスを下してのベスト8進出で勢いがあるかと思われましたが、前回の試合で主力選手が退場になり今回の試合に出れなかったり、準備不足もあったのではというコメントも聞かれました。

今回の天皇杯長崎大会では、長崎県サッカー協会協力のもと「エコフラッグ・ムーブメント」が展開されました。九州ではすでに、「エコフラッグ・ムーブメント」が展開されており、エコの波は確実に広がりを見せています。特に、JAPANビーチサッカーネットワーク主催によるビーチサッカー大会で、大会エントリー用紙にチームにおける地球環境へのコメントを書くことが必須項目となっていたり、マイカーの相乗り、大会関係者・参加者全員でのビーチクリーンアップ、会場内のゴミ削減に向けた大会運営がされているのです。

今大会では、バックスタンド・メインスタンド側の壁面センターと各コーナーキックエリア付近にエコフラッグが掲揚されていました。場内放送でも「長崎大会会場では、地球環境啓蒙活動に協力する為、エコフラッグムーブメントを推進します」と宣言され、そして、エコフラッグ・ムーブメントの説明がなされ、来場者に向けて、「持ってきたものはなるべく持ち帰ろう」、「会場でのゴミの分別協力」、「公共交通機関の利用しよう」と、度々アナウンスがされていました。

近年ようやくスポーツ界も、より環境に配慮した大会運営や施設の建設等の問題に対しての取り組みが見られるようになったわけですが、一見すると環境に大きな負荷を与えがちなメガ・スポーツイベント・・・しかし、開催に際し、多くの来場者に向けてメッセージを伝える役割は大きいものだと実感しました。

11/26 (FRI) 夜~ 「帰国に際し・・・長い長い道のり」

2004-12-12 | GSA (スポーツと環境)
3日間のパキスタンでの滞在を終えいよいよ帰国です。しかし、これまたとんでもない帰路となったのです・・・

サッカーボール工場の視察を終えた一行は、GSAパキスタン代表ファルークさんのお宅でのディナーに招待されました。そこでは、今回のフォーラム開催にあたり関係者へ感謝の言葉が述べられ、フォーラムが成功に終わったことを称えられました。

そして23:50のフライトに間に合うよう空港へ出発。その途中、前が全く見えなくなるほど濃い霧が発生。(日中は排気ガス、夜は濃霧と大変だ・・・)

飛行機に乗り込んだものの霧のためしばし待機となる。1時間ほどすると夜食が運ばれた。さらに1時間ほどするとまだ天候調査中とのことで、いったん空港ロビーに戻される。(出発は翌日になる)椅子をベッド代わりにして仮眠・・・

かれこれ10時間以上空港にいることに!
昨晩お別れしたヨーロッパ方面の人たちが空港ロビーに現れ、「あれ!?何でいるの??」と驚いた様子で再会。(彼らも4~5時間遅れのフライトとなったよう)

アジア方面組は結局12時間後のフライトになった。

~ただ飛行機が遅れただけというわけではないのです。今回の旅は・・・~

バンコクに18:30頃に到着するも、もちろん予約をしていた飛行機はとっくに出発してしまっている。21:00にカウンターに来てくれと空港職員。疲れもあってまずはビールで癒しを求めることに・・・

指示された時間にカウンターに行ったけれど、日本へ行く乗客が何人かいて先に並んでいた人は何とかその日のフライトを確保できたよう。しかし、後ろに並んでいた僕らにはチャンスが回ってこず満席でダメ。ホテルを取ってもらい翌日8:00のフライトをスタンバイしてもらった。

~バンコクでゆっくりできる訳でもなく・・・一筋縄にはいきません今回の旅は・・・~

ホテルに着いたのが1:00くらい。6:00には空港へ行かないと行けなかったのでここでも熟睡できず。

空港に到着し、チェックインをすると昨日言われた8:00のフライトがスタンバイされていないと言われいい加減ハラワタが煮えくり始める・・・ラホールからバンコク、バンコクでも情報が伝わっていない!!

満席続きだからまだ待てというんです!いよいよ頭から湯気が上がってくる感じに・・・
実はこの時、帰国組3名は前日?の何かに当たってしまったようで激しい腹痛に襲われる。1名は病院搬送一歩手前ぐらいの体調の悪さ。

一刻も早く日本に戻りたいと説得し、最も早くに日本に到着するコースを取ってもらうも
な・な・なんと、、、

バンコク→香港→日本 またもや経由必須。

アップグレートされたものの、「ゆったり空の旅をお楽しみください」という雰囲気には到底なれず、飛行機の中でもひっきりなしにトイレに向かい、空港でも数メートル歩いてはトイレへという地獄の体験を味わった。

全くバンコク&香港を楽しむ余裕なんて到底ありませんでした。トホホ・・・

結局帰国までに丸2日要した長い長い帰国までの道のりだったのです。

番外編 「あのぉ~~忘れ物ですが・・・」

2004-12-09 | GSA (スポーツと環境)
どこへ行くにも警察車両の先導を受けると前回書きこみましたが、シアルコットへ向かうバンの中には2~3人の警官が一緒に乗っていました。車の中に置いてけぼりになったライフル・・・あのーー大変なもん置き忘れてますからっ!!

バンでは僕の前の席にUNEPのオーベンさんが座っていました。通路を挟んで警官(ひざにライフルを置いてます)。

なにやらオーベンさん落ち着かない様子・・・さすがに耐え切れず一言「銃口、外向けてくれよー!」

そういや僕も昨日、ディナーへ向かう途中のバンでビクついた思いをしました。前に座っていたのですが、先導する警察車両の荷台に乗る警官のライフルが数丁こっちに向いているじゃありませんか!!・・・ガタガタ道を通るたびに上下に揺れるライフルを見て暴発しやしないかと心配しました。

ああ、もっとデリケートに扱ってください・・・




11/26 (FRI) 「サッカーボール工場を視察 ~ボール完成~」 その5

2004-12-09 | GSA (スポーツと環境)
縫合したボールに空気が入れられピカピカに洗われます。乾かし、最後にナンバリングをし完成!!!

ハンドメイドで作られているこれらのボール、世界各地に運ばれます。まるで機械で作ったのかと思うほどとてもきれいに仕上がっています。作られる光景を見ると、とたんにこれらのボールに温かみを感じてしまうんですよね・・・

改めて、長く使えるようにもっと大事に用具を扱わないとな・・・と感じた次第です。



11/26 (FRI) 「サッカーボール工場を視察 ~プリント~」 その3

2004-12-09 | GSA (スポーツと環境)
プリントルームでは、六角形に切り取ったピースにシルクスクリーンで色をのせている様子を見ることができます。

これまた手際よくパッパとこなしています。ボールも近年、白と黒のオーソドックスなものよりもずいぶんと派手になりましたよね。様々なデザインのボールを作っているので、ひときわプリントルームは明るかったです。

11/26 (FRI) 「サッカーボール工場を視察」 その1

2004-12-08 | GSA (スポーツと環境)
午後から、シアルコット“Vision社”へ移動。サッカーボール工場視察に同行しました。近年Vision社は工場を建て直し、労働衛生・安全基準を設け、さらに厳格な児童就労ゼロ方針を取っているそうです。工場内には、企業ポリシーや児童就労に関する、デザインが良く目に留まるポスターを発見することができます。

今回訪れたVision社の工場は、ボール生産の全ての工程を網羅していることから、工場内は大変広々しており、清潔で、明るく、換気の良い環境から、従業員が安心して気持ち良く作業を行うことのできる様子が伺うことができました。

某有名メーカーのものも作られていました。ハンドメイドでサッカーボールが作られる工程は必見です。

11/26 (FRI) 「Day2 シアルコットへ」 その2

2004-12-08 | GSA (スポーツと環境)
ここパキスタンでは、世界で使用されるサッカーボールのなんと70~80%を生産しているんだそうです。(世界第1位)この日、シアルコットのスポーツ用品産業において環境問題が十分に取り上げられるべきであるとの宣言(ラホール・シアルコット宣言)が採択されG-ForSE 2004代表団とシアルコット商工会議所(SCCI)の間で調印されました。

その宣言の中には・・・

•スポーツ用品メーカーで実施されている環境保護への取り組みが、すでに注目に値する結果を出しつつあることをより一層認識すること

•サッカーボール産業における児童就労を廃絶したラホール/シアルコットを含む世界各地で実現されている社会発展により一層触発されること

というように、企業の取り組みについて意識を高め、児童就労の問題についても果敢に取り組んでいくよう示されています。

シアルコットのスポーツ産業界は、コフィ・アナン国連事務総長が提唱した国連グローバルコンパクトに沿った労働・環境基準の改善に向けすでに動き始めているようです。


11/25 (THU) 夜 濃霧 「アラビアンナイト ~本日のディナー~」

2004-12-08 | GSA (スポーツと環境)
本日の夕食は、昨日同様、警察車両の先導をうけ20分ほど行ったラホールの郊外へ。混雑し、さらに狭い道路をクラクション鳴らしながら突っ走る。

到着した場所はなんとも素敵なところ!何でも400年前の建物だとか。レストランというわけではなく、要人が集まる時などに開放される特別な場所だそうだ。アラビア調の建物、サービスする人たちも演出でそのようなカッコウをしている。

そのロケーションにしばし浸る・・・


11/25 (THU) 「G-ForSE2004 in Lahore 開催!」 その2

2004-12-08 | GSA (スポーツと環境)
基調講演の後、休憩をはさみ3つのパネルディスカッションが行われました。テーマは以下の3つ。

①『企業の環境責任』
②『スポーツと環境-そのコンセプト ~現実と行動~』
③『学校・産業界・スポーツ団体・アスリート間におけるより良い環境作りの為のパートナーシップ』

質疑応答では、各セッションともにフロアーからの活発な意見や質問が出され、パネラーとの意見交換も積極的に行なわれました。

中でも興味深かったものは、セッション②で登壇した、2006年ドイツW杯の大会組織委員の一人であるハルトムート・シュタール氏のお話。環境に大きな影響を及ぼす可能性を否定できない巨大なスポーツイベントを開催するにあたり、オリンピック大会では既に環境問題への取り組みが行なわれてきましたが、サッカー界でもついに、ドイツ大会組織委員会によって、環境問題に配慮した大会運営にするコンセプト「グリーンゴールプロジェクト」が掲げられ取り組みを行なっています。その大会誘致から現在に至るまでの取り組みを具体的に述べられました。

また、同セッションのパネリストGreen Foot Ball Franceのディレクターであるアレクシス・ギャリース氏による、彼の所属するサッカークラブでの青少年を対象とした環境プロジェクトについて、

セッション③の、2012年マドリッド五輪招致委員会環境ディレクター、アントニオ・ルシオ氏による、五輪誘致を目指し、各セクターとパートナーシップを結び、特に環境面をアピールしている様子、

UNEP・GSAとパートナーシップを結んでいるケニア ナイロビのSadili Ovalスポーツクラブ代表のエリザベス・オデラ氏による“Nature & Dream Camps”での子ども達への教育の効果、報告

・・・などなど大変勉強になったフォーラムでした。

詳細は是非、 G-ForSEのサイトをご覧になってくださいね!!(近日更新予定)

11/25 (THU) 「G-ForSE2004 in Lahore 開催!」 その1

2004-12-07 | GSA (スポーツと環境)
ついに、「スポーツと環境の世界フォーラム G-ForSE」も海を越えパキスタンの地で開催することになりました。www.g-forse.com

今回のG-ForSEは、国連環境計画(UNEP)とパキスタンのスポーツ関係者によって実行委員会が設立され、GSAラホールチームが中心となって運営に当たっています。

2日間のフォーラムには、国連ならびに国際的なNGO/NPOの代表者、スポーツ団体、アスリート、シアルコットのスポーツ用品業界のリーダーや地元の有力者達が集結しました。また、会場には300人ほどの観客が集まり席もびっちし埋まっていました。さすがスポーツ用品生産の拠点といわれるだけのことはある!みな関心があるのでしょうね。

会場入り口には、WWFパキスタンをはじめ、翌日訪れたシアルコットのスポーツ用品業界や、もちろんGSAのブースも用意されました。

-Day1-
午前中は、世界各国から招かれたゲスト達による基調講演が行なわれました。
・パンジャブ州知事ハリド・マクブール中将
・UNEP広報ディレクターのエリック・ファルト氏
・GSA岡田常任理事
・クリケット界の伝説的な人物として知られるイムラン・カーン氏
・パキスタン・オリンピック協会会長のサイード・アリフ・ハサン氏
・国連開発計画(UNDP)パキスタン代表部のオンダー・ユセール代表
・議長を務めたM.ファルーク・イルファン・カーン氏(GSAパキスタン代表)

11/24 (WED) 曇り その2  「オフィシャルディナーへ」

2004-12-05 | GSA (スポーツと環境)
夕食は、現地より招待を受けた参加者とともにバンで10分ほど行ったところにある、THE POLO LOUNGEを訪れました。なんでも伝統あるポロクラブだそうで・・・

クラブに向かう前にホテルのロビーで集合をしたのですが、その時に昨年東京で開催された「スポーツと環境の世界フォーラムG-ForSE2003」でお会いした海外からの参加者にも再会しました。

ホテルの外には警察の駐在所のようなものがあり、外に出る時は警察車両に先導されての移動です。皆ライフルを担いでいます。

さて、ディナーはというと、今まで味わったことのない雰囲気。GSAパキスタン代表のファルークさん夫妻の御もてなしを受けました。ラウンジでは、バイオリニストがバイオリンを弾いてます・・・1時間ほど談笑。そして着席、ディナーが運ばれてきます。とてもすばらしいコースでした。(今まで食べたものランキングでも上位にくること間違いなし)また一緒のテーブルのメンバーが面白い人ばかりで盛り上がった食事でした。

ホテルに戻ってからは、翌日のフォーラム会場で設置するブース作り。名古屋組の皆さんに遅くまでお手伝いいただきました。


11/24 (WED) 曇り その1 「Dr.Lizと再開」

2004-12-05 | GSA (スポーツと環境)
朝食を食べにレストランに行くと、この夏ケニア ナイロビでのNature & Sports Camps<国連環境計画(UNEP)、GSA、Sadili Oval Sports Clubが推進する子どもを対象にしたスポーツ&環境教育プログラム。7月~8月の日記を参照>でお世話になった、CampディレクターのDr.Lizと再開しました。アフリカから帰国後も、Lizや現地で仲良くなった人たちとメールのやり取りは続いているのですが、実際会えるのはなんとも嬉しいかぎりです!!UNEPのファルトさんやオーベンさんにも会えました。

それにしても宿泊&フォーラム会場となるホテルは豪華!!パール・コンチネンタル・ホテルというところに泊まっています。

本日は、ホテルにあるビジネスセンターで持参したPCのメールの設定や翌日から開催されるフォーラムの準備をしました。