大津日記 since 2004

雨ニモ負ケズ風ニモ負ケズ…
GSA大津克哉が送る愛と感動の現場日記

第8回 スポーツと環境世界会議 ~ まとめ ~

2009-03-31 | JOA (オリンピック関連)
オリンピアンらによるトーク。ロールモデルとしての役割についてディスカッションがされました。自分への挑戦という意味では金メダルも大事だけれど、キーワードとなった「環境保護の金メダリストに!」を目指して地球環境問題についてのメッセンジャーとなることも同様に大切!!

分科会で発表のあった日本人によるプレゼンは2例。
一つは、日本オリンピック委員会(JOC)の水野さん。IOCのスポーツ環境委員会のメンバーでもいらっしゃいます。日本オリンピック・アカデミー(JOA)では副会長を務められ大変お世話になっています。そんな水野さんとパチリ!!!

JOCの環境への取り組みについてのプレゼンでした。


もう一つは、GSAの岡田常任理事。会議最終日の“Moving Forward Together: Stronger Communities Through Sport”と題した分科会にパネリストとして登壇。スポーツ愛好家による持続可能な社会づくりに向けて「フェアプレーで経済の健全化」「チームプレーで社会の強化」「エコプレーで自然循環再生」というユニークな視点からスポーツマンシップの重要性を説きました。


また会議では今回初めて、地球環境問題解決に向けた卓越した活動に対して表彰する「IOCスポーツ・環境賞」が発表がされました。

5大陸から優秀な事例がノミネートされ、アジアからは北京オリンピック組織委員会が授与されました。これは、問題となっていた大気汚染などの質が北京市の努力によって約束された水準を上回ったことにより、オリンピック開催後の環境的遺産を残した事が理由に挙げられます。


最終日にはディスカッションのまとめとして、環境改善に向けたスポーツ界の取り組みを定めた『バンクーバー宣言』を採択し閉幕しました。

五輪開催に立候補する際には計画に環境重視を盛り込むことはもちろん、大会を終えた都市の組織委員会に対しても「知識」と「経験」のノウハウを今後開催される都市に引き継ぎ、環境の持続可能性を高めることと、開催都市の環境的遺産を残していくことが求めれれました。

さらに、スポーツ選手についても自らが手本となって青少年を啓発することを推奨。また、2010年からスタートする「ユースオリンピック競技会」では、オリンピックの目指す価値を今一度見直すという意味で、単なる競争の場ではなく、「青少年の教育」、「異文化交流」を軸とする新しい事業としてスタートさせるとの見解が伝えられ、『バンクーバー宣言』では青少年への環境教育の重要性についても言及されています。

このようにスポーツ界における球環境問題へのアプローチは、オリンピックやワールドカップなどのメガイベントしかり、スポーツ競技団体のCSRとして責務を全うしていこうという動向が確実のものとなっているようです。

最後にGSA関係者、国連関係者とともにパチリ!!!!大変勉強になった会議でした。



その後、ダウンタウンに出てディナー。2次会ではアレクシスが寿司にトライ(笑)
生モノも大丈夫のようです・・・寿司の食べ方をレクチャー!!!!!


翌日の空港では、バンクーバーオリンピックのオフィシャルグッズが置いてあるショップに入り物色。
お土産は早いもん順デス。。。

スポーツと環境世界会議 “WCSE Greening Initiative”

2009-03-30 | JOA (オリンピック関連)
今回の「スポーツと環境会議」では、エコロジカル・フットプリントを減らすために参加者に向けて、“WCSE Greening Initiative”という環境への取り組みを促すヒントが示されています。

例えば、

☆ イベント参加に向けて・・・
● フライトに関して、可能な限りバンクーバーまでの最もダイレクトなルートを予約。排ガス排出の増加を防ぐためストップオーバーを避ける。
● 空港から滞在するホテルまでは、公共交通機関か用意されたシャトルサービスを利用。
● 旅行に付随する温室効果ガスの相殺。


☆ ホテルでは・・・
● 部屋を出る際はすべてのコンセント(TV、ヒーター、コーヒーポット、ヘアドライヤー、アイロン)を抜く。
● タオルやシーツの再利用、水や石鹸、エネルギーの消費を減らす。
● 地場産や自然食が含まれた環境にやさしい食物と飲料を選ぶ。


☆ ダウンタウンをまわるには・・・
● 徒歩・・・会場となるコンベンションセンターはダウンタウンまでほど近く。
● 自転車・・・街中には多数の自転車専用通路、停められる場所もあり。


☆ 会議では・・・
● ビン、缶、紙などの分別。
● 自分のマグや水筒、ペン、鉛筆の持参。
● エキシビジョンでチラシ、パンフレットを集めるよりもむしろ出展者の名刺を集めて電子メールで送ってもらう。



こんな感じに指針が提案されています!

「第8回 スポーツと環境世界会議」開催

2009-03-29 | JOA (オリンピック関連)
来年2月に冬季五輪開催を控えるカナダのバンクーバーで、3月29日~31日の3日間にかけて、国際オリンピック委員会(IOC)と国連環境計画(UNEP)が共催する「第8回スポーツと環境世界会議」が開催されました。

五輪旗でおなじみIOCは、1990年代初頭から「スポーツ」「文化」に続いて「環境」をオリンピック運動の3本柱とし、地球環境への最大限の配慮のもとでオリンピック競技大会を行うことを公表しました。その後、同委員会は「スポーツと環境委員会」を設立し、2年に1回世界会議を開いています。

この会議の目的は、都市の再開発等に伴いオリンピック競技大会が環境に悪影響を与えずにむしろ環境を整備、改善し、都市の緑地化といったような「緑のレガシー(遺産)」を残すだけでなく、世界に向けて健全な環境の必要性に対する認識の促進を徹底することにあります。

会場となったのは「Pan Pacific Hotel」。こちらのホテルは国際会議の類が開かれる大きいコンベンションホールを有しています。

午前中にJAPAN VS FRANCEのスキーセッションを終えた2人は着替えを済ませ会議の受付へ・・・

IDを作ってもらいました。

今回の会議には、各国の国内オリンピック委員会(NOC)や国際競技連盟(IF)、2008年北京大会・2012年ロンドン大会・2014年ソチ大会の組織員会関係者、立候補都市関係者、NGO関係者、メディア、企業など250以上の団体が参加したようです。

パネリストによるプレゼンテーションでは、スポーツ施設などのハード面、そしてイベントのソフト面についての取り組みが発表され、スポーツ界における地球環境問題への具体的なアクションについての情報がシェアされました。

写真はオープニングセレモニーの様子。今回の会議では、昨晩夕食をご一緒させて頂いたチェルナシェンコさんがコーディネーター的役割を担っています。

Ski Session

2009-03-29 | プライベート
午後から始まるワークショップに先駆けアレクシスと早起きして「Grouse Mountain」に出かけスキーセッションをしました!JAPAN VS FRANCE。

ダウンタウンそばの港からフェリーで対岸に渡り、バスで山の麓まで移動。


交通機関の接続が良ければ30分少々で到着出来るのではないでしょか。ダウンタウンからほど近くにスキー場があるなんて羨ましい環境ですね!!
麓からはロープウェイでスキーエリアまで登って行きます。週末ということもあってすでにロープーウェイ待ちの人たちもたくさん。

山頂に登り、まずその景色の凄さに驚きました。ダウンタウンを見下ろせるのです・・・


アレクシスもご満悦・・・フランスでは滑り込んでいるようで相当の腕前でした。

また、ゲレンデでは上半身裸の少年たちがジャンプ台でワンメイク!!!うめぇーーー

今シーズンは例年に比べホント多く練習しました。すっかりボードからスキー派に変更か!?
今シーズンの滑り収めとしてはサイコーのシチュエーションでした~~

さあ、午後からは会議スタート。名残惜しく下山です・・・

影響を受けた人に・・・

2009-03-28 | プライベート
D輔と別れを告げて、国際オリンピック委員会(IOC)のスポーツと環境会議に参加するフランスの友人アレクシスと合流。彼は現在フランスでNGOに関わりつつも大学院の博士課程で勉強中。

僕は、「スポーツと地球環境問題」を専門に研究をしていますが、そもそものきっかけを与えてくれたのが以前IOCのスポーツと環境委員だったデイビッド・チェルナシェンコさんの著書。大学院の時にその本に出会い、「何だ何だ?スポーツと地球環境問題??」と興味をもったのがきっかけで現在に至っています。そのチェルナシェンコさんが今回の環境会議ではプレゼンテーションがあり、もの凄く期待していました。

実は、アレクシスとメールでやり取りをしていた際にその話題になり、な・なんと彼の知り合いだということが発覚(驚)!彼も同じ分野を研究していて、論文作成でチェルナシェンコさんからアドバイスもらっている関係なのだとか。

う、羨ましい・・・

一緒にご飯食べようと事前にコンタクトをしてくれていました。
そして、運命の一瞬。チェルナシェンコさんも合流。
ダウンタウンに出かけて食事をすることになりました。

紹介してもらい感激!!!研究についていろいろアドバイスももらってきました。
とってもとっても刺激になりましたよ~~~

バンクーバー五輪に向けて・・・

2009-03-28 | プライベート
バンクーバーの街はオリンピックに向けてどこもかしこも工事中。
道路も車線規制のために混雑しています・・・

奥に見えるは選手村。トイレの水洗に雨水を利用するなど環境重視の設計がされているようです。屋上緑化で緑に囲まれた建物になりそうですよ。


こちらは、今回の環境会議の会場となるコンベンションセンターの向かいにあるオリンピック大会のプレスセンターです。外見は完成されているようですね。


翌日フランスの友人と「JAPAN VS FRANCE」のスキーセッション予定。目指すはプレスセンター奥に見える山なり!

バンクーバーへ移動 ~ 大学の時の後輩と再会 ~

2009-03-28 | プライベート
オタワでの用事を済ませバンクーバーへ移動。
空港には大学時代の後輩D輔がピックアップに来てくれました。彼は大学を卒業後しばらくして働いていた会社をスパッと辞め、こちらにきて数年。かなり久しぶりの再会でした。

何度か来年開催の冬季五輪のスキー競技の会場となっているウィスラーには行ったことがあるのですがバンクーバー市内はいつもスルーでした。ダウンタウンを案内してもらい一緒にディナー!

翌日は車に乗って半日観光に連れて行ってもらっちゃいました。


バンクーバーもちょっと足を運べば緑がたくさん。

先の小島に足元を滑らせながら登ってきました!!



ここはショッピングマーケットが立ち並ぶ「GRANVILLE ISLAND」。

ここから比較的近くに選手村が建設されているようです。

地ビールの工場にも連れて行ってもらいました。もちろんトライする手はなし・・・

4種類のフレーバーを楽しめる利き酒コースをオーダー。どれもみなウマし!!!


早々お土産も買うことができたしナイスなツアーでした。
アレンジをありがとうD輔!!!!

オタワ市内

2009-03-27 | プライベート
カナダの首都「オタワ」。郊外はもちろんのこと、街の中心地にも緑が多く過ごしやすそうな街です。

モントリオールからジェイソンが到着。彼は数年前、オタワ大学の大学院に進学しマスターを取ったそうです。
そんなジェイソン、現在はカナダのオリンピック委員会で働いています。
彼もバンクーバーで別の会議があり移動することになっていました。

まずは腹ごしらえ。「THE WORKS」という地元でも大変にぎわっているハンバーガー屋さんに連れて行ってもらいました。バーガーのトッピングに何と100通りのセレクトが可能なのです!悩ましい・・・
悩みまくった結果、アボガド&ベーコンをセレクト!!



さてこちらは国会議事堂。ロンドンのビックベンのようです。

時刻を知らせる鐘を鳴らします。上までエレベーターで昇れるようになっていました。
時計の下の窓のところからオタワの街を一望することができます。

この付近は、川を挟んでオンタリオ州とケベック州の堺になっており、ケベックエリアに行くと途端にフランス語圏になるのですよ。ランチではジェイソンの大学院時代の友人(国の機関で働いていました)も一緒したのですが、会話は英語とフランス語のバイリンガル。何かカッコいいなぁ~~~

こちらも日本同様今年は暖冬のようです。とはいえ川は凍ってますが・・・


数日前には野球のWBCが開催されていましたがこちらの人はそれほど関心がないようです。
むしろこちらはアイスホッケーに熱狂。専用のホッケースタジアムもありました。


さてさて場所は変わり「BYWARD MARKET」。

現在、近くにアメリカ大使館を建設中で先日オバマ大統領もオタワに来た際にこのマーケットに立ち寄ったそうです。所々の店にオバマさんが来ました!的な写真が飾ってあります(笑)

マーケットを歩いているとジェイソンがTV局のインタビューに捉まりました。近くカナダで大きい音楽祭(レコード大賞みたいなもの)があり最優秀賞の受賞者の予想をインタビューされていました(笑)


このカップはいたるところで見かけるコーヒーチェーン「Tim Hortons」のもの。

キャンペーン中でカップの上をめくって当たりが出ると車やらノートパソコン、現金などがゲットできるみたい。

結果は・・・


Play again!まぁそんなおいしい事ないかぁ~~~

オタワラストは「WILD WING」っていう手羽先屋さん。

ここも地元では有名店。辛いのやら甘いのなどフレーバーは101種!
中でもうまそーなのを4種類セレクト。満腹満腹・・・

オタワで再会!

2009-03-26 | プライベート
今回のバンクーバー会議前には、3年前に国際オリンピック・アカデミー(IOA)の研修に参加した際、仲良くなったカナダのオリンピック・アカデミーのメンバーと再開することになりました。

成田からバンクーバー経由→トロント→オタワ、ドアtoドアで約21時間の長旅です。オタワの空港には、昨年結婚したレスリーが(旦那さんも一緒)ピックアップに来てくれました。彼女とは3年ぶり!IOAユースセッションで知り合った仲間の一人。家に泊めさせてもらったのですが旦那さんも快く迎え入れてくれました。


空港から車で20分ほどで自宅到着。やはり海外、オウチはでかい!!

ゲストルームはもちろん、ゲスト専用のバスルームもあり。

こんな家に住めたらなぁ~~としみじみ・・・

アバというワンコもはじめまして~~お邪魔しますっ!


明日はモントリオールからカナダのもう一人の友人ジェイソンが来る。
楽しみ楽しみ!!!

カナダに向けて!

2009-03-25 | JOA (オリンピック関連)
卒業生の皆さんおめでとうございます
早いもので今年度も卒業式を迎え数週間後には新学期のスタート・・・あっという間でした(汗)。

さてさて、僕は、国際オリンピック委員会(IOC)と国連環境計画(UNEP)が隔年で開催する「スポーツと環境」の会議に参加のためにカナダに向かっています。

いよいよ来年はバンクーバー冬季五輪ですね。
「第8回スポーツと環境世界会議」では、バンクーバー大会組織員会による環境対策についての進捗状況や昨年の北京五輪のレビューなど、報告があり楽しみにしています。また会議には、2012年ロンドン、2014年ソチの組織員会関係者やスポーツ競技団体、NGO関係者が多く集まり、スポーツ界における環境問題へのアクションについて情報をシェアすることになっています。